美しくて速く、その上、超低燃費なPHV【シトロエンNUMÉRO 9新車情報】北京ショー出展車【ニュース・トピックス:シトロエン】
CORISM / 2012年4月20日 20時20分
4WD機能をもつPHVシステムを搭載
シトロエンは、個性的なデザインをもつDSシリーズの未来を予感させるコンセプトカー「シトロエンNUMÉRO 9」を発表した。このモデルは、北京モーターショーで出展される。
シトロエンNUMÉRO 9は、クーペとステーションワゴンのプロポーションを組み合わせた、いわゆるクロスオーバーデザイン車。シトロエンらしい創造性の高いデザインが特徴だ。ピンとした張りのあるデザインに長いボンネット、ワイド&ローなフォルム、21インチホイールなどにより、卓越したドライビングプレジャーを予感させる。
シトロエンNuméro 9の全長は4.9m、全幅は1.94m、ホイールベースは3.0m。と、大型サルーン並のボディサイズをもつ。この長いホイールベースにより、リヤシート乗員に広々としたレッグルームをもたらしている。この余裕に満ちたプロポーションで、すべての乗員にとって居心地の良い空間を生み出すライトシャフト(ルーフに3本設置)によって、高い快適性も実現したエグゼクティブ・セグメント車といえる。
シトロエンNuméro 9は、そういったデザインのみの提案ではなく省燃費時代に対応した超低燃費車でもある。225ps(165kW)/ 275Nm を発生する1.6Lターボ付きガソリンエンジンを搭載し、70psの出力と200Nmのトルクを発生する電気モーターも積んだプラグインハイブリッド(PHV)なのだ。搭載される電池は、リチウムイオンで、家庭用コンセントを使ってわずか3時間半で充電できる。
PHVなので、とくに市街地においては、電気のみで走行する電気自動車として使用できる。EV走行で約50kmという航続距離を実現している。また、頻繁な加減速を伴う走行では、ハイブリッド・ドライブトレインがモーターとエンジンという2つのエネルギー源を最適利用して燃料消費量を抑えている。このPHVシステムにより、MVEG複合サイクルで燃料消費量は1.7L/100km(約58.8km/L)、CO2排出量はわずか39g/kmという超低燃費を実現している。
日本的PHVというと、とにかく燃費優先ということになり、走りは二の次といったイメージが強い。しかし、このシトロエンNUMÉRO 9はエグゼクティブ車として走りのパファーマンスも兼ね備える。ドライバーがより高いパフォーマンスを求めた場合、ブースト機能が働いてエンジンと電気モーターのパワーを組み合わせ、295psという高出力を発揮。0~100km/h加速はわずか5.4秒というスポーツカー並の加速力をもつ。
こういった走りのパファーマンス重視の場合や、タイヤのグリップを失いそうなときには、4輪駆動モードに切り替わり、電気モーターが後輪、エンジンが前輪を駆動。雪道などの路面のグリップが低いところでは、あらかじめ4WDモードを選択することも可能だ。この4輪駆動システムと油圧アクティブサスペンションは、高いトラクション性能を発揮する。
個性的なデザインに、モーターを活用した4WD機能、そして超低燃費なPHVシステムとあらゆる最新技術を駆使して登場したシトロエンNUMÉRO 9。また、心ときめくクルマが登場した。
<シトロエンNUMÉRO 9スペック>
・寸法
全長 4.93m
全幅 1.94m
全高 1.27m
ホイールベース 3.0m
重量
車両重量 1,500kg
・プラグインハイブリッド・ドライブトレイン
1.6 THP ガソリンエンジン: 最高出力 225ps(165kW)、最大トルク 275Nm
リヤアクスルに搭載される電気モーター: 最高出力 70ps、最大トルク 200Nm
ZEV モード: 航続距離 50km
・性能&燃料消費量
最高速度: 244 km/h
燃料消費量: 1.7 リットル/100km(MVEG 複合サイクル)
CO2 排出量: 39g/km
・タイヤ
ミシュラン製 245/35 ZR21
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