居眠り運転になる前に「警告!」 体の異変を事前にキャッチし事故を回避し安全運転【JUKI スリープバスター(Sleep Buster)】【特集・コラム:生活・文化】
CORISM / 2012年5月7日 11時11分
花粉症ドライバーの強い味方!? 運転中の心身状態がスグわかる!
突然ですがみなさんは、春夏秋冬いつの季節が好きですか? 私は暑いのが大の苦手なので冬が一番好きです。では一番嫌いなのは?
これはなんといっても春。花粉症で鼻はグシュグシュ、目はショボショボ、軽い風邪をひいたように眠くてボーッとした状態が毎日毎日、ゴールデンウイーク過ぎまで続くつらいつらい季節なのです。
さらに、日差しも暖かくなってきて、寝不足ではなくてもついついウトウトしてしまいますよね。
でも、そんな季節でも運転はしなくちゃいけない。仕事で運転する人なら、尚更です。最近のクルマは花粉を取ってくれるエアコンが装備されてずいぶん楽になりましたが、乗るまではエアコンの恩恵がないので相変わらずきつい。花粉症だけでなく、早朝や深夜、そして疲れが溜まっていたり、体調の悪い状態でクルマを運転して大丈夫かな? と時々心配になります。
と、思っていたらとっても優れたグッズがJUKIという会社から2月2日に発売されると聞きました。その名も「スリープバスター(Sleep Buster)」、眠気の撲滅者といった勇ましい名前です。
ドライバーには、居眠り防止の救世主になってくれるのか?
東大などの研究者とシートメーカーが開発したスグレモノ
そもそもこの「スリープバスター」、広島の自動車用シートメーカー、デルタ工業の研究開発子会社であるデルタツーリングという会社と、東京大学、大分大学、島根難病研究所が集まって発足した「入眠予兆研究会」という産学連携グループの研究成果から生まれたもの。
平成22年度には国土交通大臣賞(産学官連携功労者表彰)を受賞しておりその研究内容の素晴らしさは国のお墨付きです。
「入眠予兆研究会」の成果ですからこの「スリープバスター」は基本的には眠気を感知して警告を発してくれる装置なのですが、素晴らしいのはなんと!眠気が生じる10分前に警告を発することが可能ということです。
これは研究の結果、体内の自律神経系の脈が急激に変化すると15分以内に眠りに入ることがわかったためで、この脈の変化と連動する体表の脈波を常時モニタリングすることで事前に警告を発することが可能になったとのことです。
今までにハンドル操作のフラつきやまぶたの閉じ具合を検知して居眠り警報を発する技術は発表されていましたが、いずれも居眠り状態になってからの警報だったのでこの事前警告というのはかなり画期的ではないでしょうか。
パーソナルユース向けになったらぜひ欲しい!
そして、そういう警告が運転手に何か特別な装置をつけることなく、ただ普通に座って運転するだけで作動できるというのもまた画期的だと思います。
さらに「スリープバスター」は眠気だけではなく体調の急変や疲労度合い(それから飲酒運転も!)も検知できるとのことで、高齢ドライバーの方向けにも非常に役に立つグッズになりそうな気がします。
特に地方では、通院や買い物のために車を運転せざるを得ない高齢者の方も多いことから、今日は体調悪いから運転やめといたほうがいいぞ、ということが「スリープバスター」で事前にわかればご本人もご家族も安心して車を使える生活ができるのではないでしょうか。
ただ、残念なのはこの「スリープバスター」、今のところ運送業者などの法人向け商品と位置づけられていることです。
生産・組立と販売を担当するJUKIの方も将来はパーソナルユース向けも検討したいとのことでしたが、モニター装置などを省いて警報音だけにするなどして値段を引き下げ(現在の希望小売価格は157,500円)、カー用品店等でも販売するようにすれば結構法人以上に個人のニーズがあると思うのですが・・・。
数万円くらいで売られていればぜひ欲しい、と思ったスグレモノグッズだったのでした。
ただ、どんなスグレモノであっても、警告に対してドライバーが自ら休憩を取るなどの行動にでなければ何の意味も持たない可能性もあります。仕事で長時間運転するドライバーには、ドライバーを管理している会社にメールが転送され、会社側からドライバーに休憩を取る指示が出るなどの工夫も必要でしょう。時間に追われて運転している以上、なかなか自ら休むのは難しいのが現状だと思いますし、指示に従わない人もいるでしょう。そうなると、路上で強制的に停止させるわけにはいかないので、やはり最後は人、ドライバー自身ということになるのでしょう。
JUKI「スリープバスター(Sleep Buster)」の公式サイトはコチラ!
http://www.juki.co.jp/sleepbuster/in...
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