ホンダ スーパーカブ新車情報【ホンダの原点、中国で生産することの喪失感】【ニュース・トピックス:ホンダ】
CORISM / 2012年5月17日 15時15分
中国生産により、従来モデルより48,300円安く販売
ホンダは、「スーパーカブ50」をフルモデルチェンジし、5月25日(金)に発売する。
ホンダスーパーカブは、1958年から発売され長い歴史を持った超ロングセラーモデル。さらに、あまりに頑丈で経済的だったことにより160ヶ国以上で販売され支持されてきた。まさに、ホンダの原点ともいえるモデルだ。
今回のフルモデルチェンジから、スーパーカブは、今年3月から発売されているスーパーカブ110同様に中国で生産され日本に輸入されるようになった。生産は、中国の新大洲本田摩托有限公司で行い、調達から生産まで効率化を図ることで、メーカー希望小売価格を従来モデルのカスタムタイプ(4速ミッション、セルフ式スターター装備)に比べ48,300円安く設定することができた。
価格が安くなることは、顧客にとって嬉しいことだが、ホンダの原点ともいえるモデルが「ついに中国へ」という事実は、少々感傷的になってしまう。
自動車に関しては、日産がマーチをタイ生産、中国でフルモデルチェンジし生産されるシルフィを日本導入という噂もある。また、三菱はタイ生産のミラージュを間もなく日本に導入する。自動車も日本メーカーが国内でも発売する車種を続々アジアからの輸入。メーカーは、世界で生き残りをかけた上での苦渋の選択でもある。一方、ドンドンと加速する産業の空洞化は、経済的に大きな打撃となる。そんな、大きは話しとは別に、ホンダが育てた大切な物が日本から無くなる喪失感はとても大きい。
=スーパーカブ50の主な特長=
●高い環境性能と経済性を両立したエンジン
低・中回転域を重視したトルク特性としながら、最高出力を従来モデルの2.5kWから2.7kWに高めたことなどで、さまざまな利用状況で力強い走りを実現。また、発進と変速でそれぞれ独立したクラッチ機構を備えた2段クラッチシステムと4速ミッションの組み合わせによって、変速時のショックを軽減しスムーズな走行を可能としています。燃費は、110.0km/L(30km/h定地走行テスト値)と優れた燃費性能を発揮しています。なお、従来モデルで採用した下記の低フリクション技術や排出ガス浄化システムなどは継続して採用しています。
・ 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)の採用
・ バッテリーが完全に放電した場合でも、キックによって始動ができるシステム
・ 低フリクション技術として、クランクシャフトに対してシリンダーをオフセット配置したオフセットシリンダーや、ローラーロッカーアームなどを採用
・ マフラー内にキャタライザー(三元触媒)を装備
●剛性に優れた車体
スーパーカブ110に採用し定評を得ている角断面パイプのバックボーンフレームを、スーパーカブ50に新たに採用しています。高い剛性を確保したフレームやホイールベースを延長したことなどで、荷物積載時のより安定した走行に寄与しています。シート高は、従来モデルと同様の735mmとし、安心感のある足着き性を確保しています。燃料タンク容量は、従来モデルの3.4Lから4.3Lに拡大し、給油の頻度を少なくするとともに航続距離を高めています。
●機能性に優れ存在感と力強さを表現したデザイン
外観は、スーパーカブ110のデザインを踏襲しています。スーパーカブのオリジナリティーを活かしながらシンプルさを保ちつつ、直線と曲面を融合させて存在感と力強さを表現しています。ヘッドライトは視認性と被視認性に優れた角型マルチリフレクターを、リア回りは水平基調にレイアウトしたテールランプを採用することで、実用的でありながら斬新なイメージを演出しています。
車体色は、スマートブルーメタリック、バージンベージュ、パールバリュアブルブルー、パールハーベストグリーン、パールプロキオンブラックの5色を設定。ビジネスからレジャーまで幅広い要望に応えられるカラーバリエーションとしています。
●その他の主な装備
・エンジン始動が簡単なセルフ式スターター(キック式併設)
・視認性に優れた角型デザインのメーターパネル
・荷物の積載に便利なリアキャリア(長さ331mm<ガードを除く>、幅299mm)
・買い物で便利な荷かけフック
・使い勝手の良いメインスイッチ一体式ハンドルロック機構
<ホンダ スーパーカブ価格、主要諸元>
