【ファッションブランド フェンディとのコラボで生まれた日本で2台の限定車】マセラティ グランカブリオ フェンディ新車情報【ニュース・トピックス:マセラティ】
CORISM / 2012年5月16日 19時19分
まさにセレブ御用達のオープンカー? 日本にはたった2台という特別な限定車
マセラティは、ファッションブランド、フェンディとのコラボレーションによる特別限定車「マセラティ グランカブリオ フェンディ」を発売する。生産台数は、わずか50台。このうち日本では2台を販売。顧客へのデリバリー開始は、今夏を予定している。
マセラティ グランカブリオ フェンディは、フェンディ家3代目のデザイナー、シルヴィア・フェンディ氏がデザインを担当。クラフツマンシップと伝統において、同じ価値観を共有するイタリアを代表する2大ブランド、マセラティとフェンディのコラボが生み出した、最新テクノロジーと高い手作業の技術力の結晶とも言うべき最高峰モデル。
マセラティ グランカブリオ フェンディは、イタリア モデナのマセラティ本社工場内でつくり上げられる。“グリージョ フィアンマ フェンディ”と名付けられた三層コートの専用ボディカラーが用意されている。玉虫色がかったダークグレーのこのスペシャルカラーは、表面にゴールド仕上げが施されているのが特徴だ。
インテリアは、ダッシュボード、ドア内側、シフトレバーなどに、フェンディ伝統のイエローカラーウッドトリム“ペルガメーナ フェンディ”を採用。イエローのアクセントカラーは、ブレーキキャリパーやヘッドレストの刺繍にも使われている。
グランカブリオ フェンディをよりダイレクトに表現しているのがシート生地。フェンディのブランドロゴとして有名な「ダブルF」が入ったシートは、ひと目でフェンディであることをアピールする。
さらに、レザーシートのステッチや20インチのアロイホイールの中央にも「ダブルF」のロゴがあしらわれている。サイドシルに取り付けられたドアエントリーガードには、フェンディロゴが刻印されており特別感も演出している。
シフトレバーブーツとインスツルメントパネルカバーには、フェンディの定番コレクション「セレリア」の最高級レザー“クオイオ ロマーノ”を採用。また限定版トラベル用ラゲッジバッグとアクセサリーのセットにも、このレザーを採用している。
マセラティ グランカブリオは、2010年に日本に導入された。4ドアセダン「クワトロポルテ」、2ドアクーペ「グラントゥーリズモ」に次ぐ第3のモデルとしてデビュー。歴代のマセラティのオープンモデルはみな2シーターだったが、同クラスのオープンモデルの多くが4シーターもしくは2+2シーターであることから、グランカブリオはフル4シーターとし競争力を高めた。
搭載されるパワーユニットは「グラントゥーリズモ S オートマチック」と同様のV8 4.7リッターエンジンと6速ATの組み合わせ。最高出力440ps(323kW)/7000rpmと最大トルク50.0kg-m(490N・m)/4750rpm[スポーツモード]を発揮。アルミ素材などを使うことでクーペに比べ重量増は+100kgに留めた点が注目される。
マセラティ グランカブリオ フェンディの価格は、26,393,000円 付属品価格:693,000円。詳しい装備の違いは不明だが、ベース車が18,500,000円なので7,893,000円ほど高価になっている。
オマケのコラム「昔、日本車にもあったファッションブランドとコラボしたクルマ」
イタリア車とイタリアファッションブランドのコラボというと、もうなぜだが単純にオシャレに感じてしまう。
そんなファッションブランドとクルマのコラボについて考えていると、随分に昔に日本車でもあったことを思い出した。なんと、そんな画期的なクルマとは、すでに絶版車となった日産ローレルだった。
日産ローレルは、1980年代前半にC31型と呼ばれるローレルをベースに、ジバンシィのエンブレムやロゴ入りシート生地が入った特別仕様車が存在していた。当時は、なんだか豪華な感じがしたものの、さすがにマセラティ グランカブリオほどのインパクトは無かったように覚えている。しかし、今思えばクルマとファッションブランドのコラボを約30年も前にやっていたなんて「日産やるな」といった印象。
そういえば、2003年にはスズキとなぜかオートバックスがコラボして、ラパン ベネトンバージョンなんていうのもあった。比較的最近では、2006年にファッションブランドではないかもしれないがコンランとコラボした日産キューブなんていうのもあった。
国内で加速するクルマ離れが叫ばれる中、国産車もファッションブランドとのコラボで起死回生を狙うのもおもしろいかもしれない。
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