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ホンダNSX CONCEPT‐GT初公開! 独自のレーシングハイブリッドシステムを搭載したミッドシップレーシングカー【ニュース・トピックス:ホンダ】

CORISM / 2013年8月25日 0時0分

ホンダNSX CONCEPT‐GT

NSXへのこだわりが、FRのモノコックをミッドシップに変更!

 ホンダは、2014年のSUPER GTシリーズGT500クラスに参戦予定のホンダNSX CONCEPT-GTを初公開した。

 このホンダNSX CONCEPT-GTは、すでにデトロイトショーで公開されたNSXコンセプトをベースとしたレース専用車両。NSXコンセプトをベースとしたといっても、ほとんど別物といいっていい。

 ホンダNSX CONCEPT-GTは、2014年GT500車両規則に準拠しており、パワーユニットとしてレース専用に新開発した2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンをミッドシップレイアウトで配置するとともに、レーシングハイブリッドシステムを搭載しているのが特徴だ。

 2014年GT500のレギュレーションは、ドイツのDTMレギュレーションとコラボして作られている。この新レギュレーションは、DTMとの交流や性能の均一化、コストダウンを目的に作られたもの。そのため、共通のモノコックボディや部品が採用されている。

 しかし、このモノコックは、なんとFR用に設計されたもの。NSXの名を関するには、ミッドシップでハイブリッドシステムが無くてはならない。そのためホンダは、なんとこのFR用モノコックを大胆にもミッドシップに変更した。フロントにエンジンが存在しないミッドシップとFRとでは、スタイリングそのものも違ってくるだけに、技術だけでなくシルエットそのものもNSXのイメージを持ち込むのは容易ではない。

 これをやってしまうのが、いかにもホンダらしいところだ。コストダウンのために、共通のモノコックを使っているのにミッドシップに改造しては、逆にコスト高になっているように思えるが、そこまでしてNSXにこだわるのは、新世代のスーパーカーNSXへの大きな期待への表れでもある。

 技術的には、ホンダはエンジンとギヤボックスをモノコック後部に配置したもののモノコックが前方に飛び出すことは避けられない。さらに、重量配分が後方へ集中し過ぎてしまう。そこでホンダは、バッテリーやハイブリッドシステムの配置を最適化して対応した。

 こうした開発に加え、どれだけNSXと共通のシルエットにできるのかというのも重要。フロントフェイスには、NSXと同じイメージの5連ヘッドライトを装備し、押し出しの強さにこだわった。

■ホンダNSX CONCEPT‐GT
・全長4,650×全幅1,950(mm)
・ホイールベース 2,750mm
・車両重量 1,000kg以上
・エンジン DOHC2.0L直列4気筒直噴ターボ
・内径×行径 88.0×82.0(mm)
・圧縮比 10.5
・最大出力 400Kw(550ps)以上
・最大トルク 516Nm(52.7kg-m)以上
・サスペンション前後 ダブルウイッシュボーン式

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新型ホンダNSX試作車両

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