三菱eKスペース/eKスペース カスタム新車試乗評価 人気のスーパーハイト系に投入された最後発モデルの完成度は?【レビュー:三菱】

CORISM / 2014年6月24日 11時30分

三菱eKスペース

スーパーハイト系が広さで得るメリットで失うデメリットは?

 三菱日産 との合弁会社である、NMKV を通じて開発した軽自動車 の第二弾となるekスペース が発売された。

 第一弾のekワゴン は、ワゴンRムーヴ などと競合するハイトワゴンだったが、今回のekスペースタントN-BOXスペーシア などと競合するスーパーハイト ワゴンというジャンルに入るクルマである。

 軽自動車は、ボディサイズの規格が厳しく、全長と全幅は完全に規制値いっぱいに使っている。余裕があるのは全高で、これを狙っクルマ作りが続けられている。古くは1993年のワゴンRだったし、2003年からはタントがスーパーハイト系の市場を切り開いてきた。

 そのスーパーハイト系の市場が大きく盛り上がっていることから、三菱・日産連合もekワゴン/デイズ に続いて、ekスペース/デイズルークス を投入することになった。

 軽自動車でスペースを確保しようとしたら、全高を追求するしかないのだが、背の高いクルマは必ずしも良いとはいえない。重心高が高くなって走りが安定しなくなるなど、広さと引き換えに失うデメリットも大きいのだ。

 とはいえ、最近はクルマ全体の売れ行きの40%以上を軽自動車が占め、軽自動車の中で30%ほどがスーパーハイトワゴンだから、スーパーハイト系のワゴンはクルマ全体の1割を超えるような売れ行きになっている。各社とも、デメリットも多いがここに参入せざるを得ないのだ。

最後発モデルながら、ライバルを上回る装備や性能、価格となっているのか?

 三菱ekスペースは、最後に出てきた超ハイトワゴンである。最後発なので、先行する各車種を上回る機能や性能を備えた上で、より割安な価格を設定したいところだが、残念ながら必ずしもそうはなっていない。

 ekスペースがウリにしている1400mmとうい室内高の高さは、N BOXとは同じ数字で同点一位だし、ほかの車種との比較でも25mm~35mmの違いでしかない。99%UVカットガラスにしても、タントにはIRカットという紫外線だけでなく熱線の透過も抑える機能が付いたガラスが採用されるなどして、最高ではない。

 ピアノブラック調のパネルを採用したインテリアやロール式のサンシェード、ワンタッチ開閉式のスライドドアなど、小技で優位に立つ部分は一部にあるが、いずれも決定的なものではない。

 強いて言えば、ルームミラー内に周囲の状況を写すマルチアラウンドモニターがあると言いたいところだが、これはekスペースには設定がなくekスペースカスタムにオプション設定されているだけだ。

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