ダイハツ ムーヴ カスタム試乗評価 軽自動車の枠を超えた? 高い安全性能を得ながら、低燃費&低価格を実現したムーヴの実力を評価する!【レビュー:ダイハツ】

CORISM / 2013年2月5日 8時8分

ダイハツ ムーヴ カスタム

もはやフルモデルチェンジともいえる、超大幅マイナーチェンジ

 ダイハツ ムーヴが、一般的なマイナーチェンジとは異なる大幅な改良を受けて登場した。ダイハツではビッグマイナーチェンジと呼んでいるが、正にそんな感じの変更だ。

 基本プラットホームやパワートレーンの型式が変わらないのでマイナーチェンジなのだが、実質的にはフルモデルチェンジと言っても良いくらいに大幅な改良が加えられた。

 フロント回りを中心に外観デザインを変更して空力特性向上させたほか、インテリアでもセンターメーターを運転席前メーターに変更するようなデザイン変更を実施している。

 ただ、インパネデザインについてはセンターメターのほうが個性的だったし、さらにいえば、旧型ムーヴのほうがダイナミックなデザインでもっと良かった。

 ムーヴのメカニズムの変更のポイントは、イーステクノロジーの進化で、今回はCVTにサーモコントローラーを採用してエンジンとCVTの温度管理を最適化し、燃焼効率や動力伝達効率を高めて燃費を向上させた。ほかにもさまざまな燃費向上技術を盛り込むことで、自然吸気仕様エンジンは29.0km/Lを達成。先にフルモデルチェンジを受けたばかりのワゴンRの燃費をわずかながら上回った。

 2011年に、ミライースが達成した30.0km/Lの燃費を、わずか3カ月ほどでアルトエコが0.2km/L上回ったことヘの意趣返しをするかのように、今回はムーヴがワゴンRを0.2km/L上回ってきた。

燃費だけじゃない! は、本当だった!!

 燃費よりも大きな進化だと思うのは、足回りのレベルアップだ。全車にスタビライザーを装着するなどしてシャシーの改良し、操縦安定性を大きく向上させている。さらに、スマートアシストと呼ぶ最新の安全装備を軽自動車にも採用してきたことも大きく注目される。

 スマートアシストは5万円という低価格で提供されるほか、車両本体価格も引き下げられた。いろいろな意味で大きく変わったのが今回のムーヴだ。

 新型ムーヴを走らせると、すぐに走りが良くなったのが分かる。ハンドルを切ったときの操縦安定性が確実に向上しているからだ。新型ムーヴでは全車にローダウンサスペンションを採用した上に、フロントスタビライザー(2WD車はリヤも)を装着したことで、クルマの挙動が安定して落ち着いた感じの走りを実現している。

 スラロームのように左右にハンドルを切る走りを試すと、クルマの挙動がとても安定しているのが特に良く分かる。

 これまでのムーヴは、乗り心地の良さなどの面で評価されるクルマだったが、操縦安定性やスポーティさという点では競合車に比べて物足りない面もあった。足回りに関してはそれが一気に解消されたのが今回のモデルといっても良い。

 また、静粛性の向上もポイントだ。防音材の最適配置やスターターの改良などによって、静粛性のレベルも確実に向上した。最近の軽自動車ではN-ONEの静粛性が高いレベルに達しているが、N-ONEの静粛性はターボ車が中心。自然吸気エンジンの搭載車についてはムーヴのほうが静かに感じられた。

 新型ムーヴでは、燃費向上のためにギア比をハイギアード化している。これはある意味で加速の鈍さに通じる要素でもある。現実に、発進加速などは多少なりとも影響を受けているはずだが、実際に走らせたときにそれが感じられるほどではなかった。

 副変速機付きのCVTを採用するワゴンRに比べたら、ムーヴのほうが出足がおとなしい感じになるのだが、ムーヴの滑らかな加速フィールもなかなか良い。足回りの良さも含めた走りの質感では、軽自動車の中でもトップといえる水準にあるのが新型ムーヴだ。

ムーヴを買うなら、スマートアシストは絶対おすすめ!

CORISM(コリズム)

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