アウディA6ハイブリッド新車情報 輸入車なのに、レクサスよりも安いバーゲン価格のハイブリッド車【ニュース・トピックス:アウディ】
CORISM / 2012年9月26日 16時16分
日本車並の価格になったアウディA6ハイブリッドの価格は、なんと690万円!
アウディは、ミディアムクラスのA6にアウディ初となるハイブリッドシステムを搭載した新型アウディA6ハイブリッドの発売を開始した。
この新型アウディA6ハイブリッドは、2Lの直噴直4ターボエンジンをベースにハイブリッド化されたもの。ガソリン車のアウディA6には、エントリーモデルでもV6の2.8Lエンジンが搭載されているので、ハイブリッド化と同時にダウンサイジング化も施されている。
このパワーユニットは、最高出力155kW(211ps)、最大トルク350Nmを発生。そのエンジンと組み合わされるモーターは、40kW(54ps)と210Nm。システム合計では、180kW(245ps)/480Nmを発生する。
ミッションは、多段化と高効率がウリの8速ティプトロニック。トルクコンバーターの代わりにモーターとクラッチが一体になったハイブリッド・ユニットが前輪を駆動する。
また、制動時のエネルギーを回生するブレーキ回生システムも採用。バッテリーは1.3kWhの電力を蓄電
し、39kW相当の電力を供給するリチウムイオンバッテリーを搭載する。バッテリーは、ラゲッジコンパートメント下に搭載されており、トランク容量は標準で375Lを確保。ガソリン車のA6が530Lなので、155Lほどトランクは狭くなっている。ゴルフバッグなど多くの荷物を積む人は、注意が必要だ。
アウディA6ハイブリッドには、EVモードが用意されており、最高速度は100km/hに到するという。また、60km/hであれば、最長3kmのEV走行が可能となっている。
ハイブリッドの運転状況はインストルメントパネルとMMIモニターに設置された専用ディスプレイに表示され、システムの作動状態を確認することができる。
気になる燃費は、JC08モードで13.8km/Lと、あえて4気筒エンジンを使った割りには微妙な数値。すでに発売されている同じクラスのBMWアクティブハイブリッド5が、13.6km/Lなので0.2km/L上回っている。しかし、BMWは1Lも排気量が大きい直6の3L+ターボエンジンを使い、パワーは250kW(340ps)と180kW(245ps) のA6ハイブリッドを大きく上回り、トルクはA6ハイブリッドが480Nmとアクティブハイブリッド5の450Nmを若干上回っている。さらに、FFでアドバンテージのあるA6は1850kg。対して、アクティブハイブリッド5は、重さで不利なFRということで1960kgと110kgも重い。その割には、A6ハイブリッドとの燃費差が0.2km/Lというのは、アクティブハイブリッド5も、それなりに優秀だ。逆に捉えるのなら、アウディA6ハイブリッドには、もう少し燃費アップに期待したいところだ。
さらに、BMWは7シリーズに新しく用意されたアクティブハイブリッド7は、14.2km/Lを達成し、クラスが下のアクティブハイブリッド5やアウディA6を上回ってしまった。このシステムが、より軽量なアクティブハイブリッド5に搭載されたのなら、アウディA6ハイブリッドを上回るのも確実だろう。ちなみに、アクティブハイブリッド7のシステム・トータル出力は、最高出力260kW(354ps)、最大トルク500Nm(51.0kgm)と他を圧倒する。
また、国産車ハイブリッドでは、レクサスGS450の燃費が3.5L自然吸気エンジンを使ったもので、18.2km/LとアウディA6ハイブリッドやBMWアクティブハイブリッド5を大きく上回る。似たハイブリッドシステムを使う日産フーガでも、3.5L自然吸気エンジンを積んで16.6km/Lと燃費だけをみれば、まだまだ国産ハイブリッド車の燃費は優秀だ。
ただ、アウディA6ハイブリッドは、BMWアクティブハイブリッド5と比べると、圧倒的に安い。FFということもあるのだが、A6ハイブリッドの価格は690万円で、アクティブハイブリッド5は、なんと850万円である。その差は160万円。さらに、レクサスGS450hの700万円よりも安いのである。
ただ、走りに関してはアウディA6ハイブリッドは、不安材料がある。A6ハイブリッドのボディサイズは、全長4,930×全幅1,875×全高1,465mmとかなり大型で、車重は1850kgもある。これだけ、重い大型のFF車は数少なく、さらに高級車と呼ばれるクルマはFRが多い。レクサスGS450hやフーガハイブリッドもFRだ。A6の2.8Lクワトロの車重でも、1,790kgとA6ハイブリッドより軽い。一般的に、重く大きなFF車で高級車のフィーリングを出すのは難しいとされている。そんな状況で、アウディA6ハイブリッドは、高級車としてどんな走りの味をアピールするのか、楽しみでもある。
<アウディA6ハイブリッド価格>
・6,900,000円
<アウディA6ハイブリッドスペック>
・全長×全幅×全高(mm)4,930×1,875×1,465
・ホイールベース(mm)2,910
・トレッド:フロント/リヤ(mm)1,625/1,615
・最低地上高(mm)150
・車両重量(kg)1,850
・最小回転半径(m)5.7
・JC08モード燃費(km/ℓ)13.8
・CO2 排出量(g-CO2/km)168
・エンジン型式 CHJ-EAFA
・総排気量(cc)1,984
・エンジン種類 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ
・ボア × ストローク(mm)82.5×92.8
・圧縮比 9.8
・最高出力[ネット]155kW(211PS)/4,300-6,000rpm
・最大トルク[ネット]350Nm(35.7kgm)/1,500-4,200rpm
・モーター種類 交流同期電動機
・モーター最高出力[ネット]40kW(54PS)
・モーター最大トルク[ネット]210Nm(21.4kgm)
・駆動用主電池 リチウムイオン電池
・トランスミッション 8速 ティプトロニック トランスミッション
・サスペンション:フロント 5リンク ダブルウィッシュボーン スタビライザーバー
・サスペンション:リヤ トラペゾイダル ウィッシュボーン スタビライザーバー
【関連記事】
- アウディA6オールロードクワトロ新車情報 3世代目となったプレミアム オフローダー
- 優雅なスタイルは、これこそA6本来の姿か? エンジンのダウンサイジングは無し!【アウディA6アバント新車情報】
- 高級輸入車も円高還元セール?【アウディA6新車情報】
- コスパ高い高級車【アウディA6試乗記】
- アウディ試乗記一覧
- BMW 523d BluePerformance(ブルーパフォーマンス)新車情報 ハイブリッド車並の低燃費な高級クリーンディーゼル
- わずかプラス10万円でハイブリッドに! BMWのハイブリッド戦略車【BMW ActiveHybrid 5新車情報】
- 【メルセデス・ベンツ E350ブルーテック 試乗記】エコカー減税率100%のクリーンディーゼル搭載モデル
この記事に関連するニュース
-
ホンダ「フリード」新旧比較で見るヒットの法則 ちょうどいいサイズ感はそのまま熟成が進んだ
東洋経済オンライン / 2024年11月21日 11時30分
-
フォルクスワーゲン「Tiguan」、上級セグメントの技術を取り入れた3世代目の新型
マイナビニュース / 2024年11月20日 13時54分
-
「フロンクス/ヤリスクロス」コンパクトSUV比較 ともに都会的なスタイルだがグレード構成に差
東洋経済オンライン / 2024年11月20日 12時0分
-
最高出力480PSの「BMW M2」、サーキットも走れるMハイパフォーマンスモデル
マイナビニュース / 2024年10月29日 22時12分
-
マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV
CORISM / 2024年10月26日 18時47分
ランキング
-
1スシロー「パペットスンスン」コラボに言及「追加販売を検討」 発売当日に一部完売したグッズも
ORICON NEWS / 2024年11月22日 17時45分
-
2【独自】船井電機前社長『不正を働いたことはない』 “破産の申し立て”は報道で知る「本当に驚いた。なんでこんなことに…」
MBSニュース / 2024年11月22日 18時20分
-
3物価高に対応、能登復興支援=39兆円規模、「103万円」見直しも―石破首相「高付加価値を創出」・経済対策決定
時事通信 / 2024年11月22日 19時47分
-
4NY株3日続伸、最高値更新 426ドル高、次期米政権期待で
共同通信 / 2024年11月23日 8時1分
-
5ファミマ、プラ製スプーン「有料化」の実験結果を発表 大手コンビニで初、どうなった?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月21日 12時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください