日産スカイライン ハイブリッド新車試乗評価 「おじさま達は、どうしてセダンが嫌いなの?」18歳女子、初心者マークがV37スカイラインをレビューする!【レビュー:日産】
CORISM / 2014年6月30日 11時30分
セダン離れですが、スカイラインは普通のセダンとは違いますから!
こんにちは、海野良子 です! まだまだ、初心者マーク状態ですが、ついに念願の日産 スカイライン ハイブリッド に試乗することができました!
スカイラインというと、日産を代表するセダンです。セダン というと、50歳くらい以上のおじさまが乗っているイメージがあります。おじさま=セダン的なのですが、マーケットの説明を受けたところ、おじさま達もセダン離れが深刻化しているようです。
セダン離れの理由はいくつか考えられます。海野家は、ミニバン の、エルグランド があります。私も時々感じますが、一度ミニバンの広さを味わうと、なかなか室内が狭いセダンに戻るのも難しいかもしれません。また、子離れしたおじさま達の中でも、もう大きなクルマは何かと不便だし、燃費も良くないということから、コンパクトカー などにダウンサイジングしているようです。長く続いた不況もあり、そんな経済状況の中でクルマにお金をかける気がしないというのも当たり前ですよね。クルマが移動のためだけの道具としたなら、ガソリン代や維持費を考えると、コンパクトカーや軽自動車 の方が圧倒的に経済的です。でも、それじゃぁ、私的には寂しすぎますが・・・。
スカイラインはただのセダンじゃない!!スポーツセダン!
と、まぁ、ちょっと暗い話ですが、日産スカイライン ハイブリッドが、ただの道具としてのセダンとしてみることはできません! ただのセダンではなくて、スポーツセダンです。運転して楽しいということはとても重要なんです!
今回のフルモデルチェンジで、スカイラインは3代目となった歴史あるクルマです。多くのクルマ好きの方々からは、エンブレムが日産ではなくてインフィニティ のエンブレムが付いているとか、そもそもインフィニティQ50であってスカイラインではないとか、色々言われているようですが、スカイラインというクルマが日本で13代も続いたことは、単純に凄いと思います。
そんなスカイライン ハイブリッドのデザインで、私が一番気になった所は、ヘッドランプです。動物の目を意識してデザインされたヘッドランプは、まるで獲物を狙っている猛禽類のワシやタカのような鋭い眼差しです。シグネチャ―表現のデイライトをもち、全てLED。LEDのヘッドランプは、クールで高級感もあり大好きです。
ボディーは、全体的にスタイリッシュで、筋肉質な躍動感に満ち溢れたデザインになっていると思います。筋肉質なデザインのクルマは、私の好みで、女子的にも力強く守られてる感があっていいですよね~。さあ、これから走るぞ!! と、いう高揚感があるデザインで、ドライブするのが楽しみになります。
なぜ、走って楽しいセダンに乗らないの? おじさま達!!
さて、早速、試乗してみました! 試乗場所は、箱根ターンパイク。ハイスピードなカーブが続く、とても楽しいコースです。当然、私、初心者ですから、出たばかりのスカイライン ハイブリッドに初心者マークをペタリと貼ってスタートです。
アクセルをほんの少しだけ踏むと、ハイブリッド車なのでエンジンは停止したままEV走行します。一般道などでは、随分EV走行ができる印象です。スカイライン ハイブリッドば、1モーター2クラッチ方式と呼ばれるハイブリッドシステムが搭載されています。システム最高出力364psということで、かなりパワフルです。それほどアクセルを踏み込まなくても、箱根ターンパイクの急な上り坂も苦も無くドンドンとスピードを上げていきます。モーターの力強さを感じる瞬間でした。
一応、初心者マークなので、アクセル全開は自粛。設置されていたテスト用のコースで、助手席に乗り思いっきり加速してもらったのですが、スタートから後ろから押される感じで、さらに頭だけが後方引っ張られるほどの加速力です。
これだけの加速力をもっていながら、ハイブリッドの名に恥じない18.4㎞/Lという低燃費性能もすごい! 単純比較はできないのですが、同じような1モーター2クラッチ式のハイブリッドシステムを搭載するBMW 3シリーズ の燃費が16.5㎞/Lなので、いかに優れた燃費値かということが分かります。難しいことは良く分かりませんが、めちゃめちゃ加速が速くて低燃費ってことですかね。
こんなスポーティなセダンなのに、なぜおじさま達はスカイライン ハイブリッドに乗らないのでしょうか? こんなセダンをさり気なく乗っているおじさま達はカッコいいと思います。さらに言うと、セダンが親父車と思っている若い人にも乗ってほしいです。ミニバンじゃ味わえないクルマを操る楽しさがありますよ!
初心者マークでも体感できた!? 普通のセダンとは違うシャープなハンドリング性能を実現した世界初のダイレクトアダプティブステアリング
そして、日産スカイライン ハイブリッドには、世界初の技術も投入されています。それが、ダイレクトアダプティブステアリングです。バイワイヤ技術と呼ばれるもので、なんとステアリングとフロントタイヤが機械的につながっていないんです! ステアリングを回した結果が、電気信号で送られステアリングアングルアクチュエーターを作動させてタイヤを動かします。
日産の説明では、低速域でも応答遅れのないシャープかつ滑らかで軽いハンドリングと、路面不整によるステアリング取られや進路乱れのない圧倒的な走行安定性をもたらします。また、不快な振動(キックバック)を伝えないため、快適な操舵フィーリングが楽しめるというものです。
私の経験値では、細かいところまでは分かりません。ただ、いくつかのカーブを曲がって感じたのは、普通のセダンとはちょっと違うんです。何が違うのかというと、カーブを曲がるときのクルマの動きがとても俊敏でした。ビックリ!! ステアリングを少し動かしただけで、クルマが瞬時に反応して曲がり始める感じがとても新鮮。こういった動きが、操舵遅れのないハンドリング性能というのだそうです。まさに、スポーツセダンってことですね。また、編集長によると、直進安定性も良くて、長距離走行しても疲労が少ないそうです。
全方位への安全装備は、初心者マークドライバーの不安を軽減?
もうひとつ、私が今回最も驚いたことがありました! それは、全方位の安全性能です。初心者マークの私には、とっても興味がある装備です。
まず、世界初の技術がPFCW(前方衝突予測警報)です。2台前を走る車両の車間・相対速度をミリ波レーダーでモニタリングし、自車からは見えない前方の状況の変化を検知。減速が必要と判断した場合に はディスプレイ表示とブザーによる警報でドライバーに注意を促すといものです。
この機能に約60㎞/hでも衝突を回避することができる、エマージェンシーブレーキが装備されています。カメラが無いため、人や壁などには対応できないのが残念ですが、60㎞/hという比較的高い速度域で衝突しないというのは、ダメージが少なくなるので良いことだと思います。
また、私のような初心者はバックも苦手。バックする時は、いつもドキドキものです。そんな不安を少しでも解消してくれるのが、衝突リスクを下げる(後退時衝突防止支援システム)です。この機能に、さらにアラウンドビューモニターが付き、クルマの周囲をカメラで確認。なんと、急にカメラの視界に入ってくるような移動物検知機能もついているので、尚更安心です。
当然、バックだけでなく車線変更だって初心者ですから緊張します。そんな緊張感を緩和してくれる機能がBSI(後側方衝突防止支援システム)とBSW(後側方車両検知警報)です。暗いトンネルや夜間などで、周囲が見にくい場所で進路変更するときなどに、非常に頼りになりました。
こういった、運転が未熟な人にもこうした安全装備は非常に効果のあるものだと実感しました。スカイライン ハイブリッドは、初心者が扱うにはちょっと大きなクルマでしたが、こういった装備があったせいか意外と安心して乗れたのには感動です!
まだまだ私のテクニックでは、スカイライン ハイブリッドの高い走行性能の一部を垣間見る程度だったのが残念でなりません。うーん、早く運転上手くなりたいなぁ。
日産スカイラインハイブリッド価格、燃費、スペックなど
■新型日産スカイラインハイブリッド価格、スペックなど
●2WD
・350GT HYBRID 4,624,560円
・350GT HYBRID Type P 5,002,560円
・350GT HYBRID Type SP 5,415,120円
●4WD
350GT FOUR HYBRID 4,905,360円
350GT FOUR HYBRID Type P 5,283,360円
350GT FOUR HYBRID Type SP 5,695,920円
代表グレード | 日産スカイライン 350GT HYBRID Type SP |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,800×1,820×1,440mm |
ホイールベース[mm] | 2,850mm |
トレッド前/後[mm] | 1,535/1,560mm |
車両重量[kg] | 1,800㎏ |
総排気量[cc] | 3,498cc |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 225〈306〉/6,800 |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 350〈35.7〉/5,000 |
モーター最大出力[kw(ps)] | 50〈68〉 |
モーター最大トルク[N・m(kg-m)] | 290〈29.6〉 |
ミッション | 7AT |
タイヤサイズ | 245/40RF19 |
JC08モード燃費 | 17.8km/L |
定員[人] | 5人 |
税込価格[円] | 5,415,120円 |
発表日 | 2013年11月11日 |
レポート | 海野良子 |
写真 | 編集部 |
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