フォード フォーカス新車情報・購入ガイド 一度撤退した欧州フォード車、フォーカス再導入の理由とは?【ニュース・トピックス:フォード】

CORISM / 2013年2月11日 7時7分

フォード フォーカス

活気にあふれる輸入コンパクトカーマーケットがターゲット?

 フォードは、120ヵ国以上で販売されるグローバルコンパクトカー「フォード フォーカス」を4月13日より発売を開始する。

 フォード フォーカスは、このモデルで3代目。2000年に初代フォーカスが日本に上陸。欧州フォード製ということもあり、アメリカフォード製とはまったく違ったテイストでデザイン&設計が施されていた。そのため、走りのクオリティを含め、日本での評価も高く人気モデルとなった。

 しかし、2代目フォーカスは、なんと1,840mmという、当時のコンパクトカーとしては異例なほどワイドな全幅をもったモデルにフルモデルチェンジした。輸入車の多くは、都市部で売れる傾向にある。そのため、1,840mmという全幅では、マンションなどの立体駐車場に収まらないなどの問題もあり販売は低迷。走りのパフォーマンスや安全装備などのレベルは高かったのに、とても残念な結果となった。

 さらに、欧州フォード車とアメリカフォード車という同じメーカーでありながら、まったくテイストの違うクルマがディーラーに並ぶ違和感もあった。欧州フォード車はフォーカスだけでなくモンデオ、フィエスタなどもあり好調だったときもあったものの、販売の低迷は続き、ついに欧州フォード車の販売は2008年頃にほぼ撤退となり、現在はSUVのクーガのみとなている。

 そんな過去の苦い経験をどう生かすのかは不明だが、フォードは3代目フォーカスを再び日本に導入する。その背景には、直近の日本マーケットでは多くの輸入車の販売が好調で、とくにコンパクトカーが牽引していることが理由だと考えられる。とくに、2013年はフォーカスが属するCセグメントのマーケットが新型車ラッシュとなり、マーケットが活性化することが予想できるからだ。すでに、メルセデス・ベンツがAクラスを発表。ボルボがV40、夏前にはフォルクスワーゲン ゴルフ7が発表と、多くのCセグメント車が投入される。まさに、欧州フォード復活に最適な状況というわけだ。

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強気の価格設定に、全幅は1,810mmでどう戦うのかに注目!

 そんな新型フォード フォーカスは、デザイン・コンセプトであるキネティック(動的な)・デザインを採用。躍動感あふれるエクステリアデザインに、170psというパワーを発揮しながら燃費性能にも優れた2.0L直噴Ti-VCTエンジンと6速ATとなるボルボと共通のパワーシフト(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載。

 欧州フォード車の魅力的部分であるハンドリングは、コーナリング時の操縦性、回頭性を高めるトルク・ベクタリング・コントロールを搭載。ドライビングダイナミクスをさらに進化させているというから、期待値は大きい。

 インテリアデザインは、最近のアメリカフォード車と似た、ちょっと近未来感のある先鋭的なデザインにまとめられていて、ブラックとシルバーを組み合わせハイコントラストで高級感を醸し出している。

 安全性においても、前方衝突の回避をサポートする先進技術の「アクティブ・シティ・ストップ」や、フォード独自の車両安定化システム アドバンストラックを装備している。

 フォーカスの燃費性能は明らかになっていないが、環境性能向上の一環として、エコモードを搭載。グリーンの葉のグラフィックで表示される。

 今回、日本に導入されるのは5ドアハッチバックのSport(スポーツ)のみ。エクステリアには、専用ボディキットとリアスポイラー、17インチホイールで精悍なスポーティさを演出。インテリアには、ハーフレザーシートや左右独立温度調節付きオートエアコン、9スピーカー・プレミアムサウンドシステムなどのプレミアム装備を標準装備させた。

 価格は293万円。メルセデス・ベンツAクラスが284万円から。これだけみると、Aクラスより高い価格設定というのは、フォードの自信のなのか。ただ、フォルクスワーゲン ゴルフ7は、250万円前後という国産車並みの驚きのプライスという噂もあり、この価格で勝負できるかのに注目される。

 さらに、全幅は前モデルよりコンパクトになったとはいえ、1,810mmと微妙に1,800mmをオーバー。台数が少ないとはいえ、BMW3シリーズは、日本専用にボディを1,800mm抑えて導入するなどしている。わずか10mmどうにかならなかったのか? 都市部では、これだけで買える顧客を選んでしまい、現実的に欲しくても買えないという人が出てくるのは確実だ。

新型フォード フォーカスの主な特徴

<エクステリア>
・フロントマスクにはキネティック・デザインのキーとなる上下2分割の台形グリルを配し、フロントフェイスをシャープに演出する切れ長のヘッドランプには視覚的にも美しいLEDのスモールライトが組み込まれたBi-Xenon HIDヘッドランプを採用。

・低めの全高とロングホイールベースによる伸びやかなプロポーション。ボディサイドには立体感のあるプレスラインや後方に向かってせりあがるクロームのベルトラインを効果的に配することで躍動感を演出している。スポーティなホイールアーチや存在感のある17インチアルミホイールもサイドビューを印象的にみせる要素となっている。また、給油口もその造形に溶け込むようにデザインされている。

・リアビューもキネティック・デザインの要素である台形のモチーフが採用されているほかテールランプもボディサイドへ大きく回り込み、動きを感じさせるデザインとなっている。

・日本で販売されるSportには、専用ボディキットと大型リアスポイラーが装備され、空力性能の向上を図っただけでなく、フェンダーラインやバンパーデザインとともに卓越したドライビングダイナミクスを強くイメージさせる。


<インテリア>
・航空機のようなコクピットスタイルのインテリアは、クルマとの一体感を高め、スタイリッシュであるだけでなく、すべての操作を直感的に行えるようデザイン。開発の初期段階から、最新の3Dバーチャルエンジニアリング(CAVE)システムを使用し、コクピットの配置、シートポジション、視認性、さらには計器パネルの反射などを最適化させている。

・全席に本革とファブリックを組み合わせたハーフレザーシートを採用。上質なシート表皮を採用しつつ、その形状も快適性を損なわずに乗員をしっかりとサポートする。

・マイクロソフト社と共同で開発したフォード独自のドライバー・コネクト・テクノロジー「SYNC®」を採用し、デジタル音楽プレーヤーやBluetooth®対応の携帯電話を車両と接続することで、ステアリングに装備されたスイッチもしくは音声(英語)での操作が可能。


<メカニズム>

・新型の2.0L 直噴 Duratec(デュラテック)エンジン。気筒内直接燃料噴射システムとTi-VCT(吸排気独立可変バルブタイミング)技術を組み合わせた自然吸気4気筒DOHCエンジンで、パワフルかつ低燃費な性能を実現。

・ADFSO(Aggressive Deceleration Fuel Shut-Off:減速時燃料遮断機構)を新たに導入し低速走行時などエンジンに対する負荷が少ない場合に、燃料供給量を絞ることで燃費を改善する。

・トランスミッションには日本初導入となる6速PowerShiftTMオートマチック・トランスミッション(ゲトラグ・フォード製)を採用。シフトノブサイドのサムスイッチによってマニュアルモードでの運転が可能。

・フロント・サスペンションは、マクファーソン・ストラットをベースにしながら、より軽量で最適化した構成部品を採用。リアサスペンションは定評のあるコントロールブレード・マルチリンク・サスペンションに改良を加え、スプリング、ダンパー、サスペンションブッシュなどにも緻密なチューニングが施されている。日本に導入されるSportにはスポーツサスペンションが採用され、よりスポーティなドライブを楽しむことができる。

・新設計のEPAS(Electric Power Assist Steering:電動パワーアシストステアリング)システムを採用。駐車などの低速では軽く扱いやすい操舵力を、そして高速走行時には正確なレスポンスが得られるように、EPASシステムでは250以上パラメーターを使って緻密にチューニング。自然なフィードバックと正確なステアリング・レスポンスの両立を達成した。

・コーナリングの際の安定性と敏捷性を高める最新のトルク・ベクタリング・コントロールを標準装備。これはフロントの左右ブレーキを利用してトルク配分デファレンシャルと同等の効果が得られるようにしたシステムで、コーナリング時の左右フロント・ホイールに伝達されるエンジンのトルクを絶えず調整することによって、グリップとステアリングを改善し、アンダーステアを軽減する。


<安全装備>

・フォーカスに標準装備として採用される「アクティブ・シティ・ストップ」は、渋滞時および市街地での低速走行時に前方車両への衝突を回避するため、自動的にブレーキをかけてドライバーを補助する機能。前方のクルマをレーザーセンサーで検知し、衝突の危険が迫ってもドライバーが回避操作しない場合に、自動的にブレーキをかけて衝突を回避、または追突ダメージを軽減するシステム。車両間の相対速度差が時速15km未満の場合は追突を回避。時速15~30kmでは、衝突のダメージを軽減する。

・アドバンストラック®によって、ドライバーのステアリング、アクセル、ブレーキ等の各操作と、それに対応する横揺れ、横方向加速度、ホイール回転速度などの車両の動きをモニターし、意図的にアンダーステアやオーバーステアを発生させることで車両の安定性を確保。

・最新鋭のコンピュータシミュレーションを採用して、ボディ構造を徹底的に最適化し、そこから特に強度の必要とされる部位を特定し、最新の高強度素材と先進的な成形技術を採用。ボディシェルの約55%には高張力鋼板を、また骨格構造の26%以上には超高張力鋼板を使い、高い耐衝突性と軽量化を実現。


<その他の環境性能>

・フォードが実施した社内テストでは、ドライバーの運転技術を改善しエコドライブをすることで平均約24%の燃費改善がなされるという結果が出ており、フォードはフォーカスにエコドライブへ繋がる情報をドライバーにフィードバックすることで燃費改善を促す「EcoMode(エコモード)」を搭載。ドライバーの運転状態を常にモニターし、Anticipation(状況予測)、Speed(加速・減速が無駄なく一定か)の2項目を、エンジン回転数、車速、スロットル開度、エンジン冷却水温度などから測定し、エコドライブの度合いをグリーンの葉のグラフィックで表示。葉の枚数でエコドライブの達成度を表示する。

・徹底した空気抵抗の軽減のために、エンジン冷却系やエンジンルームに至る気流を、開閉式ベントを使って自動制御する「アクティブ・グリル・シャッター」を採用。エンジンの冷却が必要ならシャッターを開き、必要なければシャッターを閉じて車体の空気抵抗を最低限まで低減させる。またエンジン完全冷却状態からエンジンを始動した際には、シャッターを閉じることで、エンジン冷却水をエンジンの効率作動温度まで時間を短縮することができ、燃費改善とCO2低減に貢献する。

フォード フォーカス価格、スペック

■フォード フォーカス スポーツ価格 293万円

代表グレード フォード フォーカス スポーツ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,370×1,810×1,480mm
ホイールベース[mm] 2,650mm
トレッド前/後[mm] 1,555/1,545mm
車両重量[kg] 1,380kg
総排気量[cc] 1,998cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 125 [170] / 6600
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 202 [20.6] / 4450
ミッション 6速パワーシフトAT
タイヤサイズ 215/50R17
JC08モード燃費 非公開
定員[人] 5人
税込価格[円] 2,930,000円
発売日 2013/4/13
レポート 編集部
写真 フォード

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