日産ジューク NISMO(ニスモ)新車情報/購入ガイド ニスモ復活の狼煙は、ジュークのコンプリートカーから!【ニュース・トピックス:日産】
CORISM / 2013年1月12日 14時30分
ニスモ、ジュークで復活の理由
日産は、レース活動やチューニングパーツの開発製造を行うニッサン・モータースポーツ・インターナショナル、通称NISMO(ニスモ)のブランドを冠した日産ジューク NISMO(ニスモ)の予約受付を2月1日より開始し、2月19日より発売を開始する。
日産ジュークは、2010年6月に個性派コンパクトSUVとしてデビュー。何にも似ていない圧倒的なデザイン力と、クラスレスな存在感、SUVなのに当初はFFのみという大胆さで、日本だけでなく欧州でも大ヒットとなった。その後、2010年11月に後輪左右のトラクションを自在にコントロールする新開発ALL MODE 4X4-i(トルクベクトル付)を採用。エンジンも新開発の1.6L+ターボの「MR16DDT」を搭載したスポーツモデルも登場した。
ニスモは、日産直系ワークス部門としての存在。その昔は、マフラーやサスペンションなど、市販用パーツを販売。日産車のチューニングブランドとして、大人気を得ていた。しかし、ある時期からレース専門へとそのスタイルを変化。レース用パーツやコンプリートカーの製造へと、よりモータースポーツ専門へと特化した経緯がある。
今回ジュークNISMO登場の背景には、トヨタの影響が強いと言われている。トヨタがクルマの走る楽しみをアピールするために、ガズー・レーシングを発足し、G'sと呼ばれるカスタマイズカーを販売。これが、好調でクルマ好きにしっかりと評価されている。おもしろいのは、トヨタG'sブランドの主力は、スポーツカーではなく、ハイブリッド車やミニバン、セダンといった車種で、スポーツカーというカテゴリーではないということだ。トヨタも賢く、スポーツカーは売れないという判断なのだろう。力を入れているスポーツカー、トヨタ86にはG'sブランドのグレードは存在しない。
賢い日産のマーケティングも、そんな状況を十分に熟知。売れなくては意味がないので、必要以上に高価な価格帯にならずに個性が際立つ、さらに走って楽しいクルマは? ということで、ジュークの中でもっともスポーティな16GT FOURがベース車として選ばれたのだろう。もちろん、2011年の東京モーターショーで展示されたジュークNISMOが好評だったという経緯もある。何にしても、日産ワークスであるNISMOブランドが復活というのは、日産ファンでなくても注目に値する。
<2013年東京オートサロンでデビューした日産ジューク ニスモ>
■日産、東京オートサロン2013出展車
ジューク・ニスモなど、注目のモデルが登場!
<日産ジューク情報 試乗評価など一覧>
■日産ジューク試乗評価、購入ガイド
超激安評価で、おすすめなSUVとなるジューク ニスモ! 割安なFFモデルの登場にも期待!!
ついに登場した日産ジュークNISMO。そのスタイルは、東京モーターショー出展時とは若干変更が加えられ、より完成度の高いものとなっている。基本的な造形は同じなのだが、市販車らしいものになっていて、フロント部分では、ボトム部のエアインテーク部分にLEDのデイライトが装着されるなど、光でオリジナリティを出す工夫も施された。
リヤ部分のデュフューザー形状は、基本的に継承。マフラーが2本出しだったものが、太めの1本出しに変更されている。
ニスモブランドということもあり、スタイルだけでなくエンジンやミッション、足まわり、空力と機能部分にも手が入っている。
エンジンは、出力を7kW(10PS)、トルクを10Nm(1.0kgf・m)向上させ、147kW、250Nm(200ps、25.5kgf・m)を発生する専用MR16DDTエンジンとなった。そのパワーを十分に発揮するために、CVTはマニュアルモードのギア比をクロスレシオ化し、1速増やした7速マニュアルモード付となった。CVTとターボの組み合わせは意外とよく、ターボの過給圧が下がらないので想像以上にパワフルなフィーリングが楽しめる。
ベース車は、16GT FOUR Type V。燃費は12.6km/L。パワーアップしたジュークNISMOも同じ12.6km/Lという燃費。パフォーマンスがアップしているのに、燃費が同じというと、なんだかちょっと得した気分にもなる。
価格面では、ベース車が2,483,250円。ジュークNISMOは2,850,750円なので、価格差は367,500円。この価格差なら、超お買い得という評価になる。分かりやすい部分では、ジュークNISMOにはキセノンヘッドランプ(ロービーム/オートレベライザー付)63,000円、Sパック(運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム、SRSカーテンエアバッグシステム、後席アシストグリップ(左右))73,500円。計136,500円のオプションが装着済み。そうすると、専用装備代は231,000円。16GT FOUR Type Vを買って、この予算でアフターパーツを使ってここまでやるのは、とうてい無理だ。
ジュークのターボ仕様車である16GT系は、高価だが人気グレードだという。多少、無理してでもジュークNISMOを購入したほうが満足度は高いし、リセールバリューも高くなることが予想できるのでメリットも大きい。
しかし、実際に購入するとコミコミ300万円は軽くオーバーするので、買いやすいクルマではない。ニスモも、さらに台数の上乗せを狙うのなら、ターボまではいらないという顧客に対してFF車のニスモバージョンを用意するべきだろう。その価格が、200万円オーバー程度なら、とても魅力的な1台になるはずだ。
日産ジュークNISMO価格 概要 スペックなど
<車両概要>
■モータースポーツで培われたエアロダイナミクスデザインと専用エクステリア
・ NISMOならではのエアロダイナミクステクノロジーを導入することで、ダウンフォースを約37%向上させ、走行安定性向上。
・ 両サイドをワイド化し、センター部の先端を持ち上げた形状にすることで空気抵抗を低減しながら、ダウンフォースを向上させるフロントバンパー
・ フロア下面への空気の流入を抑え、リフトを低減するサイドシルプロテクター。長さを延長し、角度を最適化することで空気抵抗を低減したルーフスポイラー(ハイマウントストップランプ付)
・ 専用エクステリア
・ 専用エンブレム
・ 専用フロントグリル
・ 専用リアバンパー
・ 専用オーバーフェンダー
・ 専用エキゾーストフィニッシャー
・ ドアサッシュ(グロスブラック)
・ フロントコンビランプ(ダーク調)
・ LEDハイパーデイライト(車幅灯連動)
・ 専用レッド電動格納式リモコンカラードドアミラー(ドアロック連動自動格納機能付)
■ドライバーとクルマの一体感を高める専用インテリア
・ 専用のデザインや素材を採用したシートやステアリングを装備。全体をブラックで引き締めながら、随所にレッドのアクセントを用いたインテリア。。
・ サポート性を向上させ、滑りにくいスエード調の素材を採用した専用シート(NISMOロゴ入り、レッドステッチ付き)
・赤いセンターマークを配置した日産初の本革・アルカンターラ巻の専用ステアリング(レッドステッチ付き)
・ 赤い文字盤にNISMOロゴを配した専用タコメーター
・ レッドリングの専用プッシュエンジンスターター
・ 専用フィニッシャー(センタークラスター、エアコン吹き出し口、シフトノブ、シフトベース周り、パワーウインドウ、フロントセンターコンソール)
・ ルーフトリム(ブラック)
■出力を向上させたエンジンと専用にチューニングされたエクストロニックCVT
・ 出力とトルクを向上させた1.6L直噴ターボエンジンと7速クロスレシオ化したマニュアルモード付きエクストロニックCVTを採用
・ ターボチャージャーの過給圧制御をよりスポーティにチューニングし、出力を7kW(10PS)、トルクを10Nm(1.0kgf・m)向上させ、147kW、250Nm(200ps、25.5kgf・m)を発生する専用MR16DDTエンジン
■運転が楽しい、スポーティな専用のサスペンション
・ 欧州で徹底した走り込みを行い、スポーティなハンドリングと上質な乗り心地、高速安定性のトータルバランスを高めた
・ 中高速度領域におけるパワーステアリングのアシスト量を強くすることで、より安定感の高い ステアリングフィールにした
・ トラクションとコーナリング時のグリップ性能を向上させる225/45R18のワイドタイヤと専用18インチ アルミホイールを装備
・ 欧州でチューニングされた専用サスペンションにより、俊敏なレスポンスと高いコントロール性を実現
■その他
・キセノンヘッドランプ(ロービーム/オートレベライザー付)
・Sパック(運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム、SRSカーテンエアバッグシステム、後席アシストグリップ(左右))
■日産ジュークNISMO価格
・2,850,750円
日産ジュークNISMO画像集
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