夢のタイムマシン・カーは、旧車でも現役バリバリ!?(ノスタルジック2daysレポート)デロリアン DMC-12編【特集・コラム:イベント・モーターショー】
CORISM / 2012年3月15日 13時35分
旧車好きも唸らす、とびきり目を引く1台!
2月最後の土・日にパシフィコ横浜で「ノスタルジック2デイズ(Nostalgic 2days)」というイベントがあり行ってきました。
この「ノスタルジック2days」、旧車好きの人たちと旧車を専門に扱うショップが一堂に会する年に一度のお祭りのようなもので、今年で4回目だそうです。
いただいたパンフレットには「クラシックカーを愛する人へ」と書いてあったので、ネオクラシック好みの私とは集まる人の感じがまたちょっと違うかな? と思いましたが、そこはやはり同じクルマ好き。
しかも、そのクルマへの愛情は人一倍深い人たちばかりなので、知らないクルマの前で立ち止まって見ているとうれしそうに話しかけてきてくれ、さらにその話の輪に横で見ていたお客さんも加わる、というとてもハートウォーミングなイベントでした。
展示されているクルマも本当にクラシカルなスタイルの車からこのイベントの王道、ハコスカやケンメリ、トヨタ2000GTといった国産車、そして外車とバラエティにとんだもの。多種多様な車があって動物園のように見て歩くだけで楽しい会場でしたが、その中でも特に目を引いたのは・・・。
ガルウイング&ステンレス・ボディー!30年たっても斬新&ピッカピカ!
80年代に青春を過ごした世代ならまず知らない人はないであろうあの!デロリアンDMC-12。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズでタイムマシンとして使われ、現代から西部開拓時代の過去へ、そしてスケボーで空中を飛べる未来へと(今調べるとあの未来は2015年の設定なんですね~あと3年後!)自由自在に行き来した夢のクルマです。
もちろんクルマ好きの方は、実際の車はGM副社長の職を辞したジョン・デロリアンが自信を持って世に送り出すも資金難から会社が倒産し、最終的に8千台あまりしか生産されなかった悲劇の車であることもご存知であろうと思います(デロリアンがGMを辞めるに至った経緯は「晴れた日にはGMが見える」という本を読むとおもしろいです)。
生産台数の少ない車なので実車を目にする機会は少ないのですが、タイムマシンのベースに選ばれた理由の一つである近未来的なフォルムはいま見てもまったく色あせておらず、あまたの車がある会場内でもすぐに目が吸い付けられるほど目立っていました。
目を引く要因はやはり、ガルウイング・ドアとオールステンレス製で無塗装のボディでしょう。
なんとEVの新車が出る予定あり!未来への道はまだまだ続く・・・。
実はこの車、このイベントを主催した芸文社さんが出版している雑誌、「ノスタルジックヒーロー」の読者の方の所有車で、今回読者公募で選ばれた10台のうちの1台とのこと。
オーナーさんは2年前に手に入れたとのことでしたが、やはり「まったく錆びません」とのことで30年たった車とは思えないほどピッカピカに輝いていました(もちろん、オーナーさんの日々のお手入れによるところも大だと思います)。
そして意外だったのがこの車の使い勝手。スーパーカーのようなので実用性はさぞ低いだろうと思いきや、「プジョー・ルノー・ボルボが共同開発した実用的なエンジンを積んでいるので使い勝手がよく普通に乗って歩けます」とのこと。
う~ん、そんなら欲しいぞ!と思ってしまったのでした。
そんなデロリアンDMC-12ですが、やはり熱狂的なファンがいるようでアメリカ・テキサスの起業家が新たな「デロリアン・モーター・カンパニー(DMC)」を立ち上げ、現在は中古車売買やレストア、パーツ販売等を行なっているようです。
そしてこの度その新DMC社が発表したのが、EV(電気自動車)にした新車のデロリアンDMC-12を2013年に発売する、というプロジェクト。
映画のデロリアンDMC-12は原子力などの未来的な装置を積んでいましたが、EV化されることでそれにちょっと近づく感じもします。
何にせよ復活が待ち遠しい!デロリアンDMC-12なのでした。
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