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2013年9月登場か! 新型ホンダ フィット ハイブリッドに搭載される新ハイブリッド技術公開! トヨタ アクアの燃費35.4km/Lを越えるのか?  フィット スポーツ・ハイブリッドi-DCD(インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ)を評価する【ニュース・トピックス:ホンダ】

CORISM / 2013年3月28日 11時57分

ホンダ フィット スポーツ・ハイブリッドi-DCD

新型ホンダ フィットハイブリッドには、ブレーキ・バイ・ワイヤ技術が搭載か?

 2013年9月頃にフルモデルチェンジする予定と言われているホンダ フィット。そんな新型フィットの中で、最も期待されているのが、新型フィット ハイブリッドの存在だ。トヨタ アクアの35.4km/Lという超低燃費を上回ることを目標に開発されているため、マーケットの期待値はとても高い。

 そんな新型ホンダ フィットハイブリッドについての概要は、下記でレポートしている。新型フィットハイブリッドは、1モーター式ハイブリッドで7速ツインクラッチ式のミッションという組みわせが話題を呼んでいるが、その他にも多くの技術が投入されている。

 フィットハイブリッドを低燃費化させることで重要なのは、もちろん1.5Lアトキンソンサイクルエンジンの熱効率をアップさせること。しかし、それだけではない。ハイブリッド車は、基本的にガソリンで走り無駄に使っていたエネルギーを電力に換え、バッテリーに蓄電し、低速域や加速時にモーターを駆動させエンジンの負荷低減やEV走行により低燃費化させている。つまり、どれだけ捨てていたエネルギーを回収してバッテリーに貯めるかといのも、低燃費化させるための重要な要素。最近では、ガソリン車などにも使われている減速エネルギー回生システムなどが代表的な例で、ハイブリッド車は、さらにモーターによる回生とブレーキを協調制御させて、より多くの減速エネルギーを電気に変換している。

 新型フィットハイブリッドには、協調回生ブレーキをより進化させえたブレーキ・バイ・ワイヤである電動サーボブレーキを搭載するようだ。通常、ブレーキペダルを踏むと、その力がマスターシリンダーという装置で油圧に変わり、この圧力でブレーキをかける。ブレーキ・バイ・ワイヤは、ブレーキペダルと油圧を生み出すマスターシリンダーが機械的につながっていない。簡単にまとめると、ブレーキペダルを踏む力を電気信号に換え、モーターが油圧をコントロールするというものだ。

 今までのようにブレーキペダルとマスターシリンダーがつながっていると、ブレーキの踏み始めや停止付近に、どうしても油圧ブレーキでは回生出来ない部分があったという。バイ・ワイヤになったことで、モーターがきめ細かく油圧をコントロール。ブレーキの踏み始めや停止付近など、今まで回生出来なかった減速エネルギーをより多く回生できるようになった。

 この電動サーボブレーキにより、回生できるエネルギーは約8%も向上した。回生できた電力により、より多くEV走行ができたり、エンジンをアシストできるようになるので、当然、燃費は向上する。また、回生できる電力量が増えれば、大きく高価な電池を搭載する必要も無くなり、より小さな容量の電池で済み、軽量化にも貢献する。軽量化されれば、より燃費も向上する。電池容量が小さくて済むということは、コストも下がり、新型フィットハイブリッドの販売価格も下がるということになる。今のところ、電動サーボブレーキは、ハイブリッドやEVにとっていいことばかりということだ。

 コンパクトカーでありながら、多くの最新テクノロジーを搭載して登場する新型ホンダ フィットハイブリッド。SUVなど派生車も誕生することも公表されていることからも、2013年最も注目されるおすすめコンパクトカーになることは十分に予想出来る楽しみな1台だ。

電動サーボブレーキ解説

電動サーボブレーキ解説動画

新型車情報はCORISM

2013年1月17日更新 新型ホンダ フィットハイブリッドに、まさかの派生車、コンパクトカーSUVが存在した!

ホンダは2013年、フィットのフルモデルチェンジを予定している。とくに、ハイブリッド車は、トヨタ アクアを抜き世界最高燃費車となるのかが注目されている。このURBAN SUV CONCEPTがセンタータンクレイアウトをもつということは、新型フィットの派生車のひとつとして十分予想できる。上記のホンダのリリースに含まれるディーゼルという文言にも注目。ガソリン、ハイブリッド、クリーンディーゼルという3つのパワーユニットが用意されることもあるかもしれない。今現在、日本車のエンジンラインアップで、ガソリンとディーゼル、ハイブリッドと3つ用意しているメーカーはひとつもない。輸入車を含めると、唯一BMWだけが3つのパワーユニットを用意しているくらいだ

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ホンダ URBAN SUV CONCEPT(アーバンSUVコンセプト)新車情報・購入ガイド
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一味違う新車情報はCORISM

新型フィットに搭載されるスポーツハイブリッドi-DCDとは?

