BMW 320iツーリング新車情報/購入ガイド 最大のライバル320dブルーパフォーマンスがオススメか?【ニュース・トピックス:BMW】
CORISM / 2013年1月1日 1時1分
BMWの本気度を示す320i。輸入車だらけのセダン&ワゴンマーケット
BMWは主力の3シリーズに、高効率低燃費の直4 2Lエンジンを搭載したBMW320iツーリングの発売を開始した。
BMW3シリーズのラインアップ攻勢は怒涛のごとく続いている。2012年始めに328iセダンを投入後は、順不同で320iセダンにアクティブハイブリッド3、320dセダン&ツーリング、328iツーリング、320iXドライブと、ドンドンとラインアップを強化。ガソリン車、ディーゼル、ハイブリッドと1台の車種で、3つのパワーユニットを用意しているのは、国産メーカーすらなく、BMWだけなのだ。それも、セダンとワゴンという違うボディまで用意している。さらに、積雪地帯でアウディに苦戦している地域対策として、AWDのXドライブまで投入した。
3シリーズの欧州でのボディサイズは、1800mmを若干オーバーしている。日本国内で使う場合、マンション等の多くの立体駐車場の制限が1800mm以下とされているため、わざわざ日本での使い勝手を考え全幅を1800mmにして輸入している。
輸入車で、これほど細かいラインアップをもつクルマは前例がないほど。なぜ、BMWがここまでやるのか? 日本の高級セダン&ワゴンマーケットは、トヨタ クラウンなどを除き、ほぼ輸入車になっている。新型クラウン ハイブリッドが410万円からという低価格を打ち出してきたのは、輸入車に流れてしまった顧客を輸入車から奪い取るためだ。BMWは、そんな高級セダン&ワゴンマーケットで、メルセデス・ベンツやアウディより、完全に頭ひとつ抜け出るためにラインアップ強化を図っている。つまり、日本の顧客にきめ細かく対応することで、今まで他社や国産に逃していた顧客をシッカリとキャッチするためなのだ。そんな活動や元々もつ3シリーズの優れたパフォーマンスが評価され2012-2013インポートカー・オブ・ザ・イヤーにも輝いている。
あとは、やはり価格が高価ということだけ。大胆な価格引き下げにも期待したい。
エコカー減税対応、それでいて走りも楽しめる
今回投入された320iツーリングは、当たり前だがセダンのワゴンモデル。パワーユニットなどは同じだ。新世代エンジンは、ツインスクロール・ターボ・チャージャー、高精度ダイレクト・インジェクション・システム、ダブルVANOS、そして、バルブトロニックと言った最新技術を組み合わせたBMWツインパワー・ターボ・テクノロジーを採用。最高出力135kW(184ps)/5,000rpmおよび最大トルク270Nm(27.5kgm)/1,250-4,500rpmを発生、低回転から広い回転域で最大トルクを発生し、低燃費と走る歓びを同時に得ようというものだ。これにより、従来モデルに比べ、最高出力は約10%、そして最大トルクは約30%の向上を実現した。
組み合わされるミッションは8速AT。都市部で低燃費効果を一段と高めるアイドリングストップ機能も装備する。さらに、ブレーキ・エネルギー回生システム、電動パワー・ステアリング等のにより、従来モデルと比較すると、燃費を約25%も向上させJC08モードで16.4km/lを達成している。結果、エコカー減税対象モデルとなり、自動車取得税および重量税が100%減税、さらに、翌年度の自動車税が50%減税される。
BMW 320iツーリング購入ガイド
強力にラインアップ強化を図るBMW3シリーズだが、320iツーリングは、今更選びにくいモデルとなった。価格は471万円。クリーンディーゼル車である320dが、491万円だ。価格差は20万円。クリーンディーゼル車には、平成24年度クリーンエネルギー自動車等導入費補助金があり、320dツーリングは9万円交付されるのだ。となると、価格差はさらに縮まり11万円となる。
それでも、イニシャルコストは11万円高いのだが、ランニングコストが重要だ。燃料費をどう考えるかだ。320iはハイオクで、320dは軽油。価格差は約30円/L以上違ってくる。これだけ違うと、少し距離を走る人なら、価格差をランニングコストで回収できてしまうだろう。距離を走る人なら、尚更だ。お金という視点だけでは、320dがオススメとなるからだ。
320dは、やはりディーゼル音がするが、大きなトルクで走りもとても楽しめる。ガソリン車の320iの、軽快感ある走りも魅力だ。装備もほぼ同じなので、両方試乗してフィーリングが合う方を選ぶといいだろう。
BMW 320iツーリング価格 燃費 スペック
<BMW320iツーリング価格>
・320iツーリング ¥4,710,000
・320iツーリング Sport ¥4,910,000
・320iツーリング Modern ¥4,910,000
・320iツーリング Luxury ¥4,910,000
・320iツーリング M Sport ¥5,150,000
<BMW 320iツーリングの主な標準装備品>
ドラインビング・パフォーマンス・コントロール(ECO PROモード付)
バイ・キセノン・ヘッドライト(LEDスモールライト・リング、LEDアクセント・ライン付)
リヤ・ビュー・カメラ(予測進路表示機能付)
PDC/パーク・ディスタンス・コントロール(リヤ)
コンフォート・アクセス(テールゲート・スマート・オープナー機能付)
ルーフ・レール
オートマチック・テール・ゲート・オペレーション
独立開閉式リヤ・ウインドー
ラゲージ・パーティション・ネット
