トヨタ クラウン アスリート/ロイヤル(ガソリン車)新車試乗評価 【レビュー:トヨタ】

CORISM / 2013年3月11日 7時7分

トヨタ クラウン アスリート/ロイヤル

話題のデザイン、賛否両論は良い結果!?

 トヨタ クラウンがフルモデルチェンジを受け、14代目のモデルが登場した。今回の新型トヨタ クラウンでは、ハイブリッド車を中心にしたラインナップに変更されたが、ガソリン車も引き続きしっかり用意されている。ガソリン車では、2.5ロイヤルサルーンGと3.5アスリートGの2台に試乗した。

 発表の前からネット上に大量に流出していた外観デザインは、ロイヤル系でも相当に、アスリートに至っては強烈なインパクトを与えている。賛否両論というか、当初は圧倒的に“否”のほうが多かったが、デザインは見慣れてくると印象が変わるものでもある。この顔のクラウンがたくさん街を走るようになった後で、どんな印象になるか、その時点でもう一度評価し直したら良いと思う。

 いずれにしても、大きく話題を盛り上げたという点で、新しいクラウンのデザインは評価できる。反応に乏しい平凡なデザインに比べたら、賛否両論があるほうがずっと良いと思う。やや残念なのは、いかにもアウディのワンフレームグリルの影響を受けたように思えることだ。

 インテリアは、質感の高さなどは相当に高いレベルにある。その一方で、妙な古さを感じさせる部分もあった。パーキングブレーキが電子制御式でなく足踏み式を採用しているのはその典型だし、カーナビの操作もリモートタッチではなく、指で画面をタッチするタイプだった。

 マルチオペレーションタッチと呼ぶ操作系が採用され、インパネに2段構えの液晶画面が用意あって、手元に近くて操作しやすい下側の画面でエアコンや車両制御などのコントロールができる。なので操作性は決して悪くないのだが、指に触れなければならない点に新しさに欠けるきらいがあった。

新車評価はCORISM

ロイヤル:上質な乗り心地に進化したが、アイドリングストップ機能もないガソリン車の燃費は不満

 ロイヤル系のガソリン車は、3.0L車が廃止されて2.5L車のみの設定になった。2.5Lエンジンを搭載するロイヤルサルーンGが設定されてはいるものの、ロイヤル系の頂点に立つのはハイブリッド車のロイヤルサルーンGになったと思っていい。

 それでも、ガソリン車の2.5ロイヤルサルーンGに搭載されるエンジンはV型6気筒の2.5Lであり、ハイブリッド車に搭載される直列4気筒の2.5Lとは違う。スムーズな回転や静粛性などを考えると、ガソリン車にも一定の存在意義があると思う。

 2.5Lエンジンの動力性能は、149kW/243N・mという実力。1500kg台のボディに対しても十分な余裕がある。ATも6速ATのままで、パワートレーンは基本的にキャリーオーバーだが、だからといって走りに不満があるわけではない。

 不満は走りよりも燃費で、アイドリングストップ機構などが装着されないこともあって、燃費は11.4km/Lにとどまっている。これはハイブリッド車の半分以下の燃費であり、当然ながらエコカー減税が適用されない。これは早期に対応が必要だと思う。

 今回のモデルでは、ロイヤル系とアスリート系で足回りに違いが設けられた。新開発のサスペンションアームに開断面構造を採用したことまでは共通だが、ロイヤル系には専用のモノチューブショックアブソーバーが採用され、乗り心地を向上させている。

 乗り心地がさらに良くなったということなのだが、乗った実感としては、ロイヤルだったらもっと乗り心地が良いはずでは、と思わせるような部分があった。これはアスリート系の乗り心地が大きく進化しているので、アスリートとの対比でそんな風に感じたのかも知れない。

アスリート:8速AT+大幅に進化したフットワークで、高級車にふさわしい仕上がりだが、3.5Lは燃費で欧州勢に遅れをとる

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