 ホンダは、走りと燃費を高次元で両立させる新世代パワートレイン技術「EARTH DREAMS TECHNOLOGY(アース・ドリームス・テクノロジー)」の1つとして、新たに小型車に最適な1モーターの軽量コンパクトなハイブリッドシステム「SPORT HYBRID Intelligent Dual Clutch Drive(スポーツ・ハイブリッド・インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ)」を開発したと発表した。

 1モーター式のハイブリッドシステムは、すでにフィット ハイブリッドに搭載されているタイプで、モーターは主にエンジンのアシストとして使われる。対して、トヨタ アクアやプリウスに使われているハイブリッド方式は2モーター式。エンジンの出力を分割してモーターを回して充電したり、エンジンとモーターを同時に使うなど、複雑な仕組みをもち効率を重視したハイブリッド方式だ。

 ホンダは、この1モーター式がコンパクトカーに最も合ったハイブリッド方式だと考えている。1モーター式は、仕組みがシンプルでコンパクトであることから、システム全体も軽量にできる。コンパクトカーに搭載するので、限られたスペースを有効に使える。さらに、コンパクトカーは価格も重要。シンプルなシステムで、部品点数も少ないので価格をリーズナブルに抑えることができるなどのメリットがあるという。

 ホンダは、このスポーツハイブリッドi-DCD(Intelligent Dual Clutch Drive)を搭載した新型フィットを2013年に発売する予定だ。すでに、このシステムを搭載したプロトタイプも公開している。

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すべてが新しい驚きのハイブリッド技術! 従来モデルより30%以上もの燃費アップ。トヨタ アクアを超えるのか?

 今回の新型ホンダ フィット スポーツハイブリッドi-DCDは、現在発売されているフィット ハイブリッドとは大きく異る。ベースになる1.3Lエンジンは、新開発の1.5Lアトキンソンサイクルエンジンへ変更。さらに、ミッションはCVTからモーターを内蔵した7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)となる。この段階で、もはや現行フィット ハイブリッドとはまったくの別物。さらに、バッテリーはニッケル水素から、高価だが高性能なリチウムイオン電池へと変更される。

 その結果、新型フィット ハイブリッドは、現行フィット ハイブリッドより燃費が30%以上アップするという。30%アップなら、26.4km/Lが34.3km/Lになる。新エンジンが1.5Lのアトキンソンサイクルエンジンになったこともあり、新型フィット ハイブリッドは、トヨタ アクアと真っ向勝負を挑むことになる。トヨタVSホンダのハイブリッド戦争で、大敗&連敗中のホンダにとって、今回の新型フィット ハイブリッドはもう負けられない戦いになる。

 しかし、燃費が30%のアップでは、トヨタ アクアの35.4km/Lを超えることはできていない。ハイブリッド戦争に勝つためには、少なくとも35%以上の燃費向上が必要になる。

 この新型フィット ハイブリッドに搭載されるスポーツハイブリッドi-DCD(インテリジェント デュアル クラッチ ドライブ)のプロトタイプ車に試乗した者のレポートでは、デュアル クラッチになったことで、CVTには無いダイレクト感あるスポーティな加速フィーリングになったという。また、あまりEV走行できず燃費が稼がなかった現行フィット ハイブリッドに比べると、かなりEV走行が可能なレンジが増え、燃費向上への期待は大きいという。

再び、トヨタに戦いを挑むホンダの技術力に注目!

 ホンダは同じ1モーター式とはいえ、現行のIMAとはまったく違うハイブリッド方式に大きな投資をしている。トヨタが使用に戸惑うリチウムイオン電池の使用など、この投資回収が、安価な価格が要求されるフィットの価格にどれくらい転嫁されるのかも重要だろう。

 トヨタは、ホンダとのハイブリッド戦争に圧勝したことで、アクアの価格を高めに設定し、プリウスの価格もアップし利益率を高めた。ホンダが、新型フィット ハイブリッドの価格をアクアと同等程度で設定しても、販売力で勝るトヨタに勝つのは容易ではない。新型ホンダ スポーツハイブリッドi-DCDは、価格設定も重要だろう。

 今回のスポーツハイブリッドi-DCDは、まさにホンダの独創のハイブリッド技術であり、トヨタの2モーター式ハイブリッドと勝負できるレベルになっているはずだ。連敗を喫したホンダではあるが、自らの技術力にさらに磨きをかけ、あきらめず王者トヨタに再び戦いを挑む。このチャレンジ精神こそ、ホンダの力の源なのだろう。新型フィットスポーツハイブリッドi-DCDへの期待は膨らむばかりだ。

 2013年はハイブリッド化が加速する。各社ハイブリッド車を進化させ、投入を急ぐ。2013年はハイブリッドの年になる。新型フィット スポーツハイブリッドi-DCDと同様に、2013年はマツダ アクセラがトヨタのハイブリッド技術とスカイアクティブ技術を融合したハイブリッド車をリリースする可能性もある。クラスは違うが、トヨタは圧倒的な燃費を誇る新型クラウン ハイブリッドを12月末にリリース。2013年には、スカイラインもフルモデルチェンジし、ハイブリッドシステムの搭載も噂される。


<新型ホンダ フィットスポーツハイブリッドi-DCD概要>
■1モーターの「SPORT HYBRID Intelligent Dual Clutch Drive」
クラストップレベル※2の燃費に加え、従来モデルを超える力強い加速Gと、リズミカルで伸びのある加速感により、ファンな走りを実現。新開発の直列4気筒1.5Lアトキンソンサイクルエンジンに、高出力モーター内蔵の7速DCT※3とリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、従来型の1モーターハイブリッドシステムに比べて、30%以上の効率向上を実現するドライブユニット。

※2 1.5Lエンジンのハイブリッドシステム
※3 Dual Clutch Transmission(デュアル・クラッチ・トランスミッション)

<システムの概要>
・加速、高速クルーズ時はクラッチを接続させ、1モーター+エンジンによるスポーティーな走りを実現
・発進、低・中速クルーズ時は、クラッチでエンジンを切り離し、高効率なEV走行を実現
・減速時もクラッチでエンジンを切り離し、エネルギー回生を高めることで燃費の向上に寄与

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