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ポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモ新車情報 ポルシェ流儀の近未来PHVスポーツサルーン パリショー出展車【ニュース・トピックス:ポルシェ】

CORISM / 2012年9月30日 10時10分

ポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモ

約29km/L以上走る超低燃費のポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモデビュー!

 ポルシェは、次世代ハイブリッドドライブと進化したスポーティーなボディコンセプトが融合されたコンセプトカーであるポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモを発表した。

 ポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモのボディコンセプトは、ポルシェのスポーツカーの未来の可能性を示唆してモデルだ。インジケーターライトとポジションライトは、C-ブレードと呼ばれるC形状のライティングユニットに内蔵され、フロントエンドの大型エアインテークに組み込まれている。このユニットが4灯式LEDヘッドライトとともに、パナメーラスポーツツーリスモのフロントエンドのデザインを特徴づけている。
 
 画像を見て、違和感を感じた人も多いと思うが、よく見るとパナメーラ スポーツツーリスモには、ドアミラーが存在しない。そのため、流麗なボディデザインが、より強調されて見える。ドアミラーの代わりに、コックピットのディスプレイに画像を表示する2台のカメラがサイドエアアウトレットに搭載されている。

 リアまわりは、新しいデザインになっている。LEDテクノロジーが採用されたリヤライトとテールライトパネルには立体的な“Porsche”エンブレムが配され、4灯式LEDリヤライトの間にはブレーキライトが配されている。ルーフエンドを形成するカーボン製アダプティブリアスポイラーが、ダウンフォースを改善している。

 フロントフェンダーの“e-hybrid”エンブレムから分かるように、パナメーラ スポーツツーリスモには、プラグインハイブリッドシステムが搭載されている。パナメーラSハイブリッドよりも、さらにハイパフォーマンスになっている。パナメーラ スポーツツーリスモの総出力は416PS(306kW)で、電気モーターモードのみで最高速度約130km/h、航続距離30km以上の性能を誇る。パナメーラSハイブリッドが、380ps(279kW)なので、36psほどパワフルだ。

 PHVとなったことで、燃費性能(新欧州走行サイクル基準)も向上。100km当りの燃料消費量(総合)は3.5L以下で、CO2排出量も82g/km未満となった。

 ハイブリッドシステムは、パナメーラSハイブリッドとカイエンSハイブリッドに採用しているパラレル方式。このシステムを進化させ、現在の約2倍に当る約70kW(95PS)を発生する新型モーターを採用。エンジンは、スーパーチャージャー付3LのV型6気筒で、245kW(333PS)のパワーを発生する。これらにより、0-100km/h加速は6秒以内だ。

 パナメーラ スポーツツーリスモには、従来のニッケル水素電池から、同じサイズでありながら数倍のパフォーマンスを誇るというリチウムイオン電池が搭載された。バッテリーの容量は、なんと9.4kWhだ。この容量は、プリウスPHVが4.4kWhなので、倍以上の電池を搭載していることになる。

 パナメーラ スポーツツーリスモの通常走行時は、電気モーターのみによる走行を優先。さらに、ドライバーは、ハイブリッドモードで作動しているときにステアリングホイールのボタンを押してe-chargeモードを選択し、高電圧バッテリーを充電することもできる。e-chargeモードにすると、エンジンがバッテリーを充電し、同時に合理的なエネルギーマネージメントが行われるというものだ。

 車両の充電は、2.5時間以内(電源により変動)に充電することができる。車庫などに設置された標準的な家庭用電源(AC)に対応している。


 パナメーラ スポーツツーリスモのインテリアは、従来のメーターの代わりに大型のTFTセンターカラーディスプレイが運転席前方に取り付けられている。タコメーターをはじめ、走行データやナビゲーションまで、車両情報を必要に応じて呼び出したり表示させたりすることができるものだ。このディスプレイの左右にはモニターがあり、ドアミラーカメラからの画像を表示する。

 パナメーラ スポーツツーリスモには、ドライバーが携帯電話のオンラインサービスを利用してスマートフォンのアプリで主要な車両情報へのアクセスや操作が可能。携帯電話の充電コントロールには、バッテリーの一定時間内の充電量や充電に必要な予想時間が表示される。さらに、充電タイマーでユーザーが充電時間を決めることもできる。走行前にエアコンをオンにし、家庭電源からの電気で車内温度を適切に調節するなどが可能だ。こういったシステムは、日産リーフやプリウスPHVなどですでに実用化され、運用されている。

 大容量のリチウムイオン電池を採用するなどし、一段と進化したポルシェのハイブリッドシステム。スポーツカーとしての価値を失わずに、更なる低燃費化を施し約29km/Lを実現。ポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモは、走る楽しさと低燃費化という、相反する要素を着実に融合。市販化が楽しみな1台だ。

<ポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモ (コンセプトカー)スペック>

・ボディ:4シータースポーツツーリスモ、4ドア、トランクリッド

・パワートレイン:パラレル方式フルハイブリッドシステム
3リッターV型6気筒エンジン(スーパーチャージャー付)
電気モーターとクラッチで構成されるハイブリッドモジュール
後輪駆動

・出力:V型6気筒エンジン:245 Kw(333 PS)
ハイブリッドモジュール:約70 kW(95 PS)
総出力:306 kw(416 PS

・サスペンション:フロント:ダブルウィッシュボーン
電動パワーステアリング
リア:マルチリンク

・寸法:全長4,950 mm、全幅1,990 mm、全高1,401 mm
・バッテリー:リチウムイオンバッテリー(容量:9.4 kWh)、家庭用電源対応プラグイン充電システム
・最高速度(電気モーターのみ):約130 km/h、加速: 0 - 100 km/h 6.0 秒以内
・燃費(NEDC):総合 3.5 ℓ 未満 / 100 km
・CO2 排出量 :総合 82 g/km 未満
・航続距離(NEDC): 電気モーターモード 30 km 以上
・充電時間: 最大2.5 時間

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