オートマチック・エアコンディショナー
電動フロント・シート(運転席&助手席、運転席メモリー機能付)
スルーローディング・システム(40:20:40分割可倒式リヤ・シート)
8.8インチ・ワイド・コントロール・ディスプレイ
HDDナビゲーション・システム(VICS3メディア対応)
iDriveコントローラー
インテグレイテッド・オーナーズ・ハンドブック
スピーチ・コントロール(音声入力システム)
ハンズフリー・テレフォン・システム
USBオーディオ・インターフェース
ETC車載器システム(ルーム・ミラー内蔵タイプ)
代表グレード | BMW320iツーリング スペック |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,625×1,800×1,460mm |
ホイールベース[mm] | 2,810mm |
トレッド前/後[mm] | 1,530/1,570mm |
車両重量[kg] | 1,600kg |
総排気量[cc] | 1,997cc |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 135〔184〕/5,000 |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 270〔27.5〕/1,250-4,500 |
ミッション | 8速AT |
タイヤサイズ | 205/60R16 |
JC08モード燃費 | 16.4km/L |
定員[人] | 5人 |
税込価格[円] | 4,710,000円 |
発売日 | 2012/12/20 |
レポート | 編集部 |
写真 | BMW |
【関連記事】
- BMW320d ブルーパフォーマンス新車試乗評価 燃費だけじゃない、速いクリーンディーゼル車の価値をアピール!
- BMW ActiveHybrid 3(アクティブハイブリッド3)新車試乗評価 高価なだけあり、走りや燃費に妥協なし!
- ライバル不在といえるほどの完成度! 足かせは軽々500万オーバーの価格か?【BMW328i試乗評価】
- エンジン、環境性能などすべてが新基準モデルコードF30の実力【BMW3シリーズ試乗評価】
- BMW 3シリーズ ツーリング新車情報 リセールバリューの高い待望のワゴンボディが登場。クリーンディーゼル車も設定されお買い得感満点!
- BMW 320dブルーパフォーマンス新車情報 ガソリン車との価格差は、わずか20万円! BMWのクリーンディーゼル戦略始まる!
- BMW 320i xDrive新車情報 3シリーズ初となるAWD車の追加は、降雪地帯のセダン需要も取りに来たBMWの本気の証!?
- BMW ActiveHybrid 3(アクティブハイブリッド3)新車情報 BMWの攻勢第2弾は、瞬発力あるハイブリッド!
- BMW新車試乗評価一覧
- BMW新車情報/購入ガイド一覧
- 長所はあっても欠点はない?【メルセデス・ベンツCクラス試乗評価】
- 新型トヨタ クラウン ハイブリッド新車情報/購入ガイド 若年層奪取が至上命令! 低価格ハイブリッド車戦略で、セダンマーケット独占を狙う!?
- マツダ アテンザ新車情報/購入ガイド 1ヶ月で目標の7倍の7,000台超! 売れ筋アテンザを分析する! クリーンディーゼル車の燃費は、ハイブリッドに肉薄する22.4km/L!
- ワゴン車新車情報/購入ガイド一覧
この記事に関連するニュース
-
ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV
CORISM / 2024年11月17日 10時10分
-
BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!
CORISM / 2024年11月9日 19時8分
-
「トルク感がすごい」最新のBMWで初輸入車、初EV体験!『クルマら部』スペシャル試乗会レポート
レスポンス / 2024年10月30日 12時0分
-
「BMW 3シリーズ」にセダンとツーリングの新型、パフォーマンスモデルも
マイナビニュース / 2024年10月28日 15時58分
-
マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV
CORISM / 2024年10月26日 18時47分
ランキング
-
1農協へコネ入社の元プー太郎が高知山奥「道の駅」で年商5億…地元へのふるさと納税額を600万→8億にできた訳
プレジデントオンライン / 2024年11月23日 10時15分
-
2スシロー「パペットスンスン」コラボに言及「追加販売を検討」 発売当日に一部完売したグッズも
ORICON NEWS / 2024年11月22日 17時45分
-
3「無人餃子」閉店ラッシュの中、なぜスーパーの冷凍餃子は“復権”できたのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月20日 6時15分
-
4昨年上回る規模の経済対策、石破色は一体どこに?【播摩卓士の経済コラム】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月23日 14時0分
-
5ドーミーイン系4つ星ホテル「3300円朝食」に驚愕 コスパ最高、味も絶品!極上のモーニングがここに
東洋経済オンライン / 2024年11月23日 8時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください