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ホンダN-ONE(エヌワン)新車情報/購入ガイド 売れてます! 1ヶ月で2万5000台、その内訳を分析評価する!【ニュース・トピックス:ホンダ】

CORISM / 2012年12月10日 12時18分

ホンダN-ONE

ホンダN-ONEユーザーは、燃費性能だけで選ばない?

 ホンダは、ホンダの軽戦略第3弾モデルとして登場した「ホンダN-ONE」の累計受注販売が、発売後約1ヵ月で月間販売計画の約2.5倍となる2万5,000台を超えたと発表した。月間販売計画は1万台。

 ホンダがまとめた新型軽自動車「ホンダN-BOX」の購入理由とは?
・軽乗用車のジャンルを超える上質なエクステリアとインテリアデザイン
・1.3Lクラス並みの走りとクラストップレベルの優れた燃費性能の両立
・軽自動車として初となるESS(エマージェンシーストップシグナル)の採用など高い安全性能
・個性をより際立たせるカラーバリエーション

 ほとんどが、開発コンセプトに通りといった内容でまとめられているが、燃費性能に関しては、残念ながらホンダのN-ONEを含め、Nシリーズはスズキやダイハツに若干遅れをとっているのが現実だ。遅れをとっているといっても、その差は僅かだが、スズキやダイハツは、そこにこだわっている。ホンダN-ONEの燃費は27km/Lに対して、スズキ ワゴンRは28.8Km/L、12月20日マイナーチェンジを施すダイハツ ムーヴは29.0km/L。技術をアピールするホンダが燃費で負けている。

 今回のホンダの発表は、発売直後のため、ホンダファンや既納先が中心。そのため、高額車中心になる傾向が強いので、今後は低価格車中心にシフトすると思われる。

 ホンダN-ONEやN BOXの人気は、やはり、広さなどの機能やライフスタイルに合うデザインなどが重視されているようだ。スズキVSダイハツの燃費戦争のように、0.2km/Lにまでこだわっているほど、マーケットは、センシティブに燃費数値に反応していないのが分かる。ホンダ フリードが10kg車重を増して、エコカー減税対応としたグレードが出てきているように、エコカー減税対応というのがひとつのボーダーラインとなるだろう。

 ホンダN-ONEのタイプ別構成比は、N-ONEが53%でN-ONE Premium 47%となっている。最初は、高額のPremiumが中心に動くが、徐々にベーシックで必要十分なN-ONEにシフトしてくと思われる。

<N-ONEとライバル車、スズキ ワゴンR、ダイハツ ムーヴ新車購入ガイド>
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小さい系だからこそ欲しい高い安全性能! サイドエアバッグは、魅力的な装備と価格で、装着率70%!

 特徴的なのが、オプション装着率。
・ナビ装着用スペシャルパッケージの35%
・Lパッケージ 70%
 特筆すべきは、Lパッケージの70%という装着率の高さだ。エントリーグレードのGが115万円に対して
G・Lパッケージ車は124万円と9万円のアップとなる。価格志向の強い軽自動車において、9万円のアップは大きなハンデかと思われた。ホンダN-ONEは、元々横滑り防止装置VSAが標準装備されていて、安全装備に関して他メーカーの軽自動車より、高いレベルにあり価格も低めだ。

 Lパッケージには、さらに、安全性能を高めるために、軽自動車では珍しいサイドカーテンエアバッグを装備。また、HIDライトやUVカットガラス、LEDドアミラーウインカーなど魅力的な装備が、かなり割安で装備できるからだ。開発責任者の浅木氏は「サイドエアバッグなどは、高額な単品のオプションにするから選んでもらえない。魅力的な他のオプションと共にパッケージオプションとして、割安感のある価格も重要。さらに、軽自動車は安全装備が不十分と考える、今まで軽自動車に振り向いてもらえなかった層にもアピールしたかった」と語るほど力の入ったパッケージオプションだからだ。

N-ONEのボディカラーは、レッド系が人気高し!

■カラー構成比
N-ONE 
・プレミアムホワイト・パール 31%
・ミラノレッド 13%
・アラバスターシルバー・メタリック 12%
N-ONE Premium
・2トーンカラースタイル<ミラノレッド&ブラック> 18%
・プレミアムホワイト・パール 17%
・プレミアムディープロッソ・パール 12%

 レッド系の人気が高いのが、ホンダN-ONEの特徴。ワゴンRスティングレーも、CMの影響でレッドが人気だという。どちらかというと、白黒、シルバーというモノトーン調が人気の中心だったが、ここにきて、その反動でレッド系にも注目が集まっているようだ。小さいボディだからこそ、カラフルで大胆な色が選べるというのも魅力のひとつでもある。

 また、ルーフとボディカラーを違う色で塗り分けている2トーンカラーも人気。個性的で、ファッショナブルな軽自動車という印象が強い。こういったカスタマイズ的な要素を取り入れているのも、ホンダN-ONEの特徴だ。

ホンダ軽自動車のReブランディングを象徴するモデル、N-ONE(エヌワン)

 ホンダは、軽自動車Nシリーズの第3弾として、新型ホンダN-ONE(エヌワン)の発売を開始した。ホンダのNシリーズは、軽自動車マーケットで遅れをとったホンダの起死回生を狙うReブランディングの名称でもある。

 新型ホンダN-ONE(エヌワン)は、 ホンダ軽自動車の原点ともいえるN360をリスペクして生まれた。ホンダN360は、画期的な軽自動車としてデビュー。すでにFF化されていたコンパクトカー、ローバー・ミニのパッケージングやデザイン、技術をベンチマークしていた。小さなボディでありながら、広い室内空間、そしてホンダらしいパワフルなエンジンを搭載して大ヒットとなった。新型ホンダN-ONEは、その流れを汲み、ミニと共通する愛らしさをもつ軽自動車として誕生した。

 新型N-ONEは、すでに発売され軽自動車販売台数ナンバー1を獲得し続けているN BOXと共通のセンタータンクレイアウトと呼ばれるプラットフォームを持つ。メカが収まる部分は最小に、人が使う部分は広大にした人中心のプラットフォームだ。まさに、リスペクしたN360と同じ設計思想。

 そんなプラットフォームを使い、クルマとしての本質を磨き上げること集中した。そこで、着目したのは軽自動車が苦手としてきた高速・長距離移動だった。広さという快適さは、センタータンクレイアウトを採用したプラットフォームで担保しながら、走りの質を高めることに注力した。軽量ボディと専用サスペンションによる静粛性と高い乗り心地、1.3L自然吸気エンジンを超える加速性能をもつターボエンジンも搭載した。そこに、N360を彷彿させるタイムレスNデザインと呼ばれるスタイリングを作り上げた。

新型スズキ ワゴンRより、ちょっと低い車高。意外と背が高く立派なボディをもつN-ONE

 全長×全幅×全高は、3,395×1,475×1,610mmとなっていて、セダンボディなのに差が高いスタイリングを持つ。新型スズキ ワゴンRの車高と比較すると30mm低く、アルトに対しては、75mmも高い。これには、ワケがあった。この軽自動車マーケットでは、背の低いセダン系は、廉価系の軽自動車と判断されるのを避けたかったからだ。とくに、新型N-ONEは、プレミアム性をアピールするため、廉価な系の位置付けでは戦えないと判断したようだ。結果的に、可愛いだけでなく存在感や重厚感もあるスタイリングになっている。

 新型N-ONEのデザインの特徴は、上部を絞り込んだ台形のシルエットを持ち、タイヤを4隅にシッカリ配置し、踏ん張り感のある安定したシルエットが特徴。さらに、BMWなどではイカリングなどと呼ばれていて人気だった丸型のLEDランプを使い、クリっとし眼力をアピールしている。このあたりの愛らしさは、なかなか上手く、ミニ同様に自分だけのN-ONEに仕上げたくなる要素を持つ。そのため、顔周辺やインテリアなど、多くの純正カスタマイズパーツもリリースされる。

搭載されるエンジンスペック、燃費は標準的

 搭載されるエンジンは、N BOXと同じ自然吸気直3DOHC(58ps&65Nm)とターボ付き直3DOHC(64ps&104Nm)の2タイプが用意される。JC08モード燃費は、自然吸気エンジンが27km/Lとなっている。新型ワゴンRの燃費28.8km/Lに及んでいない。装備の良いN-ONEは多少重いにせよ、車高が低いのに車重は840kgに対してワゴンRは780kgと60kg軽量で、さらに13km/hでエンジンが停止するアイドリングストップ機能の効果も大きい。燃費性能に関しては、ホンダN-ONEはもうひと工夫欲しい状況にある。また、ターボ車の燃費は、23.2km/Lとなっていて、こちらもワゴンRスティングレー(26.8km/L)と比較すると、やはり今ひとつという結果になっている。

 CMなどで自らプレミアムな軽自動車とアピールしていることから、質感は非常に高い。相変わらずコテコテとした、ホンダらしいインパネデザインは好き嫌いが分かれるところだが、上質感はクラストップレベルになっている。クラス最大級の大型ベンチシートは、全車アレルクリーンタイプが標準装備されている。

 プレミアムという以上、安全装備にもこだわった。ワゴンRなど標準装備化どころか、オプションでも装備できない横滑り防止装置(VSA)を法規制前から先取りして標準装備化するなど、小さいクルマだけに安全への志は高い。さらに、Lパッケージ車には軽自動車では、今までありえなかったサイドカーテンエアバッグまで標準装備された。見た目は高そうだが、安全装備はスカスカというのでは、ほんとうの意味ではプレミアムは語れない。Lパッケージ車を買っていれば、普通のクルマ以上に高い安全装備がついているのなら、クルマに詳しくない人でも安心して乗れる。それでいて、G・Lパッケージ車は124万円という価格は超お買い得で、誰に勧めても安心だ。

スマートフォン連動のナビは、便利でリーズナブル! ちょっとワクワクするコンパクトカーがホンダN-ONEだ!

 また、便利機能としてスマートフォンのナビアプリをセンターコンソール上のディスプレイに表示するリヤワイドカメラも装備した高機能オーディオもよい。高価なナビを使用すること無くホンダ純正ナビアプリ「インターナビポケット」を使い、まるで車載ナビのように使えるのがポイントだ。一般的なナビアプリだと、画面が小さく見難いが画像を大きなディスプレイに反映させるので、お年寄りにも嬉しい機能だ。さらに、この高機能のインターナビポケットの使用料が3年間無料というのもありがたい。

 グレードは、通常のN-ONEと豪華装備のN-ONEプレミアムという2つに分類される。さらに、それぞれターボモデルをツアラーと呼び分類。また、どちらにもN-BOXで好評のルーフとボディ色を異なるカラーでコーディネイトできる2トーンカラースタイルが選べる設定だ。

 新型ホンダN-ONEは、価格や装備、クオリティ、安全装備、走りの質など、小さくてもホンダの技術とアイデアが凝縮されている。まさにホンダ軽自動車のReブランディングの象徴的モデルとなる。軽自動車というと、実用車。と、いうイメージが強いが、久しぶりにちょっとワクワクするコンパクトカーが登場した。

ホンダN-ONE価格&スペック 燃費など

<ホンダN-ONE価格>
■N-ONE
G FF 1,150,000円 4WD 1,270,000円
G 2トーンカラースタイル 1,207,750円 4WD 1,327,750円
G・Lパッケージ FF 1,240,000円 4WD 1,360,000円
G・Lパッケージ 2トーンカラースタイル FF 1,297,750円 4WD 1,417,750円
Tourer FF 1,230,000円 4WD 1,350,000円
Tourer 2トーンカラースタイル FF 1,287,750円 4WD 1,407,750円
Tourer・Lパッケージ FF 1,370,000円 4WD 1,490,000円
Tourer・Lパッケージ 2トーンカラースタイル FF 1,427,750円 4WD 1,547,750円

■N-ONE Premium
Premium FF 1,360,000円 4WD 1,480,000円
Premium 2トーンカラースタイル FF 1,417,750円 4WD 1,537,750円
Premium・Lパッケージ FF 1,390,000円 4WD 1,510,000円
Premium・Lパッケージ 2トーンカラースタイル FF 1,447,750円 4WD 1,567,750円
Premium Tourer FF 1,440,000円 4WD 1,560,000円
Premium Tourer 2トーンカラースタイル FF 1,497,750円 4WD 1,617,750円
Premium Tourer・Lパッケージ FF 1,530,000円 4WD 1,650,000円
Premium Tourer・Lパッケージ 2トーンカラースタイル FF 1,587,750円 4WD 1,707,750円

代表グレード ホンダN-ONE G・Lパッケージ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3,395×1,475×1,610mm
ホイールベース[mm] 2,520mm
トレッド前/後[mm] 1,305/1,305mm
車両重量[kg] 840
総排気量[cc] 658cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 43(58)/7,300
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 65(6.6)/3,500
ミッション CVT
タイヤサイズ 155/65R14
JC08モード燃費 27.0km/L
定員[人] 4人
税込価格[円] 1,240,000円
発表日 2012/11/1
レポート 編集部
写真 ホンダ

10月6日更新! ホンダが原点回帰して生まれた新型軽自動車N-ONE。小さいのに広くて、よく走り、その上、プレミアム!

 ホンダは、2012年11月に新型軽自動車ホンダN-ONEを発売する。

 この新型ホンダN-ONEは、9月に行われたホンダ、伊藤社長の記者会見で公表されている。また、一部の新聞広告などで、すでにその姿を現している。ホンダN-ONEという名からも分かる通り、ホンダのNシリーズ3台目のモデルだ。ホンダは、軽自動車マーケットにおいて苦戦を強いられてきた。そんな状況を打破するために投入されたNシリーズの第1弾であるホンダN BOXは、ホンダの軽自動車にとって、久しぶりの大ヒットとなり、よりモアスペースを求めたNシリーズ第2弾のN BOX+(プラス)が投入された。その結果、2012年上半期軽自動車販売ナンバー1の座を奪取した。まさに、ホンダの救世主ともいえるモデルだ。

 伊藤社長は、そのN BOXに引き続きN-ONEを立て続けに投入、今後2015年までに、新たに軽自動車を6モデル追加する計画を公表している。

 新型軽自動車であるホンダN-ONEの原型は、2011年の東京モーターショーに出展車されていたN CONCEPT。そのさらに原点にあるのが、ホンダの軽自動車の歴史を作り上げたN360だ。ホンダN360は、1967年に登場。当時はまだ珍しいFFで、小さなボディで大きな室内空間、そしてパワフルなエンジンを搭載し、画期的な軽自動車となった。まさに、ホンダのテクノロジーを小さなボディに凝縮したモデルだ。

 軽自動車で苦戦し、いまひとつパッとしない軽自動車しかなかったホンダ開発陣は、原点に戻りN360をリスペクトした。広い室内空間と高い運動性能、軽自動車にとって普遍的なテーマをゼロから見つめなおし生まれのが、N CONCEPTであり、市販化されるモデルが新型N-ONEということになる。

ホンダN-ONEに搭載されるエンジンは、S07A型直列3気筒。自然吸気とターボの2タイプ。燃費は?

 新型ホンダN-ONEは、もうほとんどコンセプトカーのN CONCEPTと同じ。N CONSEPTは、比較的立ったAピラーということもあり、結構、車高が高いように感じた。スズキのワゴンR(全高1640mm)ほどまでにはいかないものの、かなり近い車高であることが予想できる。恐らく1600mm前後ではないだろうか。軽自動車なので、全幅は1474mm、全長は3395mmになることは確定だろう。

 搭載エンジンは、Nシリーズ共通のプラットフォームが使用されることを考えれば、S07A型直列3気筒エンジンが載ることは決定的。43ps&65Nmの自然吸気エンジンと、64ps&104Nmのターボエンジンの2タイプが用意されることも予想できる。

 気になる燃費だが、ワゴンR前後の車高であることと仮定し、車重も同等とするとワゴンRの28.8km/Lという燃費が、ひとつの基準になるだろう。しかし、ワゴンRのエコクールや低速でエンジンを停止するアイドリングストップ機能、減速エネルギー回生システムなどがN BOXシリーズに無いことを考慮すると、ワゴンRの28.8km/Lに届かない可能性もある。

 ホンダは、すでにN-ONEのCMで「プレミアムな軽」とアピールを開始。プレミアムというのなら、品質や高い安産装備の充実にも期待できる。ワゴンRは、非常に高い完成度を誇るが、オプションでも横滑り防止装置が装備できないなど問題もある。それだけに、本当のプレミアムとはなにか? ホンダが提案するプレミアムとは何なのか? という回答に期待したい。

 ホンダN360は、当時、確かに画期的な軽自動車だった。しかし、すでにFF化されたコンパクトカーには、ローバー・ミニがあり、パッケージングやデザインもミニをベンチマークしているのが分かる。その流れを汲む新型N-ONEも、ミニと共通する愛らしさをもつ。それゆえに、ちょっと自分らしくカスタマイズしたくなるクルマ。新型ホンダN-ONEの価格は、まだ判明していないが、価格次第では、カスタマイズも新型ホンダN-ONEの大きな魅力のひとつになりそうだ。「軽自動車は、実用車」。それだけではない、クルマに忘れていた楽しさをもう一度与えてくれそうな予感がする。

新型軽自動車ホンダN-ONEのCMはコチラ

■ホンダ公式HP
ホンダN-ONE CM「ライト編」

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