ついに登場! ミニバンEV【日産e-NV200コンセプト】2012デトロイトモーターショー【ニュース・トピックス:日産】
CORISM / 2012年1月17日 8時8分
EVの多様化と普及の鍵を握る日産e-NV200コンセプト
日産は、デトロイトモーターショーで「e-NV200」コンセプトを世界初公開した。このe-NV200コンセプトは、多目的商用バン「NV200」をベースにしたもの。そのボディに、48個のコンパクトなバッテリーモジュールで構成されたリチウムイオンバッテリーと、最大トルクで280N-mを発揮する応答性の高い80kWのAC同期モーターを搭載。これは、電気自動車リーフのコンポーネントと同じだ。
基本コンポーネントがリーフと同じなので、リーフと同程度の航続距離を可能とする性能を有すると日産はいう。だが、ボディが大きく重くなっていること、ミニバンスタイルなので空気抵抗が大きいことなど、電費が同等というのなら基本システムの効率アップもあるのだろうか。また、最大積載量と荷室スペースは『NV200』と同程度。ビジネスユーザーを主なターゲットだが、個人やファミリーユースの想定しているという。
国内でのリーフの販売台数は、発売当初からは一息ついた状態が続く。EVに興味があっても、コンパクトカーかミニバン人気の国内マーケットでは、さすがに5ドアHBでは、多くのユーザーを満足させることができないようだ。EV普及には、車種の多様化が求められる。この傾向は、ハイブリッド車も同じで、プリウスからスペース系のプリウスα、コンパクトなアクアなどが続々登場し大ヒットをとなっている。そういった傾向から、この日産e-NV200コンセプトのようなミニバンタイプは、EVをさらに注目させる起爆剤にもなるはずだ。
コンセプトモデルのデザインは、ボンネット中央にリーフと同様な特徴的をもつ充電ポートを持ち、V字シェープのフード処理と合わせ日産EVデザインの方向性を表現。同時にブルークローム処理を施した日産バッジや、LEDランプを採用したヘッドランプ、リヤコンビランプ、「Zero emission」のグラフィックもEVらしさを表現している。全体的に高級感もあって、商用バン的な安っぽさは感じない。
キャビンはグラスルーフを備え、バンパーやボディ下部は空気抵抗にも配慮したフォルムになっている。内装は、明るいインテリアカラー、タブレット端末のような見栄えのフラットパネルセンタークラスター、EVメーター、そしてブルーのアクセントカラーにより、クリーンなイメージでまとめられている。このインパネは、ガソリン車のNV200のイメージは全くなく、近未来的なイメージを強く感じさせる。
日産は日本郵便やフェデックス社と共同で、実証実験を開始している。デリバリーバンとしての価値は、確かに高い。ある程度の範囲内で動くクルマなら、電欠の心配も少ないからだ。
個人的には、バンもいいが個人用ミニバンの登場が待ち遠しい。e-NV200というよりは、ミニバンナンバー1のセレナをベースに、e-セレナなんて電気自動車ミニバンが登場したら、マーケットもかなり盛り上がりそうだ。そんな時代も、もう間近かもしれない。
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