安価で万能なスポーツカー【スズキ スイフト スポーツ試乗記】燃費と使い方をチェックする! パート2【レビュー:スズキ】
CORISM / 2012年2月26日 11時11分
首都高・東名を使って浜松へ・・・。高速道路での燃費をチェックする!
次は高速道路でチェックしました。スズキの「スズキ歴史館」がある浜松まで、約270kmをほぼ高速道路のみで走り抜けてみました。乗車人数は大人2名乗車です。
東京駅から霞が関の入り口に向かい首都高速に入ります。東名高速へと続く週末の首都高速3号線は思いのほか混んでいて、用賀を過ぎて東名に入ってもノロノロ状態が続きます。ただし、止まるほどではなかったので、平均燃費計は常にカタログ値を上回っていました。
渋滞をやっと抜けて、次のサービスエリアまで走り食事休憩するまでの平均燃費は15.8km/L。だいたい100kmを2時間20分くらいで走ったでしょうか(平均時速は計算上では約40km/hとなりますが、首都高の渋滞が長かったので実感としてはもうちょっと遅いスピードだったような感じです)。
その後の流れは順調で、残りの170kmは約2時間10分で走ることが出来ました。それにともない平均燃費もどんどん改善していき、東京から浜松までの燃費は最終的には17.2km/Lに!
疲労の少ないシートなので、グランドツアラー的使い方も楽しい
燃費もすごいですが、もう一つ感心したのはその乗り心地。休憩時間も入れると約5時間の運転でしたが、サポート性がよいシートとヨーロッパ車のようにしなやかな足回り(モンローのショックを使っているそうです)のおかげで疲労を感じることなく走りきることができました。
ロードノイズなどもほどよく抑えられていたのも疲労が少なかった要因かもしれません。都内を走行した時は、タイヤハウスあたりのこもり音が少し耳についたのですが、高速走行では空気がうまく流れて音のこもりが無くなるのか、まったく気にならなくなりました。風切り音もほとんど感じません。
スポーツカーとしては、やや高めのシートポジションでゆったり乗れることもあり、音や燃費のことも含めて遠くへどんどん行くようなグランドツアラーのような使い方をしてもとても良い車だと思ったのでした(荷室は多少狭いですが)。
さあ、そして帰りはいよいよ箱根を通って峠での燃費をチェックです!
便利に使いこなせて低燃費、家族持ちだがスポーツドライビングを楽しめるベストチョイス・カー!
沼津で高速を降り、国道1号線を通って箱根を抜けるルートを選びます。平均燃費計をリセットして雪がまだ少し残る峠道をスイフトスポーツで登っていきます。
1.6Lのエンジンは「軽いっ!」といった印象で吹け上がりがとても良くアクセル操作に素直に反応してくれます。車両重量が1050kgと軽量ということもあり、どんな場面でもアクセルを踏めば、すぐに必要な力を出してくれるので急な勾配でも思い通りに走れます。峠の運転もとても楽です。
適度なスピードでグイグイ走ると、登りではさすがに平均燃費は悪化していき、峠のてっぺんでは12km/L台に低下しました。アクセル全開で、スポーティな走行などをすれば、当然、さらに燃費は悪化傾向になります。
通常使用時の燃費が良いので、全開走行した分と相殺しても十分に納得できるレベルにあるように感じました。スポーツカーとはいえ、スポーツ走行以外では低燃費である必要がある時代です。今のところスイフトスポーツには、アイドリングストップ機能は付いていません。他のスイフトと同じく、アイドリングストップ機能が付けば、さらに都心部での燃費はアップするでしょうから、スイフトスポーツにもアイドリングストップ機能の装着に期待が高まります。
当然のことながら、下りに入ると燃費が回復していきます。同乗者に配慮してなるべく急ブレーキや急ハンドルをしないようにしながらも制限速度をキープするよう心がけたのですが、ふもとに着いた時には燃費は16.5km/L! 上りの悪化分を下りで完全に取り返した感じです。
今回は冬だったため全行程エアコンOFFでの走行でしたが、渋滞時をのぞいてほぼ全シーンでカタログ値以上の燃費を記録したのでした。
燃費がいいということは、お財布にもやさしく、利便性も高く、その気になればスポーツ走行も楽しめる・・・。値段も手頃(6MTのオーディオレス車で168万円)なスイフトスポーツ、日頃頑張っているクルマ好きのお父さんのために是非、次のマイカー候補の一つに加えてあげて下さい、ねっ、奥さん!
■安価で万能なスポーツカー【スズキ スイフト スポーツ試乗記】燃費と使い方をチェックする! パート1
代表グレード | スズキ スイフトスポーツ6MT |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3,890×1,695×1,510 |
ホイールベース[mm] | 2,430mm |
トレッド前後[mm] | F:1470mm R:1475mm |
乗車定員 | 5名 |
エンジン種類 | M16A型直4DOHCDOHC |
ボア×ストローク[mm] | 78.0×83.0 |
総排気量[CC] | 1.586 |
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] | 136ps(100kw)/6900rpm |
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 16.3kg-m(160N・m)/6600rpm |
ミッション | 6速MT(CVTもあり) |
駆動方式 | FF |
サスペンション | F:マクファーソンストラット R:トーションビーム |
ブレーキ | F:Vディクス R:ディスク |
タイヤサイズ | 195/45R17 |
JC08モード燃費(10・15モード燃費)km/L | 14.8(15.6) |
価格 | 6MT:1,680,000 円 |
【関連記事】
- 不況下でも楽しめる安価なスポーツカー【新型スズキ スイフトスポーツ新車情報】
- インドではセダンが登場! 日本への導入も?【スズキ スイフトセダン新車情報】
- ルックス&走り、そして価格もお買い得な特別仕様車【スズキ スイフトRS新車情報】
- エンジンは発電専用! 完成度増したシリーズハイブリッド【スイフト EVハイブリッド】東京モーターショー出品車
- 弱点は価格? へそ曲がり評論家さえも楽しいと太鼓判!【スバルBRZ試乗記】
- 走りを楽しみドライバーを育む懐の深いスポーツカー【新型トヨタ86 プロトタイプ試乗記】
- 【ホンダ 新型 CR-Z 試乗記】スポーツなのにエコ! 新しい価値を提案する新型ハイブリッドスポーツ
- スクープ! 2012年登場の次期新型ノートは1.2L直噴エンジン+スーパーチャージャー搭載か?【日産INVITATION(インビテーション)】
この記事に関連するニュース
-
「フロンクス/ヤリスクロス」コンパクトSUV比較 ともに都会的なスタイルだがグレード構成に差
東洋経済オンライン / 2024年11月20日 12時0分
-
ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV
CORISM / 2024年11月17日 10時10分
-
スズキ「スイフトスポーツ」生産終了の噂…本当? 「次期型は出ないの?」 まもなく「ファイナルエディション」登場か
くるまのニュース / 2024年11月12日 12時50分
-
BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!
CORISM / 2024年11月9日 19時8分
-
マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV
CORISM / 2024年10月26日 18時47分
ランキング
-
1冬の味覚ハタハタ、海水温上昇で今季の漁獲量は過去最低か…産卵場所に卵ほとんど見つからず
読売新聞 / 2024年11月24日 11時52分
-
2ローソンストア100「だけ弁当」第12弾は「イシイのミートボール」とコラボした「だけ弁当(イシイのミートボール)」
食品新聞 / 2024年11月23日 20時40分
-
3異例の「ケーブル盗難でリフト運休」 スキーシーズン前に 捜査は継続中
乗りものニュース / 2024年11月24日 14時12分
-
412月に権利確定「株主優待」長期保有が嬉しい銘柄6選
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月24日 9時15分
-
5「中間管理職を減らしたい」企業の盲点 リストラで起こる、3つのリスクに備えよ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月24日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください