ジャイ子(前田敦子)が、ジャイアン(小川直也)から、新型クラウンのキーをプレゼントされる!? 渋谷ヒカリエに巨大ピンクボックスが登場! その中には、ジャイ子専用新型クラウンが?【特集・コラム:イベント・モーターショー】
CORISM / 2012年12月21日 11時35分
クリスマスデビューの新型クラウンを祝うプレイベントに、前田敦子が登場!
トヨタは12月25日に発表される新型クラウン/クラウン ハイブリッドの発表に、東京・渋谷の渋谷ヒカリエ1Fに、巨大ピンクボックスを設置。そのお披露目イベントを開催した。
このイベントには、誰もが親しみを覚えるマンガ「ドラえもん」をモチーフにしたトヨタのCMがベースとなっている。実写版となったドラえもんのジャイ子役を演じる前田敦子と、ジャイ子の兄であるジャイアン役の小川直也が登場。ジャイアンがジャイ子にクルマのキーをクリスマスプレゼントするというものだ。なぜ、のび太ではないのかは不明。
クルマのキーのプレゼントなので、巨大ピンクボックスの中身は当然新型クラウンということが予想できる。キーを受け取った前田敦子は「カワイイという特別なカラーのクラウンということでドキドキしています!」とコメント。クラウンといえば、おやじクルマの代名詞だけに、それを前田敦子的カラーというと、とんな色になるか期待と不安が交錯する。まさか、ピンクのクラウンか? 前田敦子専用新型クラウンとは? まさかシャア専用のように、ツノが生えているなんてことも?
なぜ、おやじセダン=クラウンで前田敦子なのか? その理由は、クルマの家電化にあった?
前田敦子は、すでにテレビの企画で免許を取る過程をレポート。クルマ(トヨタ)との関係は密接だ。とくに、AKB48を辞めたとはいえ、若年層には絶大な人気を誇るタレント。トヨタの狙いはそこにあるようで、クラウン=おやじのクルマ。その、もはや方程式化したイメージを前田敦子を介して少しでもイメチェンしたいのだろう。
クラウンだけではないが、セダン車に乗る顧客層は高齢化をさらに加速している。10年以上の長い目で見れば、もはや死滅する恐れもある。トヨタとしては、看板車種だけに、より若い世代をクラウンに取り込みたい考えなのだろう。
最近の比較的若い世代のセダン層は、トヨタではなく輸入車を選ぶ傾向も強い。新型クラウン ハイブリッドの価格も400万円台前半から、という価格で登場し、従来より大幅な価格ダウンを行うという。その価格帯は、輸入車もターゲットになっていて、ハイブリッドの低燃費&エコノミーを武器に、セダン顧客を引き戻そうとしてると考えられる。
マークXのCMでも分かる通り、部長 佐藤浩市で押していたものの、後半は10代の刈谷友衣子まで登場させている。娘と父という関係で、若い世代にアピールしつつ、娘とドライブして恋の話ができる良好な関係を父親層に憧れと共感をもたせている。
もはや、クルマは個性のある商品ではなく、家電のように均質化している。トヨタ マーケティングの考え方は、差別化するにはタレントを使ったイメージしかないという判断なのだろう。豊田章男社長の言う「もっといいクルマをつくろう」とは、まったく逆をいくクルマ本質不在のプロモーションでもある。トヨタは、これからどうやって食べていくのか? 国内需要は下がりまくりの現状では、最も目先を見た手法ともいえる。
数社の自動車メーカーの宣伝担当者が、揃って似たような話をしていたことを思い出した。「あのCM展開は、我々にはできません。予算を含め、業界のトップ トヨタだからできると思います。すごいです」まさに、業界のジャイアン、トヨタのイメージ戦略はクルマの価値観さえも変えるかもしれない。
■新型トヨタ クラウン ハイブリッド新車情報/購入ガイド 若年層奪取が至上命令! 低価格ハイブリッド車戦略で、マーケット独占を狙う!?
【関連記事】
- 新型トヨタ クラウン ハイブリッド新車情報 モーター走行できる範囲が大幅アップ! 新型クラウン ハイブリッドに試乗評価した! 2012年12月25日発表決 スクープ!新型トヨタ クラウン ハイブリッド新車情報
- 【トヨタ クラウン 新車試乗評価】マイナーチェンジで熟成極まった日本の至宝「クラウン」シリーズを堪能する
- 【トヨタ クラウン マジェスタ 試乗評価】名実ともにトヨタのフラッグシップにふさわしい快適性と安全性を手に入れた!
- 燃費以外は、スタイル&走りの切れ味抜群! グランド・ツーリング・セダンへの原点回帰【レクサスGS350/250試乗記】
- トヨタ車試乗評価一覧
- トヨタ車新車情報一覧
- BMW ActiveHybrid 3(アクティブハイブリッド3)新車試乗評価 高価なだけあり、走りや燃費に妥協なし!
- BMW320d ブルーパフォーマンス新車試乗評価 燃費だけじゃない、速いクリーンディーゼル車の価値をアピール!
- 【日産 新型 フーガハイブリッド 試乗記】パワーとエコを両立したフラッグシップの新しい価値観
- ◯卓越した走行性能 ×肥大化したボディと価格 マツダ アテンザ プロトタイプ新車試乗評価
この記事に関連するニュース
-
「ゴツい~!」 新ランクルじゃない「ランドスケープ」発売! 新型「RS LANDSCAPE」初公開! ゴツいCROWNの反響は? 車高UP&オシャ内装も設定
くるまのニュース / 2024年4月15日 14時50分
-
トヨタ クラウンセダン試乗記・評価 驚異的な乗り心地と静粛性
CORISM / 2024年4月13日 17時7分
-
トヨタ クラウンクロスオーバー新車情報・購入ガイド まさかのオーバーフェンダーを装着した特別仕様車「ランドスケープ(LANDSCAPE)」誕生!
CORISM / 2024年4月8日 18時15分
-
トヨタ カローラシリーズ新車情報・購入ガイド スポーティな特別仕様車「ACTIVE SPORT」新投入!
CORISM / 2024年4月5日 18時7分
-
スバル『レイバック』と『レヴォーグ』はどこが違うのか?…3月の試乗記まとめ
レスポンス / 2024年4月2日 12時15分
ランキング
-
1米ファンドに日本KFC売却=三菱商事、来月にも
時事通信 / 2024年4月26日 20時17分
-
2円安、物価上昇通じて賃金に波及するリスクに警戒感=植田日銀総裁
ロイター / 2024年4月26日 18時5分
-
3突然現場に現れて「良案」を言い出す上司の弊害 「気になったら即座に直したい」欲求への抗い方
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 9時0分
-
4「加賀屋」50歳の元若女将が選んだ"第2の人生" 震災からの復興への道、仕事術について聞く
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 13時0分
-
5なぜ歯磨き粉はミント味? ヒット商品の誕生には「無駄」が必要なワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月26日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください