BMW 523d BluePerformance(ブルーパフォーマンス)新車情報 ハイブリッド車並の低燃費な高級クリーンディーゼル【ニュース・トピックス:BMW】
CORISM / 2012年9月7日 20時0分
日産フーガハイブリッドと同等、レクサスGSガソリン車を圧倒する低燃費なBMW523d
BMWは、5シリーズセダンおよびツーリングのラインアップに、直列4気筒クリーン・ディーゼル・エンジンを搭載した「BMW 523d BluePerformance(ブルーパフォーマンス)セダン/ワゴン」を追加し、発売を開始した。
BMW 523dブルーパフォーマンスは、NOx(窒素酸化物)吸蔵還元触媒などメンテナンス・フリーの最先端排出ガス処理技術である「BMW BluePerformanceテクノロジー」を採用。ディーゼル車に対する世界最高水準の排出ガス基準である日本の「ポスト新長期規制」に適合したクリーン・ディーゼル・エンジンを搭載している。
この2.0L直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジンのパワーは、135kW(184ps)/4,000rpm、最大トルクは3.5Lの自然吸気ガソリンエンジンに匹敵する380Nm(38.7kgm)/1,750-2,750rpmを発揮。この大トルクでゆとりある走りを実現している。最新のクリーンディーゼル車なので、アイドリングストップ機能も装備している。
このスペックは、先に発売されている3シリーズの320dと同じだ。車重は、320dと比べると210kgほど重い。そのため燃費はJC08モードで16.6km/L。320dの19.4km/Lと比べると、当然のことながら悪化している。ただし、ガソリンの523iと比べると14.2km/Lなので、大幅にトルクアップしたうえに低燃費だ。
国産のレクサスGSと比べると、GS350が9.9km/LでGS250が10.8km/L。BMW5シリーズのガソリンとディーゼルどちらも、レクサスGSと比べると圧倒的に低燃費ということになる。もはや、このクラスの国産車は燃費でも勝負できなくなっている。
さらに、523dの16.6km/Lという数字は、なんと日産フーガ・ハイブリッドと同じ燃費だ。燃費が同じな上に、ディーゼルなのでハイオク仕様のフーガ・ハイブリッドとの燃料費差は、30円/L前後となる。燃料費というランニングコストを考えると、クリーンディーゼルエンジンはかなり優秀ということになる。ただし、523dはフーガ・ハイブリッドに比べると、やはり高価。選択する場合、重要視するのはイニシャルコストなのか、ランニングコストなのかも重要な要素といえるだろう。
このBMW523dの価格は、クリーン・ディーゼル・エンジンの搭載にもかかわらず、BMW 523iセダンならびにツーリングと比べ、わずか23万円のアップとなっている。クリーンディーゼルは、その複雑な仕組ゆえにガソリン車と比べて、かなり高価な価格設定となる場合が多い。国産車の場合、40万円前後の価格アップが相場と言われいてる。
また、単純比較はできないものの、メルセデス・ベンツEクラスでは、ガソリンのE300が720万円で、グリーンディーゼルのE350が798万円と68万円の価格差がある。そう考えると、BMWがいかにクリーンディーゼルをプッシュしていることが理解できる。523dと523iの価格差23万円も、ある程度距離を走る人にとっては、ほとんど価格差は無いに等しくなる。軽油とハイオクガソリンとの価格差が約30円もある上に、燃費も良いのからだ。その上、トルクもクリーンディーゼルが上で、よりゆとりのある走りが可能。少し年配者には、黒煙を吐きまくる昔のディーゼル車のイメージが強いだろうが、テクノロジーは大きく進化した。一度、ガソリン車と乗り比べてみて決めるといいだろう。
さらに、BMW523dは、自動車取得税および重量税が100%減税となる。さらに、経済産業省が推進する「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」の対象となり、最大10万円の補助金の受給もあるので、ガソリン車との価格差はさらに少なくなる。
<BMW523d BluePerformance価格>
・セダン ¥6,330,000
・ツーリング ¥6,630,000