★価格 187,950円
通称名 スーパーカブ50
車名・型式 ホンダ・JBH-AA04
全長×全幅×全高(mm) 1,915×700×1,050
軸距(mm) 1,215
最低地上高(mm) 135
シート高(mm) 735
車両重量(kg) 95
乗車定員(人) 1
燃料消費率(km/L) 110.0(30km/h定地走行テスト値)
最小回転半径(m) 1.9
エンジン型式・種類 AA04E・空冷 4ストローク OHC 単気筒
総排気量(cm3) 49
内径×行程(mm) 37.8×44.0
圧縮比 10.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 2.7[3.7]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 3.8[0.39]/5,500
燃料供給装置形式 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>
始動方式 セルフ式(キック式併設)
点火装置形式 フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式 圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L) 4.3
変速機形式 常時噛合式4段リターン※2
変速比 1 速 3.181
2 速 1.705
3 速 1.190
4 速 0.916
減速比(1次/2次) 4.058/3.538
キャスター角(度)/トレール量(mm) 26°30´/71
タイヤ 前 60/100-17M/C 33P
後 60/100-17M/C 33P
ブレーキ形式 前 機械式リーディング・トレーリング
後 機械式リーディング・トレーリング
懸架方式 前 テレスコピック式
後 スイングアーム式
フレーム形式 バックボーン式
※2 走行中はリターン式で、停車時のみロータリー式になるチェンジ機構
製造事業者/新大洲本田摩托有限公司 製造国/中国 輸入事業者/本田技研工業株式会社
【関連記事】
この記事に関連するニュース
-
ホンダ「スーパーカブ」の50ccがついにファイナル! 最後のモデル「Final Edition」を受注期間限定で発売
マイナビニュース / 2024年11月6日 7時30分
-
「技術の日産」を象徴する1台だった! 4代目 JHBY33型「日産・レパード」とは
バイクのニュース / 2024年11月4日 17時10分
-
「ハローキティ」50周年を記念した特別仕様車 ホンダ「スーパーカブ・HELLO KITTY」受注期間限定で発売
バイクのニュース / 2024年11月1日 18時10分
-
ホンダ『スーパーカブ50』65年の歴史に幕、最終モデルを発表
レスポンス / 2024年11月1日 17時14分
-
66年の歴史に幕! ホンダ“最後の”「スーパーカブ50」発表! 超レトロデザイン&「専用ブルー」がカッコイイ! 特別な「ファイナルED」12月発売 「カブ110」は存続へ
くるまのニュース / 2024年11月1日 15時10分
ランキング
-
1相鉄かしわ台駅、地元民は知っている「2つの顔」 東口はホームから300m以上ある通路の先に駅舎
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 6時30分
-
2「築浅のマイホームの床が突然抜け落ちた」間違った断熱で壁内と床下をボロボロに腐らせた驚きの正体
プレジデントオンライン / 2024年11月22日 17時15分
-
3三菱UFJ銀行の貸金庫から十数億円抜き取り、管理職だった行員を懲戒解雇…60人分の資産から
読売新聞 / 2024年11月22日 17時55分
-
4ジャパネット2代目に聞く「地方企業の生きる道」 通販に次ぐ柱としてスポーツ・地域創生に注力
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 8時0分
-
5会社員が考える“テレワークのデメリット” 「会話不足」「公私の切り替えが曖昧」を超えた1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月22日 7時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください