ビートルをベースにしたEVだが、もっともアグレッシブ【VW Eバグスター新車情報】【ニュース・トピックス:VW】
CORISM / 2012年1月22日 10時10分
フォルクスワーゲンは、デトロイトモーターショーでVW Eバグスターを世界初公開した。このEバグスターは、ひと目で分かる通り、新型ビートルをベースにEV化された2シーターのスピードスターだ。搭載されるモーターは85KW。日産リーフが80KWなので5KWほどパワフル。車重やトルクなどが明らかになっていないが、0-100km/h加速は10.9秒とスポーツカー並とはいえないものの恐らくリーフよりも少し速い印象だ。
搭載されるリチウムイオン電池の容量は、28.3kWh。日産リーフが24kWhなので20%弱ほど大きな容量の電池を積む。都市利用を前提として、この電池容量で180kmの航続距離可能だという。また、急速充電機能もあり、35分以内に充電が可能だ。現在公開されている情報を見ている限りでは、日産リーフのように、家へ給電する電源としての機能はないようだ。クルマとして以外の使い方を提案するテクノロジーでは、日産がまだまだリードしている。
しかし、クルマのデザインといった魅力ではバグスターが上を行く。あのビートルの面影を残しながら、徹底的してスポーティでダイナミックなルックスへと変貌させているVWデザイナーの力量はさすがというべきだろう。
なんと、全高は1400mmとなり、ビートルより90mmも低く30mmもワイドだ。つまり、スポーツカーでカッコいいといわれるワイド&ローフォルムになっている。2011年10月に発売された生産型モデルを開発する段階で、ビートルのデザインチームは将来におけるあらゆる派生モデルの可能性が描かれていた。電気モーターを備えたスピードスター、E バグスターのアイデアも、そのなかのひとつだったという。
Eバグスターの名前から感じ取れるのは、Eを取るとただのバグスター。もしかしたら、ガソリン仕様のバグスターの存在も気になるのと同時に発売を期待したい気持ちになる。ちなみに、タイヤはとてもEVのエコとは無縁の235/35R20という大径サイズだ。電気自動車としてデビューしたものの、ビートルの派生車としての期待をもたせる1台といえるだろう。
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