第35回2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤーは、まれに見る大接戦の“バトル・オブ・DCi”をマツダ・デミオが制す!!(最終選考会・開票式レポート)【ニュース・トピックス:event】
CORISM / 2014年10月27日 2時1分
COTYで白熱のバトル勃発!勝つのはデミオ(DEMIO)か、Cクラスセダンか、i3か!?
10月には珍しい、2週連続で台風が日本上陸し東京に近づきつつあった10月13日(祝)、今年も東京・お台場で日本カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考会・開票式が行われました。第35回目の今年は、例年より1ヶ月以上早めの開催となりました。
というのも、10月11日(土)から13日(祝)にかけて同じお台場で行われる「東京モーターフェス2014」に合わせて表彰式を行うことで、クルマ好きにもっともっと楽しんでもらおうという粋な計らいだったのですが、台風の影響で東京モーターフェスは12日(日)に前倒し終了。やや残念なことになりました。
しかし、人の少ないお台場で静かに始まった日本カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考会・開票式は、熱い熱い闘いが繰り広げられた近年まれにみるデッドヒート!関係者が固唾を呑んで見守る中、“バトル・オブ・DCi”、(D:デミオ、C:Cクラス、i:i3)マツダ・デミオとメルセデス・ベンツ Cクラスセダン、BMW i3が手に汗にぎるバトルを展開したのでした。
Cクラスセダンが僅差でリード!2年連続輸入車が受賞?と思われたが・・・!?
まずリードしたのはCクラスセダン。開票式では選考委員一人づつの投票結果が順番にスクリーンに表示され、“DCi”3車が激しく得票を争っているのがわかります。例年は、結果が表示されるたびにざわざわと感想をささやきあっている会場も、今回はシーンと水を打ったような静けさ。20人目の投票が済んだ時点ではCクラスセダン153点、デミオ148点とわずか5点差。BMW i3も106点と47点差で上位を狙います。
そして40人目の投票が済んだ時点で2回目の中間発表。Cクラスセダン301点、デミオ291点とCクラスセダンがわずかながらリードを広げます。BMW i3は228点と少し離されてしまいました。
今年の選考委員は59名なので残りの投票は19人。10点差とはいえ、このペースだと逆転は難しく、このままCクラスセダンが逃げ切るかに思えましたが・・・。
59名の投票すべてが終了した結果は、デミオ423点、Cクラスセダン404点、BMW i3 340点とデミオが大逆転!意地を見せたデミオが、昨年初めて輸入車(VWゴルフ)に奪われた日本カー・オブ・ザ・イヤーの栄冠を日本車に取り戻しました。
ちなみに4位はスバル・レヴォーグ、5位はスズキ・ハスラー。以下日産・スカイラインとプジョー308(同点)、ジープ・チェロキー、ホンダ N-WGN/N-WGNカスタム、トヨタ・ヴォクシー/ノアという結果でした。
日本車の意地でデミオが大逆転!マツダ、一昨年のCX-5に引き続いての受賞に沸く!!
一昨年のマツダ・CX-5のカー・オブ・ザ・イヤー受賞に引き続き挨拶に立ったマツダの藤原清志常務執行役員は、「CX-5以降苦しんで苦しんでここまで来た。マツダの商品群の中でも末っ子のデミオがこのような素晴らしい賞を頂けて本当に嬉しい。(新興国の自動車産業が急速に進化している中)日本車は欧米車に真っ向勝負できるよう、独自の技術で戦っていかなければならない。今回の(大接戦だった)受賞はまだまだ頑張れという激励と思い、励みとしてさらに上を目指していく原動力としたい。」と喜びを噛みしめるように語っていました。
途中までトップを走りながら、惜しくも2位となったメルセデス・ベンツ Cクラスセダンは「インポートカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。昨年から新設された3つの部門賞のうち「イノベーション部門賞」は電気自動車であるBMW i3が、「スモールモビリティ部門賞」はホンダ N-WGN/N-WGNカスタムが受賞しました。
また、「特別賞」は、今年度中の燃料電池車の市販にこぎつけた「トヨタの燃料電池車への取り組み」が受賞。なお部門賞のうち「エモーショナル部門賞」は該当なしでした。
消費税増税前の新車ラッシュの反動で2014年は話題の車がやや少なかった感もありましたが、こうしてカー・オブ・ザ・イヤーの結果をみれば日本市場には世界中のいい車がきちんと発売されている、ということを改めて実感した最終選考会・開票式だったのでした。
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