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シトロエンC3新車情報・購入ガイド よりC3らしさを強調したフェイスリフト【ニュース・トピックス:シトロエン】

CORISM / 2013年7月7日 17時17分

シトロエンC3

燃費性能の向上が今後のテーマ!?

 シトロエンは、5ドアコンパクトハッチバックのシトロエンC3のフェイスリフトを行い、フロントグリルデザインやダッシュボード、シート素材などを一新し7月5日より発売を開始する。

 シトロエンC3は、2010年5月にフルモデルチェンジされ2代目となった。シトロエンC3の特徴は、頭上まで広がる広大なガラスエリアをもつゼニスフロントウィンドウ。上方の視界が広がることで、爽快なドライブが楽しめる仕組みだ。シトロエンC3の全長は、3,955mmという4mを切るコンパクトサイズ。全幅は1,730mmと少々ワイドなプロポーションをもち、ボディデザインは丸みのある可愛らしものとなっている。同じ輸入車では、フォルクスワーゲン ポロや同じグループであるプジョー208などがライバルとなる。そんな、シトロエンC3は、シトロエンブランドのリーディングモデルとして現在の国内販売では、4分の1を占めるほどの人気モデルとして成長している。

 フェイスリフトされた新型シトロエンC3の特徴は、フロントグリルだ。左右のヘッドライトまで伸びた幅広のダブルシェブロンと、このクラスでは上級装備となるLEDランプが加えれて、シトロエンらしい先鋭的なシルエットに磨きがかかっている。

 インテリアでは、Seduction(セダクション)と Exclusive(エクスクルーシブ)の2グレードともにシートとダッシュボードパネルに新カラーを採用。装備面でもファミリーカーへのニーズを高いレベルで実現し、8スピーカーHiFi オーディオを全グレード標準とした。また、Seductionにもオートエアコンを装備、アップグレードを図った。

 ボディカラーには新色として濃紺色のブルーアンクル(encre=インク、仏語)と、ルージュルビ(rubis=ルビー、仏語)を加え全5色を用意している。エンジンは 1.6Lの直4DOHCエンジン(120ps)を搭載し、4速ATと組み合わされる。

 フェイスリフトされた新型シトロエンC3のお色直しは、比較的軽微なもの。それだけ、シトロエン側としてみれば完成度の高いモデルという判断なのだろう。ただ、急速に進む低燃費化技術の流れを考えると、12.1km/Lという燃費性能は少遅れている。同じグループであるプジョー208の1.6Lエンジンでさえ13.4km/Lとなっている。今やこの燃費でさえも褒めらたものではないが、せめて同じ燃費性能にはして欲しいところだ。

 クルマの性能という視点でシトロエンC3を評価すると、フォルクスワーゲン ポロと比べると物足りないところがほとんどだ。ポロの1,2L TSIコンフォートラインの燃費は7速ATで21.2km/L。C3よりも約75%アップの低燃費だ。

 さらに、ポロが7速ATに対してC3は4速ATだったりと、価格もポロの219万円に対して、セダクションの210万円は高価に感じてしまう。日本での使い勝手に関しては、C3の最小回転半径が5.4mに対してポロは4.9mとなっている。5.4mという最小回転半径は、5ナンバーミニバン並で、普段の使い勝手という意味でも、もう少し努力して欲しいところでもある。

 シトロエンは、近頃その優れたデザイン性から多くの国産車からの乗り換え顧客を増やしてきた。以前のように熱狂的なシトロエンファンだけでなく、より多くの顧客を増やそうとするとなると、やはり他メーカーのライバル車との性能差を含めた車両価格の設定をするべきだろう。シトロンC3も秀逸なデザインだけでなく、価格面にも踏み込めないと、フォルクスワーゲンなどが徐々に国産車並みの価格に踏み込んでいることから、さらなる販売台数増はむずかしいかもしれない。

シトロエンC3価格、スペック

シトロエンC3セダクション:2,100,000円
シトロエンC3エクスクルーシブ:2,400,000円

ミッション:4速AT
エンジン排気量:1,598cc
最高出力:120ps/ 6,000rpm
最大トルク:160Nm(16.3kg-m)/4,250rpm

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