.NET Core Framework、.NET Core Distribution for Linux/OSXのオープンソースと、無償Visual Studio Communityエディションを発表

CodeZine / 2014年11月19日 14時0分

 本稿は、Scott Guthrie氏のブログを、氏の許可を得て、翻訳、転載したものです。米Microsoft社の副社長で、ASP.NETやSilverlightの開発チームを統率する氏のブログでは、次期製品を含む最新の技術をいち早く紹介しています。

 原典:Announcing Open Source of .NET Core Framework, .NET Core Distribution for Linux/OSX, and Free Visual Studio Community Edition

■はじめに

 今週Connect()開発者向けイベントをニューヨークで開催しています(編注:原文が投稿された11/12時点において)。これはオンラインでストリーミングされる無償イベントで、Visual Studio 2015および.NET 5でリリースされる素晴らしい新機能をいくつかカバーします。イベントはライブおよびオンデマンドでここからご覧いただけます。

 ちょうどイベントのオープニング基調講演で大きな発表をいくつか行ってきました。

■.NETコアランタイムおよびライブラリのオープンソース化を発表

 過去数年間に.NET、Visual Studio、Azureにオープンソース技術統合をどんどん取り入れています。そして、独自のコードや技術についてもオープンソース化を開始しました。

 今年初旬、Build 2014カンファレンスで、.NET Foundationの創設を発表しました。これは、.NETに対するオープンソース技術の開発やコラボレーションを促進するために設計された独立組織です。現在、ASP.NET、EF、Web API、NuGet、"Roslyn"のC#およびVBコンパイラもその組織の下でオープンソース化されています。

 オープンソース発表を行ってから、これらの技術における勢いや革新が見られ素晴らしく思います。それぞれに対する専属のMicrosoftチームによる作業は今後も継続します(いくつかのチームでは開発者が増えています)。オープンソースプロセスでは、チームがさらにコミュニティ開発者と協力することが可能で、上記プロジェクトの一つ一つでMicrosoft外部の開発者から貢献されたコードを受け入れています。この組み合わせにより、さらにリッチなアイデアフローやさらにすばらしい製品が可能になります。

●.NETコアランタイムおよびライブラリのオープンソース化

 今回さらに前進して.NETコアランタイムのオープンソース化について発表させていただきます。CLR、ジャストインタイムコンパイラ(JIT)、ガベージコレクタ(GC)、コア.NETベースクラスライブラリなど、.NETコードを実行するために必要なものがすべて含まれます。

 ソースはMITオープンソースライセンスの下でリリースしており、.NETに対するユーザー特許権を明確にするための明示的な特許保証も発行しています。今回プロジェクトをホストしているGitHubにパブリックリポジトリを公開しました。

 今回のソースリリースには、さらに新しいコア.NETフレームワークライブラリ(ImmutableCollections、SIMD、XML、MetadataReader)が多く含まれています。これらのライブラリは完全にオープンで貢献があれば受け入れ可能です。今後数週間、数か月に渡り、リポジトリにソース(現在まだありませんが移動処理中のコアCLRを含む)を継続して転送していきます。こちらも貢献いただけるようにオープンにします。

●このオープンソース化とは?

 今回のオープンソース発表とは、開発者がサーバーおよびクラウドアプリケーションを作成するために、完全にサポートされた、完全にオープンソースな、完全にクロスプラットフォーム.NETスタックを持てるということを意味しています。これには、C#/VBコンパイラから、CLRランタイム、コア.NETベース、ハイレベルの.NET Web、データ、APIフレームワークにいたるまでのすべてが含まれます。

 .NETにとっては非常に素晴らしい日で、新たなオープンソースプロセスにより、Microsoft .NETチームが世界中の開発者とより深く協力し合えるようになります。結果的にはすべての人に対してさらにすばらしい製品になることと思います。

■LinuxおよびOSX上の.NET Core Frameworkを発表

 先月サンフランシスコで開催されたクラウドイベントで、CEOのサトヤ・ナデラ氏は、MicrosoftがLinuxをどれほど愛しているかについて語ったこのようなスライドをお見せしました。



 Linuxベースのアプリケーションに対して、Azureを第一級のクラウドプラットフォームにするためこれまで頑張ってきました。そして、Azure上で実行されているVMの20%以上がLinuxベースになっていることもお知らせしました。実際、現在公式にAzure上でサポートされているLinuxディストリビューションは5つあり、管理ポータルとコマンドライン拡張で完全統合されています。

●LinuxおよびOS Xへのコア.NET導入

 今回Linuxサポートの.NETサイドについて発表できうれしく思います。.NETサーバースタックオープンソースを作成する以外に、Linux用.NETコアの公式配布、Macオペレーションシステム用.NETコアの公式配布のリリースも予定しています。

 これにより、.NETサーバーおよびクラウドアプリケーションが構築でき、Windows ServerとLinuxの両方で実行できるようになります。開発用またはターゲットにしているオペレーティングシステムに関わらず、.NETを使用するすべての開発者がを使用できます。そして、それを完全なオープンソースランタイム上でできるようにします。

 共にLinuxポートを完成させたこともあり、Monoコミュニティと密接に作業する予定です。Monoコミュニティは、過去10年間に.NETとLinuxを推進する素晴らしい仕事をしてきました。オープンソースライセンスの下で.NETのコアソースをリリースすれば、さらに密接に今後連携していくことができます。使用したいと思うMonoが構築してきたLinux機能は数多くあり、逆に.NETソースコードを使用することでMonoが恩恵を受けるだろう機能もあります。今回の発表はすべての人にとって大きな勝利です。



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