ホンダCR-Z新車情報 リチウムイオン電池&高回転型エンジン搭載でパワーアップ! 【ニュース・トピックス:ホンダ】
CORISM / 2012年9月28日 15時0分
こだわり続け、進化が止まらない本格派スポーツクーペ
ホンダは、スポーティな走りと低燃費を高次元で融合したスポーツクーペであるホンダCR-Zをマイナーチェンジし発売を開始した。
ホンダCR-Zは、2010年2月デビュー。従来のクーペ価値にとらわれず、新しいコンパクトカーを創造するという志のもと、原点(ゼロ)に立ち返ってチャレンジする、という意を込めて、Compact Renaissance Zero(コンパクト ルネッサンス ゼロ)の頭文字とり車名とされている。ハイブリッド技術の導入で、走りを楽しむクーペでありながら、10・15モードで25.0km/Lという低燃費を実現。その独創性が評価され、その年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
今回のマイナーチェンジでは、ハイブリッド車の心臓部ともいえる電池が変更された。従来のニッケル水素電池から、ホンダのハイブリッド車初となるリチウムイオン電池を採用。ニッケル水素電池に比べ、約1.5倍の電圧を発生することでモーター出力を向上し、より力強い走りを実現した。
リチウムイオン電池を採用することで、出力向上したモーターを使い、瞬時に力強い加速力を得るPLUS SPORTシステムが新しく採用された。走行中ステアリング内のPLUS SPORTボタンを押し、アクセルを少し踏み足すことで、アクセルが低開度でもスロットルバルブを全開にするDBWの制御により、エンジン出力を最大化。あわせてモーターアシストも最大にし加速する。さらに、CVT車は変速比をローレシオ側に制御し、より力強い加速を実現した。従来のパワー10kw[14ps]/1,500rpmから、15kW[20PS]/2,000rpmと高出力か化されたモーター効果によるものでもある。
エンジンも高回転化された。CVT車で113ps/6,000rpmだったものが、118ps/6,600rpmへ5psアップした。高回転型i-VTECは、バルブを動かすカムとロッカーアームを低回転用と高回転用の2種類持ち、回転に応じて作動を切り換えることで、全域で高い燃焼効率を実現。特に5,400rpm以上での出力・トルクを向上している。高出力化に対応し、高強度材を使用したクランクシャフトを採用している。
また、エンジンの摩擦抵抗の軽減や発電頻度の低減、CVTの効率向上などにより、16インチタイヤ装着車で23.0km/L(JC08モード)となり、従来の22.8km/Lより若干だが低燃費化した。
ホンダCR-Zは、今までにないスポーツカー像を提案した、いかにもホンダらしいクルマ。今回のマイナーチェンジのように、徹底的にこだわり、進化し続けることで、スポーツクーペファンのハートをガッチリと掴むことだろう。
しかし、販売台数は、デビュー直後には3,000台/月以上も売れていたが、その後はすぐに1,000台/月を割りこむようになった。国内では、そんな状況下にありながら、デビューから3年を待たずに、大幅なマイナーチェンジするなど、想像を超えた刷新が図られたのは、グローバルで売られているクルマだからこそ。さらに、CR-Zとは対極にある古典的なスポーツカー、トヨタ86などがデビューし、マーケットに刺激を与えていることからも、ホンダとしても負けられないという自負もあるだろう。何にせよ、ホンダCR-Z、トヨタ86、日産フェアレディZ、マツダ ロードスターなど、国産クーペ勢が消失しないという事実は、クルマ好きにとって、とてもうれしいことだ。
ホンダCR-Z 価格/燃費/スペックなど
<ホンダCR-Z その他の変更概要>
■走りの機能美を向上させたデザインの進化
・8連LEDポジションランプや新デザインのフロントバンパー/リアディフューザーなどの採用により、エクステリアをさらに洗練。
・素材やデザイン、配色の変更により、さらに質感を高めたインテリア。
■爽快な走りを実現するサスペンションとボディの進化
・17インチ軽量アルミホイールと、専用サスペンションチューニングにより、コーナリング性能と乗り心地を高い次元で両立。
<ホンダCR-Z価格>
β CVT/6MT 2,365,000円
α CVT/6MT 2,575,000円
α・Master label CVT/6MT 2,630,000円
<ホンダCR-Z α・Master labelスペック>
全長(m)/全幅(m)/全高(m) 4.075/1.740/1.395
ホイールベース(m) 2.435
トレッド(m) 前/後 1.515/1.500
最低地上高(m) 0.150
車両重量(kg) 1,170 1,140(6MT)
エンジン型式 LEA
エンジン種類・シリンダー数 及び 配置 水冷直列4気筒横置
弁機構 SOHC チェーン駆動 吸気2 排気2
総排気量(L) 1.496
内径 × 行程(mm) 73.0×89.4
圧縮比 10.4
使用燃料種類/燃料タンク容量(L) 無鉛レギュラーガソリン/40
電電動機型式/電動機種類/定格電圧(V) MF6/交流同期電動機(薄型DCブラシレスモーター)/144
最高出力(kW[PS]/rpm) 87 [118] / 6,600 88 [120] / 6,600(6MT)
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 144[14.7]/ 4,800 145[14.8]/ 4,800(6MT)
電動機(モーター) 最高出力(kW[PS]/rpm) 15[20]/2,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 78[8.0]/1,000
JC08モード燃費(km/L) 21.6 19.4(6MT)
最小回転半径(m) 5.0
変速比 CVT 前進/後退 2.526~0.421(マニュアルモード付)/4.510~1.725
6MT 1速/2速/3速/4速/5速/6速/後退 3.142/1.869/1.303/1.054/0.853/0.688/3.307
減速比 5.274 4.111
ステアリング装置形式 ラック・ピニオン式(電動パワーステアリング仕様)
タイヤ 前・後 205/45R17 84W 205/45R17 84W
主ブレーキの種類・形式 前/後 油圧式ベンチレーテッドディスク/油圧式ディスク
サスペンション方式 前/後 マクファーソン式/車軸式
スタビライザー形式 前・後 トーション・バー式
【関連記事】
- 【ホンダ 新型 CR-Z 試乗記】スポーツなのにエコ! 新しい価値を提案する新型ハイブリッドスポーツ
- ホンダ車試乗記一覧
- 【トヨタ 86新車試乗記】 自動車評論家 渡辺 陽一郎が本音で斬る!走行安定性を犠牲にして、運転の楽しさを追求?
- MTに乗る男子(オジサンも)はカッコいい!【トヨタ86試乗記】若者のクルマ離れは、私が止める!?女子高生、海野良子が助手席でチェック!
- 日産フェアレディZ新車情報 日本を代表するスポーツカー、スポーツマインドを刺激する走りの質を向上
- 【マツダとフィアットが新型ロードスターをベースに協業!】マツダが生産、2015年アルファロメオへ供給予定
- 老若男女が人生を楽しめるミニの魅力が、さらに増大!【ミニ ロードスター/クーペ試乗記】
- 【プジョー 新型 RCZ 試乗記】斬新で個性的なフォルムのスポーツクーペの走りを試す
この記事に関連するニュース
-
ホンダ『シビック』改良新型発売…RSグレードを追加設定!! 東京オートサロン2024で話題に
レスポンス / 2024年9月12日 11時0分
-
「ええぇ!」“日産のV6エンジン”搭載の「マセラティ」登場!? 異例の「4ドア“セダン”」誕生の理由とは
くるまのニュース / 2024年9月10日 20時10分
-
ホンダ「N-VAN e:」電動化で激変した走りに驚愕 見た目や魅力そのままで中身は別物に進化した
東洋経済オンライン / 2024年9月6日 9時0分
-
日本人の好みにマッチしそう!? トライアンフのモダンクラシック「スピード400」とは
バイクのニュース / 2024年9月5日 11時10分
-
日本未発売、ホンダ「シティ・ハッチバック」の実力 1980年代に一斉風靡したホットハッチ再来か?
東洋経済オンライン / 2024年8月30日 9時0分
ランキング
-
1「無料のモノはもらわない」お金のマイルール 日々を健やかに過ごす「失敗を許容するお金」
東洋経済オンライン / 2024年9月22日 9時0分
-
2福井のブランド米「いちほまれ」の新米、昨年より価格6割高で店頭に…生産量は2000トン増の見通し
読売新聞 / 2024年9月22日 8時43分
-
3「三菱商事、伊藤忠、ゴールドマン・サックス」がずらり…偏差値55なのに就職実績"最強"の「地方マイナー大学」の秘密
プレジデントオンライン / 2024年9月22日 10時15分
-
4密かに人気!有名チェーン店“意外な食べ放題” あの人気メニューもお得に満腹!
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月22日 17時2分
-
5「チープカシオ」なぜ人気? 安価だけではない、若者に支持される理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月22日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください