コンパクトでありながらビッグスペース!使いやすさに磨きをかけたフルモデルチェンジ 【トヨタ カローラ フィールダー新車情報】【ニュース・トピックス:トヨタ】

CORISM / 2012年5月11日 11時10分

トヨタ カローラ フィールダー

エコ時代に必要なアイドリングストップ機能が、一部のグレードにオプションという現実

 トヨタは、コンパクトワゴン カローラ フィールダーをフルモデルチェンジし、発売を開始した。カローラ フィールダーは、カローラをベースとしたワゴンモデル。小さなボディをながら、広いラゲッジスペース、そして150万円台からというリーズナブルな価格設定で仕事やプライベートに広いスペースが必要な顧客に人気を得ていた。さらに、エアロツアラーと呼ばれるエアロパーツを装着したモデルも人気。

 今回フルモデルチェンジされ新型となったカローラ フィールダーは、カローラシリーズの最大の魅力であるコンパクトボディでありながら、ビッグスペースを磨きあげた1台になっている。

 一般的に、フルモデルチェンジされると、クルマは肥大化していく傾向にある。しかし、新型カローラのフィールダーは、さらなる小型化へシフトしている。全長は前モデルより-60mm短くなった。この数値はフロントオーバーハングを短くしたことによるもので、ホイールベースに変更はない。

 ただ、単純にプラットフォームの変更でオーバハングが短くなったわけではなく、室内は逆に広大になっている。とくに、ワゴンに求められる荷室長は970mmとなり、前モデルより90mmも広くなった。後席を折り畳んだ状態の最大荷室長に至っては、2025mmと2mを超え前モデル比では、なんと+410も広大だ。

 また、最近のトヨタでは、アクアのように16インチタイヤが付くツーリングパッケージを選択すると、コンパクトカーなのに最小回転半径が5.7mと大型ミニバン並になる。なんのためのコンパクトカーなのか、わからなくなる現象が起きていた。しかし、新型カローラ フィールダーは、前モデルにくらべ0.2mほど小回りが効くようになり、最小回転半径は4.9mとなっている。

 新型カローラ フィールダーは、小さいクルマのメリットを生かしながら、スペース効率を最大化するというコンパクトカーの原点に戻った設計。カタログやCMなどではアピールしにくい地味な要素だが、クルマを毎日のように使う顧客にとっては、運転しやすく広くて便利という基本的な性能向上は、とても重要なことだ。

 カローラとカローラ フィールダーは、顧客層が大きく違うので、もうカローラの冠はいらないのでは? と、思うのだが、今回も基本はカローラと同じデザインテイストで統一される。V字型のグリルやバンパーを若々しくシャープなデザインへ変更。さらに、スポーツテイストを求める顧客に対しては、専用のエアロパーツを装着したエアロツアラーが継続して用意されている。エアロツアラーには、専用のスポーツシートも装着される。

 インパネまわりは、基本的にカローラと同様に落ち着きのなるシンプルなデザインでまとめられている。新型カローラ フィールダーには、スポーティな3本スポークのステアリングが装着され、ブラックの内装色とシルバーの加飾で精悍さをアピールしている。

 新型カローラ フィールダーに搭載されるエンジンは2タイプ。カローラセダンに新しく用意された1.3Lの設定はなく、逆にセダンには無い1.8Lを追加。やはり、よほどのことがない限りオススメは1.5L。JC08モード燃費で19.6km/Lと、なかなかの低燃費を実現している。一部のグレードにのみオプション装着できるアイドリングストップ機能が装着されると、なんと21.2km/Lへと大幅に向上する。ホンダのフィットシャトルが18.6km/L。車両重量も、ほぼ同等なので、その違いは明確だ。ちなみに、1.8Lエンジンの燃費は16.6km/Lだ。

 このアイドリングストップ機能は、標準装備されるグレードはなくオプションで52,600円から。一方で、エコ&低燃費の訴求でハイブリッド車を売っているのに、通常のガソリン車には未だアイドリングストップ機能の標準装備化が進まない。例えば日産の比較的新しいモデルでセレナやマーチなどでは、ほとんどのモデルにアイドリングストップ機能を標準化。一部の廉価グレードに、非装着車を用意している。1.8Lと1.3L車には、オプションでも装着することはできない。

 トヨタの方式だと、さらにエコ化したい顧客はお金を出して選べという姿勢だ。もしくは、より高価なハイブリッド車を買えということなのだろうか? トヨタの企業理念にある「クリーンで安全な商品の提供を・・・」とは、ユーザーがより多い対価を支払うことがベースにあり、率先して企業がより均一化された高いクリーンな商品を安価に提供することではないというメッセージなのだろうか? 

 ちなみに、トヨタの関連会社であるダイハツのムーヴは、軽自動車なのに全車アイドリングストップ機能付きだ。より、価格が重視される軽自動車でありながら立派だ。

 グレード選びは、エントリーグレードの1.5Xは159.5万円からとリーズナブル。マニュアルエアコンやプライバシーガラスが無かったりするシンプルな装備に納得出来れば、これで十分といった印象。より、豪華な装備ということで、1.5Gを選ぶとなると価格は173.5万円(FF、CVT)とイッキに14万円ほど高価になる。さらに、よりスポーティで豪華なエアロツアラーを選択すると183万円(FF、CVT)になり、スペース性能さえ無視すれば、超低燃費のアクアが十分にターゲットとなる価格帯に突入する。また、ライバルであるフィットシャトル ハイブリッドまでターゲットに。ハイブリッド車は、リセールバリューが高いので、乗り潰さないのならフィットシャトル ハイブリッドが燃費も含め有利だ。新型カローラ フィールダーは、高級グレードになればなるほど選び方が難しくなるので、他車種とシッカリと比較することをオススメする。

<トヨタ カローラ フィールダー価格(FF、CVT車)>
1.5X 159.5万円
1.5G 173.5万円
1.5Gエアロツアラー 183.0万円
1.8S 202.5万円
1.8Sエアロツアラー 212.0万円

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