日産TeRRA (テラ)新車情報 コスト6分の1の燃料電池! さらに、インホイールモーター採用の4WD。パリショー出展車【ニュース・トピックス:日産】
CORISM / 2012年9月14日 19時30分
6分の1にコストダウンした燃料電池システムと、後輪にインホイールモーターを採用した4WD
日産は、2012年パリモーターショーでSUVのコンセプトカー「TeRRA(テラ)」を発表した。この日産テラは、SUVのスタイルをもつ燃料電池車だ。
日産は、近年のモーターショーで多くの電気自動車(EV)を多く公開していた。日産にとって、EVは近い未来に、日産の根幹を支えるジャンルという位置付けであり、日産初の量産EVであるリーフの価値をアップさせたい狙いもある。
日産テラに搭載される水素燃料電池は、フラットでコンパクトな設計。世界トップレベルの出力密度2.5kW/Lの燃料電池を搭載。1996年以降に日産が開発した燃料電池の中で最新のモデルとなっている。2005年の前型モデルと比べると、必要な貴金属の量が4分の1に減ったためコストは6分の1となっているという。そのため、日産TeRRA(テラ)は純粋なコンセプトカーだが、燃料である水素が広く普及すれば、すぐにでも燃料電池自動車を量産する準備が整っているという日産のアピールだ。
さて、この日産テラのコンセプトは、SUVとEVが強い日産の2つの優れたジャンルを組み合わせたコンセプトモデル。オフロード走行と、都市部での静かで滑らかな走りを両立させるクルマで、革新的な4x4の燃料電池パワートレインと、一クラス上の風格を感じさせる堂々とした外観をもつ、ゼロ・エミッションSUVという新たな提案だ。
日産テラのデザインは、大きなタイヤと高いベルトライン、太いピラーと細いサイドウィンドウというSUVの要素だけでなく、ホイールアーチ上に張り出したフェンダーに囲まれたスレンダーなウエスト部分と、彫刻的なフードにより、外観から分かる逞しさを作り上げている。シャープなボディの四隅、短いオーバーハング、彫刻的なランプが、すっきりとしていながら堂々とした印象を受ける。
インテリアは、木製のドアパネルと、色付きのアクリルは見事に融合させている。室内を肩の高さで取り囲むメタルフレームは、乗員に安心感を与えます。ウッドとメタルのコントラストは、ダッシュボードまで続いており、ブナ材とアクリルの組み合わせが柔らかな暖かさを醸し出してる。
北欧をイメージしたというデザインは、ウッドの暖かみとメタルのフレーム、そしてインテリジェントキーの役割も果たす電子タブレットなど、自然と金属、そして先進ITを上手くアレンジしている。電子タブレットは、クルマのキーの代わりを担っている。さらに、この電子タブレットは、画面に速度や主要な性能を表示するようになっている他、エンターテインメント、通信、ナビゲーションなど、タブレットを使用して他の画面に簡単に切り替えることが出来る。クルマに乗っていない時には、タブレット端末として求められる全ての機能を提供する。運転しているときもそれ以外も、シームレスな情報とコミュニケーションを提供している。
4WD機能も先進的だ。前輪を駆動するのは、電気自動車の日産リーフに採用されているシステム。後輪には、既に発表しているコンセプトカー「PIVO」シリーズに使っているインホイールモーター(IWM)を搭載。後輪を駆動するのにドライブシャフトを必要としないため、室内やアンダーボディに突起がなく、フラットな室内を実現している。
リーフを含めたEVの充電環境は、未だ満足がいくものではない状態。そして、今回登場した日産テラも、水素を燃料として使う以上、水素スタンドというさらに難しいインフラに依存する。日産テラは、そんな環境下をものともせずゼロ・エミッションを目指すチャレンジの証でもあるのだろう。
【関連記事】
- 近未来を具体化。自動駐車機能を装備したEVコミューター【日産PIVO3】東京モーターショー出品車
- 【ホンダ 燃料電池車 FCXクラリティ試乗記】ハイブリッドだけじゃない!燃料電池車 FCXクラリティは走りも内外装も高得点の完成度!
- 究極のエコカー、世界初公開【トヨタFCV-R】東京モーターショー出品車
- 【ホンダ フィットEV新車情報】 今、最も長く走ることができる電気自動車
- マツダ デミオEV新車情報 EVの価格戦略車の予感!?
- 詳細画像追加! 日産の二人乗り超小型車。超小型の電気自動車が実証実験開始【日産ニューモビリティコンセプト(New Mobility CONCEPT)】
- 仕事にも趣味にも使える新EVバン【日産タウンポッド】東京モーターショー出品車
- 電気自動車多様化時代へ突入! スポーツEVには夢がある【日産ESFLWO(エスフロー)】東京モーターショー出品車
- 【日産 電気自動車 リーフ 新車試乗記】ついに街へ飛び出した話題の最新型EVは"使える"ヤツなのか
この記事に関連するニュース
-
日産、北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカー4車種を公開
レスポンス / 2024年4月25日 15時45分
-
日産が「新型セダン」を世界初公開! 2台の「ゴツSUV」も登場! 26年度までに投入の「新型モデル」4台を北京ショーで披露
くるまのニュース / 2024年4月25日 12時50分
-
新型「セダン」2台×「SUV」2台 日産がコンセプト4車種相次ぎ発表 北京モーターショー
乗りものニュース / 2024年4月25日 12時32分
-
日産が「3列本格SUV」実車展示! 「オシャグレー」がカッコイイ! 「ランクルプラド」サイズの「テラ」タイに登場
くるまのニュース / 2024年4月7日 19時10分
-
ホンダが新型「デカいSUV」実車公開! 斬新な“高級感デザイン”が超カッコイイ! オーバー700万円の新型「プロローグ」米国に登場
くるまのニュース / 2024年4月3日 8時10分
ランキング
-
1山手線沿線の再開発が進む 「新宿、渋谷、品川」駅の工事はいつ終わるのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 7時10分
-
2アキレス、シューズの国内生産終了へ コスト増や少子化など背景
ロイター / 2024年4月25日 16時27分
-
3イトーヨーカドー、祖業のアパレル復活なるか アダストリアとの新ブランドが生んだ“相乗効果”
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 10時0分
-
4サイゼリヤ、ギリギリ「国内黒字化」も残る難題 国内事業の利益率0.05%、値上げなしで大丈夫か
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 7時30分
-
5過度の変動望ましくない、動向注視し万全の対応行う=円安で官房長官
ロイター / 2024年4月25日 11時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください