スズキ スイフトRS新車情報 非常に高いコスパをもつコンパクトカーだが・・・【ニュース・トピックス:スズキ】
CORISM / 2012年11月15日 8時8分
また、オプションでも選べない安全装備の横滑り防止装置(ESP)! そろそろ義務化されるのだから、お願いしますよ!!
スズキは、人気のコンパクトカー、スイフトシリーズの特別仕様車「スイフトRS」を一部仕様変更して、発売を開始した。
スズキ スイフトRSは、欧州仕様のチューニングを施した足廻りと、エアロスタイルの採用で好評を得ているモデル。スイフト スポーツは確かに良いが、そこまでハードさを求めていない顧客や、価格もスイフト スポーツと比べると30万円弱も安いことから、人気モデルとして成長した。
そのため、今回のスイフトRSでは、さらなる装備の充実を図り、スイフトの売れ筋グレードへと育てるための手法が施されている。今回の一部仕様変更では、高速走行時や長距離ドライブをサポートするクルーズコントロールシステム、手もとでシフト操作ができるパドルシフト(CVT車)、リヤディスクブレーキ(2WD車)を新採用。さらに、ディスチャージヘッドランプ(メーカーオプション設定)、リヤコンビネーションランプ、シート表皮のデザインを変更し、スポーティーな雰囲気を高めている。
価格は約2万円アップとなる1,391,250円となった。この装備がプラスされて、約2万円アップ程度で抑えられているので、お買い得感はさらにアップ。価格、装備、走りのパフォーマンスと、非常に高いバランスの取れた仕上がりをみせる。
しかし、ほめてばかりではいられない理由がある。スズキはどうして、こんなにも横滑り防止装置(ESP)の標準装備化が嫌いなのか? と思うほどで、今回の改良でもメーカーオプションでさえ用意されていない。横滑り防止装置は、2012年10月以降に新型車として発売される車種、およびフルモデルチェンジされる車種に、法律で義務づけられている。既存車種でも、2014年10月以降には装備に追加する必要があるのだ。スイフトの場合、2014年には装着義務が発生するのだから、今のうちに仕様変更があるものは早急に装備するのが、顧客からみれば当たり前のことだ。より安全なクルマを販売する自動車メーカーとしての責任がある。
法律ギリギリまで安全装備の標準化を遅らせているメーカーは、スズキに限ったことではない。どのメーカーも販売価格をより安く見せるために、横滑り防止装置の装備を先延ばしにする傾向だ。これは、価格で他メーカーのものに負けないための戦略。つまり、そこにあるのは、メーカーの都合だけ。
色々な話を総合すると、エンジニア側は標準装備化を望むが「営業サイド」がNGを出すのだという。理由は「高くしたら売れない」とのことだ。横滑り防止装置が装備されると「売れない」と言い切る営業サイドの理屈がスゴイのは「顧客は価格指向」の一本槍。営業サイドの方々は、大きな勘違いをしていて、安くたってダメなクルマを買わない(当たり前)。欲しいのは、安くて良いクルマだということだ。顧客に理解を求めない「価格勝負のみ」という戦略は、昭和の頃からなんら変化のないチラシに表れる。新型スイフトRS139万円から! と赤文字が踊る。なぜ、横滑り防止装置(ESP)が必要なのかを説明し、理解して買ってもらうのが営業の仕事。クルマの技術がいくら進歩しても、クルマの売り方は未だ価格勝負の一本槍でいいのだろうか?
同様な理由で起きている現象は、他社にも見受けられる。以前トヨタは社長が「トヨタ車全車にサイドエアバッグを標準装備化します」と、素晴らしいことを言ったのに、多くの社内の反対にあい今では「なにも無かったこと」になっている。
この状況さえ無ければ、スイフトRSは「安くて安全、良いクルマでオススメ」と言える。しかし、今の現状では、残念だがそう言い難い。ちなみに、スイフト スポーツには、ESPが標準装備化されている。スイフトRSよりは少々高価ではあるが、とても良いクルマだ。
スズキ スイフトRS装備、価格、燃費、スペックなど
<スズキ スイフトRSの仕様変更点>
・約45~100km/hの間で設定が可能なクルーズコントロールシステムを装備。
・CVT車に、ダイレクトで素早い操作が可能な7速マニュアルモード付パドルシフトを採用。
・2WD車にリヤディスクブレーキを採用(4WD車は標準装備)。
・オートライト付ディスチャージヘッドランプ(メーカーオプション設定)のヘッドランプ内をメタリックグレー塗装とし、精悍な印象とした。
・単眼の大型ストップランプを内蔵した、スポーティーな印象のリヤコンビネーションランプを採用。
・シルバーステッチを施した黒基調の専用ファブリックシート表皮を採用。
<スズキ スイフトRSの主な特長>
■欧州仕様と同様のチューニングを施した足廻りを採用。
(1)減衰力を高めて硬めの設定としたダンパー。
(2)素材構成を変更して旋回時の応答性を高めたタイヤ。
(3)高速走行時の直進安定性を重視した設定のパワーステアリングコントローラー。
・フロントスパッツ※1、サイドアンダースポイラー、リヤアンダースポイラー※1、ルーフエンドスポイラーを採用。
・フォグランプやLEDサイドターンランプ付ドアミラー、16インチアルミホイールを採用。
・特別設定色の銀色(プレミアムシルバーメタリック)をはじめ、全5色を設定。
※1 販売会社装着品
<スズキ スイフトRS価格>
・スイフト RS 1.2L DOHC 2WD 5MT/CVT 1,391,250円
4WD CVT 1,569,750円
【関連記事】
- 安価で万能なスポーツカー【スズキ スイフト スポーツ試乗記】燃費と使い方をチェックする! パート1
- 【スズキ 新型スイフト 試乗記】走りを磨き抜いた新型スイフトを試乗!
- スズキ車試乗記一覧
- スズキ車新車情報一覧
- 動画追加! フォルクスワーゲン アップ!(VW up!)新車試乗記 惚れて買え! されば、あばたもえくぼにアップする? クラスを超えた安全装備をもつコンパクトカー
- 動画追加! フォルクスワーゲン up!(フォルクスワーゲン アップ!)新車情報 国産コンパクトカー脅威の価格! 149万円から。燃費は23.1km/L!
- 日産ノート長期レポート一覧
- 日産ノート新車情報 新型ノートの長期レポート掲載中! 第2弾動画追加! 1.2L直噴エンジン+エコスーパーチャージャー搭載! 燃費クラスナンバー1の25.2km/Lを達成!!
- 三菱ミラージュ新車試乗記 ハデさは無いが実用重視の実力派
- 新型 三菱ミラージュ新車情報 動画追加! 祝! 復活ミラージュ。低価格、低燃費でコンパクトカー市場を席巻?
- マツダの意地はエンジンにあり! よくトマールi-STOPと豊かな低速トルクが魅力【マツダ デミオSKYACTIV試乗記】
- 【ホンダ フィット/フィット ハイブリッド新車情報】多少、燃費を捨てても勝負できる実力派
この記事に関連するニュース
-
【ヤリスVSスイフト】取り回しの良いコンパクトカー徹底比較!あなたならどちらを選ぶ?
まいどなニュース / 2025年1月2日 7時10分
-
いまのご時世「200万円」は安い! 「人がたくさん乗れるトヨタ車」なぜ人気? 5人&7人仕様の「シエンタ X」どんな人が買う? 販売店に聞いてみた!
くるまのニュース / 2024年12月23日 7時50分
-
新車106万円! ダイハツに「MT搭載の“本格”四駆」あった! ローギア付き“高性能4WD”×デフロックが凄い! 2ドア仕様の悪路に強い「ハイゼットトラック」とは
くるまのニュース / 2024年12月22日 16時25分
-
新車160万円切り! スズキ「MT搭載“本格”四駆」に反響多数! 「最強」「手放せない」 もはや「ジムニー超え」級“高性能4WD”×デフロック採用! 「悪路に強い軽トラ」とは
くるまのニュース / 2024年12月10日 18時10分
-
最安モデルが540万円! トヨタ「アルファード」なぜ“上級グレード”しか設定されない? 最近のクルマが選択肢を大幅に絞る本当の理由とは
くるまのニュース / 2024年12月4日 17時10分
ランキング
-
12025年の景気は「緩やかな回復が持続」…経済評論家・塚崎公義氏が予想
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月2日 9時15分
-
22025年 日銀「次の利上げ」はいつ? 「市場との対話」の改善は
日テレNEWS NNN / 2025年1月2日 15時0分
-
3SKY-HIが「上司には無邪気さが必要」と語る真意 若手部下とのコミュニケーションの極意とは
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 8時0分
-
42025年「日本企業が直面する」3つの"本質的問題" ビジネス現場で増える「厄介な問題」解決法は?
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 10時0分
-
5子どもの遊びに必要な「主体性」と「無意味性」 目的がないからこそ身に付く能力
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください