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アウディA8/A8 L/S8新車情報・購入ガイド またしても、超個性的なLEDヘッドライトで眼力アップ!【ニュース・トピックス:アウディ】

CORISM / 2014年3月31日 3時24分

アウディA8

得意のLEDを使った独自のフェイスメイクは、アウディならではの個性だ!

 アウディ は、ラグジュアリーサルーンである新型アウディA8 / A8 L の発売を開始した。やや遅れてA8 L W12ならびにS8を5月8日から発売を開始する。

 アウディA8は、アウディブランドのフラッグシップモデルとして2010年12月にフルモデルチェンジしデビュー。先代A8よりも一回りボディサイズは大きくなり、アルミニウムボディASF(アウディ スペース フレーム)などを採用し、全車クワトロ(AWD)で8速ATとなり進化した。

 新型アウディA8のボディサイズは全長5,145×全幅1,950×全高1,465mmと、全長が5mをオーバーする大型のサルーン。ライバルはメルセデス・ベンツSクラス など。メルセデス・ベンツS400ハイブリッドのボディサイズは、全長5,116×1,899×1,493mmで、A8は全長&全幅がやや大きく、全高が少し低いとうプロポーションをもっている。よりワイドで低い全高は、Sクラスと比べるとワイド&ローのスタイリングが強調されてスポーティな印象が強い。また、ホイールベースを130mm伸ばしたロング仕様も設定されている。

 ただし、販売が好調のアウディとはいえ、フラッグシップモデルであるA8の販売はメルセデス・ベンツSクラスと比べると厳しい状況にある。A8も徐々に売れてきているとはいえ、まだまだSクラスとの販売台数の差は大きく、1千万円超級のセダンとしてのブランド力はメルセデス・ベンツを超えることができていないのが現状だ。

 今回のマイナーチェンジでは、A8がもつ独特でスタイリッシュなフォルムと高級感を、さらに大幅にアップさせたエクステリアが特徴。エクステリアでは、シングルフレームグリルがより彫刻的なデザインとなって力強さが増した。

 とくに注目すべき点は、マトリクスLEDヘッドライトだ。LEDヘッドライトブームを作り出したアウディらしく、その先進感はピカイチといえる。ロービーム用のLEDと、25個の小さなLEDによって構成されるハイビームユニットは、新たなヘッドライトの方向性を感じさせる革新的なものだ。このヘッドライトは、ハイビーム時にカメラでセンシングを行い、必要に応じてLEDを個別に点灯・消灯することで対向車や先行車を眩惑することなく、正確に路面を照射することが可能な画期的なライティングシステム。見る場所や明るさによって、A8の表情を変化させるアイテムといえる。

エントリーグレードは、先進安全装備が高級車なのにオプション設定。ジックリ比較する必要あり!

 そして、新型アウディA8に搭載されるパワーユニットは、スーパーチャージャー付きのV6 3.0 TFSI、ツインターボのV8 4.0 TFSI、自然吸気の6.3L W12FSI、2.0 TFSIをベースにしたハイブリッド、計4つも用意されている。このパワーユニットの豊富さは、ライバルにはない幅の広さをもつ。メルセデス・ベンツSクラスなどは、2タイプしかない。

 また、4.0 TFSIに加えてW12エンジンにもシリンダーオンデマンドシステム(COD: 気筒休止システム)が搭載され、低燃費性能に向上。4.0 TFSIは、従来比+15psの435ps(320kW)としながら燃費を9.8㎞/Lから10.4㎞/Lへと向上させている。排気量が大ききので、とくに都心部を走る時など、このアイドリングストップ機能は、カタログ数値以上に低燃費性能に寄与すると思われる。豊富なエンジンと組み合わされるミッションは、従来通り8速ティプトロニックだ。

 そして、新型アウディA8のハイパフォーマンスモデルとなるS8には、最高出力520ps、最大トルク650Nmを発生する4.0 TFSI V8エンジンが搭載される。この特別なエンジンにも気筒休止システムや、スタート ストップシステムのほか、エネルギー回生システムなどの低燃費技術が採用され、高性能でありながら高い環境性能を両立させている。

 安全性、快適性を向上させる装備も充実した。駐車時に自動でハンドル操作をしてくれる360°ディスプレイ(サラウンドビューモニター)のついたパークアシスト付アウディパーキングシステムを全車に標準装備。また標準のアウディプレセンスに加えて、オプションのアウディプレセンスプラスを選ぶと、自動ブレーキ機能のアウディブレーキガードや、自動ステアリング修正機能が付いたアクティブレーンアシスト、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロールなど最新の安全装備が追加される。さらに、オプションのナイトビジョン アシスタント(A8 L W12は標準装備)は、歩行者のみでなく、大きな動物なども認識できるように進化している。

 新型アウディA8は、ヘッドライトが象徴するように、そのスタイリングが大きな魅力。4種類ものパワーユニットが用意され選択肢も豊富。ただ、このボディサイズでFFというのは、高級車として多少無理があるので、ハイブリッドは選びにくい。アウディといえば、やはりクワトロという選択にになる。このクラスの多くがFR車。アウディのようにAWDは珍しい。そのため、積雪地方の顧客にとっては、より安定感が高まるA8という選択が賢い。

 また、アウディの戦略はいつも他車を微妙に下回る価格戦略にある。フルモデルチェンジしたメルセデス・ベンツSクラスのS400ハイブリッドの価格は1,090万円。Sクラスも随分安くなったと思ったが、A8のエントリーグレードは980万円と110万円もの価格差を付けた。

 ただし、A8はSクラスが標準装備されている似たような安全装備プレセンス プラスが、高級車なのにオプション設定。そのため、実際の価格差は縮まる。マトリクスLEDヘッドライトもオプション設定なので、随分装備を減らして安く見せかけようという努力をしているようにも見える。そのため、安全装備を中心にジックリ比較することが必要だ。

アウディA8価格、スペックなど

・アウディA8
①モデル: A8 3.0 TFSI quattro
②エンジン: 3.0リッターV型6気筒DOHCスーパーチャージャー
③駆動方式: quattro
④ハンドル: 右/左
⑤トランスミッション: 8速ティプトロニック
⑥車両本体価格(税込)*1: 9,800,000 円

・アウディA8 ハイブリッド
①モデル: A8 hybrid
②エンジン: 2.0リッター直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ
③駆動方式: FF
④ハンドル: 右
⑤トランスミッション: 8速ティプトロニック
⑥車両本体価格(税込)*1: 9,700,000 円

・アウディA8 4.0 TFSI quattro
①モデル: A8 4.0 TFSI quattro
②エンジン: 4.0リッターV型8気筒DOHCインタークーラー付ターボ
③駆動方式: quattro
④ハンドル: 右/左
⑤トランスミッション: 8速ティプトロニック
⑥車両本体価格(税込)*1: 12,400,000 円

・アウディA8 L
①モデル: A8 L 4.0 TFSI quattro
②エンジン: 4.0リッターV型8気筒DOHCインタークーラー付ターボ
③駆動方式: quattro
④ハンドル: 右/左
⑤トランスミッション: 8速ティプトロニック
⑥車両本体価格(税込)*1: 13,700,000 円

・アウディA8 L W12
①モデル: A8 L W12 quattro
②エンジン: 6.3リッターW型12気筒DOHC
③駆動方式: quattro
④ハンドル: 右/左
⑤トランスミッション: 8速ティプトロニック
⑥車両本体価格(税込)*1: 20,850,000 円

・アウディS8
①モデル: S8
②エンジン: 4.0リッターV型8気筒DOHCインタークーラー付ターボ
③駆動方式: quattro
④ハンドル: 右/左
⑤トランスミッション: 8速ティプトロニック
⑥車両本体価格(税込)*1: 16,200,000 円

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