マーチにラティオなど、日本にもコンパクトカーを供給。その歴史は60年超! 日産タイ工場レポート【特集・コラム:ビジネス・経済】

CORISM / 2014年5月8日 5時1分

タイ日産(NISSAN MOTOR THAILAND)工場

タイ日産の工場は、60年を超える歴史をもつ

 マーチなどを生産しているタイ日産(NISSAN MOTOR THAILAND)の工場を見学した。最近のタイは、“アジアのデトロイト”を標榜して自動車産業の育成を図るタイ政府の政策もあって、多くの日本メーカーや欧米のメーカーが工場を建設して自動車を生産している。

 これに対して日産の工場は、ルーツが1952年まで遡るというから、60年を超える長い歴史を持つ工場である。そのことが有利に働く面もあれば、不利になる面もある。

 最初は現地資本との合弁で、サイアムモーターズとして日産車のノックダウンをする工場としてスタートしたという。資本面で日産が主導権を握るようになったのは2003年のことで、現在は株式の75%を保有する。2009年に会社名をNISSAN MOTOR(THAILAND)に至っている。

 タイで生産しているのは、乗用車がアルメーラ、マーチ、ティーダ、ティアナなどで、トラックがフロンティアやナバラである。トラックに関しては、三菱自動車の工場にも生産委託をしているが、現在新工場を建設中であり、それが完成すればすべてを日産の工場で作るようになるという。

従業員など現地化が進められ、日本人比率が低くタイに根付いた工場

 バンコク市内を見ると、タイ工場の生産車種ではないジュークやキューブなども走っているが、ジュークはインドネシアで生産しているとのこと。それ以外のキューブやエルグランド、さらにGT-Rやリーフなどは並行輸入でタイに入ってきたクルマだという。

 ASEAN以外の地域から並行輸入で完成車を輸入すると、高い関税が課せられるために販売価格が日本の2倍以上になるというが、それでも買うというクルマ好きな金持ちユーザーがタイにはいるようだ。

 話をタイ日産の工場に戻そう。タイ工場では7000人の従業員で、上記の車種を年間に20万台を生産している。パワートレーンについては、隣接地にある別会社で生産しているとのこと。古くからの工場で、生産設備も人力に依存する部分が多いため、生産台数の割には人間が多いといえるのかも知れない。
 
 ちなみに、日産から出向している日本人はほんの数名に過ぎないとのこと。大半の部分が現地化されている。タイにあるほかのメーカーの工場では、もっと多くの日本人が働いていたから、日産の工場は日本人比率が非常に低いといえる。

自動化率は低く、主に人がクルマを生産する

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