<BMW523d BluePerformanceセダン/ツーリングの主な標準装備品>
電子油圧制御式8速オートマチック・トランスミッション(ステップトロニック付)
インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング(前後輪統合制御ステアリング・システム)
クルーズ・コントロール(ブレーキ機能付)
ブレーキ・エネルギー回生システム
エンジン・オート・スタート/ストップ機能
ドラインビング・パフォーマンス・コントロール(ECO PROモード付)
バイ・キセノン・ヘッドライト(LEDスモールライト・リング付)
アダプティブ・ヘッドライト(バリアブル・ライト・コントロール機能付)
コンフォート・アクセス
リヤ・ビュー・カメラ(予測進路表示機能付)
PDC/パーク・ディスタンス・コントロール(フロント&リヤ)
オートマチック・エアコンディショナー
電動フロント・シート(4ウェイ/運転席&助手席)
スルーローディング・システム
10.2インチ ワイド・コントロール・ディスプレイ
HDDナビゲーション・システム(VICS3メディア対応)
HiFiスピーカー・システム(205W、12スピーカー)
iDriveコントローラー
TVチューナー
インテグレイテッド・オーナーズ・ハンドブック
スピーチ・コントロール
ハンズフリー・テレフォン・システム
USBオーディオ・インターフェース
ETC 車載器システム(ルーム・ミラー内蔵タイプ)
【関連記事】
- 【BMW 新型 5シリーズ 試乗記】アクが抜けグッとフレンドリーになったニュー5シリーズを初試乗!
- 【BMW X5 xDrive35d BluePerformance(クリーンディーゼル車)新車試乗記】 もう、ガソリン車には戻れない麻薬的大トルク
- BMW 320dブルーパフォーマンス新車情報 ガソリン車との価格差は、わずか20万円! BMWのクリーンディーゼル戦略始まる!
- BMW試乗記一覧
- 【マツダCX-5(ディーゼル車)試乗記】クセになる大トルク420Nm
- 【日産 エクストレイル 試乗記】クリーンディーゼル待望のATモデル登場
- 【三菱 新型 パジェロ ディーゼル 試乗記】環境性能はもろちん、走りもさらにパワフルに!
- 【メルセデス・ベンツ E350ブルーテック 試乗記】エコカー減税率100%のクリーンディーゼル搭載モデル
この記事に関連するニュース
-
スポーツセダンの国産車・外車のおすすめ車種14選! 選び方やメリットデメリットも合わせて紹介
MōTA / 2024年12月20日 13時30分
-
最新は最良か!? BMWのツーリングウエッポン 新型「R 1300 GSアドベンチャー」をスペインで試す!
バイクのニュース / 2024年12月17日 12時10分
-
ユニークな外観を求めるならホンダ・フィットで決まり! ガソリン車とHV車のカタログ燃費と実燃費の違いにも着目すると?
まいどなニュース / 2024年12月14日 7時0分
-
トヨタの高級車18選! 価格順のランキングやレクサス、歴代車種も詳しく解説
MōTA / 2024年12月12日 11時0分
-
BMW『X3』新型はマイルドHV、Mパフォーマンスも…価格は798万~998万円
レスポンス / 2024年11月29日 10時0分
ランキング
-
1女川原発、営業運転を再開=福島第1と同型で初―東北電力
時事通信 / 2024年12月26日 18時46分
-
212月末まで!今年の「ふるさと納税」注意したい点 定額減税の影響は? 申し込む前に要チェック
東洋経済オンライン / 2024年12月26日 13時0分
-
3ローソン、東京など一部店舗で販売する“氷”を自主回収へ ガラス片混入の恐れ
日テレNEWS NNN / 2024年12月26日 20時51分
-
4昭和的「日本企業」は人事改革で解体される? 若手社員への配慮と、シニアの活性化が注目される背景
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月26日 5時55分
-
5なぜスターバックスの「急激な拡大」は失敗に終わったのか…成長を一直線に目指した企業の末路
プレジデントオンライン / 2024年12月26日 15時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください