新型三菱デリカ D:5クリーンディーゼル新車情報/購入ガイド ミニバン初のクリーンディーゼルエンジン搭載で、差別化完了!【ニュース・トピックス:三菱】
CORISM / 2012年12月27日 18時51分
ミニバン+クリーンディーゼルエンジンの組み合わせは、しばらくは三菱だけ!
三菱はSUVテイストのミニバンである、三菱デリカD:5にクリーンディーゼルエンジンを搭載し、2013年1月11日より発売を開始する。
2007年にデビューし5代目となったデリカD:5 は、デリカの伝統に継承し、他のミニバンにはないSUVらしいタフなイメージを感じさせる。ボディサイズが微妙で、セレナやノア/ヴォクシーなどの5ナンバーサイズのミニバンより大きく、ヴェルファイアやエルグランドに比べるとひと回り小さい。排気量も2.4Lと2Lが用意されているのだが、2LがFFのみ、2.4Lが4WDのみとなっていている。価格も5ナンバーサイズのミニバンより高価なこともあり、選びにくいミニバンとなっていた。また、急激に進む燃費対策として、2011年末にはFFガソリン車にアイドリングストップ機能を装備するなどし、約20%もの燃費向上を図っている。
今回のクリーンディーゼルエンジンの搭載によって、ようやくデリカD:5は、他社ミニバンと明確に差別化できた。他社ミニバンには、クリーンディーゼルエンジンはラインアップされていないからだ。2012年には、日産セレナが簡易型のハイブリッドシステムを搭載、2013年にはトヨタ ノア/ヴォクシーがフルモデルチェンジし、フルハイブリッドシステムを搭載するという。ミニバンの流れは、ハイブリッド化の流れが強い。そんな中、しばらくは他社もクリーンディーゼルエンジンの搭載を考えていないようだからだ。
さらに、ミニバンとクリーンディーゼルエンジンの相性は良い。車重が重くなりがちなミニバンで、多人数乗車すると、2Lエンジンのトルクでは加速がどうしてもイマイチ。そうなると、エンジンを回し気味になり、結果、燃費も悪くなる。だが、クリーンディーゼルエンジンのトルクは、デリカD:5で360N・mを1,500回転という低回転で発生。これは、3.5Lガソリン車並のトルクで、トヨタのヴェルファイア/アルファードのV6 3.5Lのトルクが344N・m、4,700回転なので、デリカD:5はより低回転で大きなトルクを発生していることになる。また、V6の3.5Lエンジンの多くが、ハイオクガソリンを使うが、ディーゼルは軽油。そのため、燃料費は約30円/L以上違う。3.5L車並の走りができて、燃料費は大きく下がる。とくに、距離を走るユーザーへのメリットは大きい。
クリーンディーゼル搭載に合わせ、制振・遮音・防音などを最適化
このクリーンディーゼルエンジンは、欧州仕様アウトランダーに搭載されている4N14型 2.2L DI-D。ミニバンとして燃費性能・排出ガス性能・動力性能の最適化が図られている。もちろん、平成24年度クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(上限額14万円)の対象車となっている。平成24年度分は、25年2月末までなので、購入を考えているのなら、急ぐ必要がある。平成25年度の補助金額などは未定だ。
アウトランダーにクリーンディーゼルエンジンが搭載されない理由は、簡単だ。もし、現在アウトランダーにディーゼルエンジンを搭載すると、発売されたばかりのPHEVと値段がほぼ同等になる。本来ならば、顧客には好きな方を選んでもらえればいいのだが、両方共ちょっとずつしか売れないという結果を恐れてのことだ。三菱では、アウトランダーのディーゼル車については、PHEVの売れ行き次第で導入を検討するという。
ボディは、エンジンルーム、ダッシュパネル、フロアパネル、ルーフパネル、インストルメントパネルなど、要所にきめ細かい制振・遮音・吸音対策を実施して静粛性を高め、ガソリンエンジン車と同等の居住空間を実現したという。
シャシーも 約110kgの重量増に伴い、フロント・リヤともにショックアブソーバーの減衰力を最適化し、操縦安定性と乗り心地をバランスさせた。前輪分担重量の増加には、ステアリングギヤのシリンダーサイズとバルブ特性を変更、操舵フィーリングの最適化した。
4WDにこだわりすぎ!? 価格の安いFF車+クリーンディーゼルの組み合わせが欲しい!
クリーンディーゼルエンジンを搭載した三菱デリカD:5の燃費は、13.6km/L。4WDの設定のみで、CVTではなく6速ATと組み合わされる。アイドリングストップ機能は装着されていない。そのため、燃費性能は最新のマツダCX-5の18.0km/Lと比較すると、さすがに分が悪い。CX-5に比べ約300kg重いというのも大きな理由のひとつだろう。約200kg軽い日産エクストレイルが、13.8km/Lなので、エクストレイルよりは高い燃費性能だと思われる。
三菱は4WDへのこだわりが強すぎるようで、せっかく差別化できたのにクリーンディーゼル車にはFFが存在しない。4WDの設定はあってもいいと思うのだが、多くのミニバンがFFであることがら、マーケットニーズには完全にFF車だ。2.4Lガソリンとディーゼルの価格差は、約35万円。他メーカーより、価格アップは抑えていのは評価できる。それゆえに、2LのFF車2,661,000 円プラス35万円を、なんとか300万円切りで提供できれば、顧客のミニバン購入メニューリストに乗る可能性は急上昇するはずだ。現在の3,419,000 円では、ボディサイズが上のヴェルファイア&アルファードなどの2.4L車が十分にターゲットになり、厳しい戦いになるからだ。
三菱デリカ 価格 スペック 燃費など
<三菱デリカD:5価格>
・D-Power package 3,419,000 円
・D-Premium 3,934,000 円
*全車4WD 6AT
代表グレード | 三菱デリカD:5 D-Power package8人乗りスペック |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,730×1,795×1,870mm |
ホイールベース[mm] | 2,850mm |
トレッド前/後[mm] | 1,540/1,540mm |
車両重量[kg] | 1,890kg |
総排気量[cc] | 2,267cc |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 109(148)/3,500 |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 360(36.7)/1,500-2,750 |
ミッション | 6速AT |
タイヤサイズ | 225/55R18 |
JC08モード燃費 | 13.6km/L |
定員[人] | 8人 |
税込価格[円] | 3,419,000 円 |
発売日 | 2012/8/28 |
レポート | 編集部 |
写真 | 三菱 |
三菱デリカ 歴代モデル画像集
2011年12月28日更新 FF車、約20%もの大幅燃費向上! しかし、4WD車の燃費はそのまま
三菱は、ミニバンのデリカ D:5、2WD車にアイドリングストップ機能オートストップ&ゴー(AS&G)を搭載し燃費を約 14%向上させるなど一部改良を施し発売した。また、4WD車には充実装備のお買い得な特別仕様車『CHAMONIX(シャモニー)』を設定し、2012年1月13日(金)より発売する。
今回の一部改良は、デリカD:5の2WD車に新型2.0L MIVECエンジンとアイドリングストップ「オートストップ&ゴー(AS&G)」を採用。燃費を約14%向上(10・15 モード燃費)させて15.0km/L とした。
デリカD:5は、アイドリングストップ機能でイッキにクラストップレベル15km/L台に入った。15km/Lという燃費は、日産セレナ(15.4km/L)に次ぐもので、ホンダステップワゴン(14.2km/L)、ノア&ヴォクシー(14.4km/L)と大きくライバルに差を付けたことになる。
さらに、このFFのD:5の他に、特別仕様車「CHAMONIX」(シャモニー)を追加。シャモニーは、冬の定番特別仕様車。今回は「G-Power Package」(4WD)をベースに、ナビゲーションやオーディオなど充実機能の MMCS、運転席パワーシート、運転席・助手席シートヒーターなどを採用している。
しかし、一方で4WD車は11.2km/LとFF車ほど燃費が良くないのも現実。デリカといえば、アウトドア系ミニバンとして一世を風靡した過去がある。それだけに、4WDを意識するユーザーも多いはず。そうなると、FFか4WDかどちらを選べばいいのか難しい選択を迫られることになる。三菱といえば、4WDというイメージも強い。4WD車の燃費強化にも期待したい。
<三菱デリカD:5改良内容>
◯新開発の可変動弁機構を採用した 4J11 型 MIVEC エンジン(2.0L SOHC16 バルブ 4 気筒)
と、アイドリングストップ「オートストップ&ゴー(AS&G)」を 2WD 車に新たに搭載。
これにより、10・15 モード燃料消費率(国土交通省審査値)を、従来から約 14%向上さ
せて 15.0km/L とした。
◯エントリーグレード「M」のホイールカバーをよりスタイリッシュなデザインに変更した。
◯価格:M(8 人乗り)\2,330,000 ~ ROADEST G-Premium (7/8 人乗り) \3,766,000
◯『デリカ D:5 CHAMONIX』(特別仕様車)
・「G-Power Package」(4WD)をベースとして、以下の変更を施した。
・メッキアウターハンドル、ウィンカー付電動メッキリモコンドアミラー、CHAMONIX バッチ
を採用し、特別感を演出した。
・インパネに木目調パネル、本木目&本革巻きステアリングホイールを採用し、上質感を演
出した。
・機能装備では、MMCS、運転席パワーシート、運転席・助手席シートヒーターを採用し、利
便性と快適性を高めた。
・価格:G-Power Package (7/8 人乗り) \3,360,000
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