【新型VWゴルフTSIトレンドラインBlueMotionテクノロジー新車情報】【ニュース・トピックス:VW】
CORISM / 2012年1月18日 8時8分
待望のアイドリングストップとブレーキエネルギー回生システムを採用で、よりエコ度がアップしたVWゴルフ
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、VWゴルフのエントリーモデルとして人気の高いゴルフTSIトレンドラインにブルーモーションテクノロジーを搭載し、一部仕様変更して新たに「ゴルフTSIトレンドラインブルーモーションテクノロジー」とし発売を開始した。
現行のVWゴルフは、2009年4月に6代目としてデビュー。ダウンサイジング直噴エンジン+ターボのTSIと高効率でダイレクト感のあるDSGミッションを組み合わせ低燃費化を進めてきた。
VWがイッキに国産ユーザーにも認知され始めたのは、2010 年2月にゴルフTSIコンフォートラインをエコカー減税対象モデルに改良したことだ。他の輸入車インポーターが「日本独自の規格に合わすのは、コストもかかり面倒。エコカー減税がなくても輸入車は売れる」と高をくくる中、VWはライバルを国産車として、いち早くエコカー減税対象車としてイッキに認知され販売台数を伸ばしてきた。現在、ゴルフは国内で発売されるVWブランドの3割強を占める基幹車種となっている。VWの販売車種の中で、エコカー減税対象車はなんと85%になっているという。
今回発売された新型VWゴルフTSIトレンドラインBlueMotionテクノロジーは、エントリーグレードながら、レザーステアリングやアルミホイール等の装備が好評の1.2LエンジンのゴルフTSIトレンドラインPremium Editionをベースに、スタート/ストップシステム(アイドリングストップシステム)とブレーキエネルギー回生システムを採用した。これに伴い、10・15 モード燃費は 17.4km/Lから 18.4km/Lへと約6%向上。この結果、引き続きエコカー減税(75%減税)及び新エコカー補助金(10万円)の対象モデルとなる予定だ。
価格は264万円と、円高ユーロ安が続く為替を考えると、なかなか強気な価格ともいえる。すでに、VWは輸入車でありながら国産ユーザーからも注目されていることからトヨタ プリウスなどとも競合することが多いという。ちなみに、ゴルフより燃費の良いプリウスSツーリングセレクションが252万円である。
徹底した顧客視点と営業力アップで、もっとも身近な輸入車を目指す!
VGJは、本社と円で取引しているのでユーロ安は関係ないという。しかし、どちらかが儲かる仕組みであることに変わりはない。地に足を付けた強力な営業戦略を推し進めるドリザス社長は「低金利ローンや有償点検が3年間無料のプログラムで顧客に還元している」と回答。利益はしっかりと顧客に還元していることをアピールする。
VWゴルフは、もはや世界中の自動車メーカーが注目するクルマであり高い完成度を誇る。そのゴルフが安くなったのは、一昔前から考えれば驚きでもある。また、輸入車の故障や整備費用への不安を除く仕組みなどは、まさに日本の顧客視点だ。ただ、完全に国産車マーケットをターゲットにするには、もう一声価格で勝負して欲しい。すでに、国内に245店舗を展開するVWなら、価格を下げても利益を上げられる体制が整っているように感じるからだ。今後、営業面での土台が完成すれば、価格戦略に打って出る可能性も十分にあるだろう。
当然、2012年末に発売が予定されているコンパクトカーVW UP!(アップ)は、国産ユーザーにも注目されている。当然、マーケットは国産コンパクトカーと勝負できるかどうかという価格にも期待は高まる。
販売店の営業力・サービスで保有を守り維持する仕組み強化し、UP!などの新商品で新規顧客を獲得。さらに、保有を増やす戦略を着実に構築しているVW。輸入車で唯一、身近で優しいブランドになるのは、そう遠くないかもしれない。
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