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トヨタ オーリス(AURIS)新車情報・購入ガイド 1.8L並みの185Nmを発生する新開発1.2Lダウンサイジングターボエンジンを搭載! 残念ながら、ハイオク仕様・・・【ニュース・トピックス:トヨタ】

CORISM / 2015年4月29日 11時0分

トヨタ オーリス(AURIS)

メインターゲットは欧州? 1.2Lターボはハイオク仕様!しかし、燃費は19.4㎞/Lと低燃費

 トヨタ はCセグメントのコンパクトカー であるトヨタ オーリス をマイナーチェンジし発売を開始した。

 トヨタ オーリスは、2006年に初代がデビュー。現行モデルが2代目となっている。オ-リスは、「直感性能」を開発テーマに、見た瞬間、乗った瞬間、そして走り出した瞬間に、オーリスの魅力のすべてが実感できる際立つ個性と、優れた走行性能を備え、これまでのコンパクトカーの概念を超えることを目指した。オーリスは、Cセグメントと呼ばれるクラスに属するモデルで、欧州戦略車としての役割をもっていた。ライバルは、このクラス最強とされたフォルクスワーゲン ゴルフ 。そのため、徹底し走行性能を磨き上げて、鳴り物入りでデビューした。

 しかし、欧州を主体としたモデルあったことや、国産車でこのクラスの5ドアHB はニーズが無く販売台数は低迷する。また、やや高級装備を施した姉妹車ブレイドもデビュー。モデル途中で3.5L V6エンジンを搭載するなどし話題となったが、初代モデルで姿を消した。

 そして、2代目トヨタ オーリスが2012年8月にデビューした。初代オーリスから引き継いだDNAである「直感性能」をオーリス独自のブランドイメージとして確固たるものとするべく、さらに進化させた。まず、全高を55mm下げた低重心フォルムや、欧州各国で走行テストを繰り返して鍛え上げた走行性能、スポーティグレード「RS」が強化された。2代目オーリスは、「キーンルック」と呼ばれるトヨタ独自のデザインが特徴で、好き嫌いが明確に出るもののオリジナリティのあるスタイルとなった。

 デザインをより個性的にしフルモデルチェンジしたオーリスだが、やはり販売台数は伸び悩む。直近1年では、1,000台/月の販売台数にも満たない状況が続いている。

 今回のマイナーチェンジは、1.5Lと1.8Lのガソリンエンジンに加え新開発の1.2L直噴ターボエンジン(8NR-FTS)を搭載した「120T」を新設定した。このエンジンは、いわゆるダウンサイジングターボエンジン。1.2Lながら1.8Lガソリン車並みの最大トルク185Nmをわずか1,500回転で発生する。欧州でのライバル車であるゴルフなどと同じタイプのエンジンである。

 この新エンジンの効果で、燃費は大幅に向上。1.8L車180Sの16.2㎞/Lに対して、120Tの燃費は19.4㎞/Lとなった。最高出力は116psとなっている。

 今後、このエンジンには期待できると思うかもしれないが、新型オーリスはやはり欧州が主戦場ということもあり、新1.2Lターボエンジンの燃料はハイオクとなる。こうなると、燃費が良くてもガソリン代もアップするのであまり意味が無い。こうした設定からも、オーリスは日本であまり売る気が無く、欧州マーケット中心のクルマであることがよく分かる。日本マーケットには、欧州で発売されている1.8Lハイブリッド車 を導入するほうが良いように思える。

 エクステリアデザインも変更されている。ヘッドランプを強調するメッキモールを配したアッパーグリルやバンパーコーナー部まで開口を広げたフロントロアグリル、水平基調のリヤバンパーなどにより存在感を強調し全長を55mm拡大。全長は4,330mmとなり、ゴルフより65mm長くなっている。

 インテリアは、ピアノブラックとサテンクロームメッキ加飾によりコントラストを強調した。メッキリング加飾を立体化した2眼コンビネーションメーターは、4.2インチTFT14カラーマルチインフォメーションディスプレイを組み合わせ、視認性とともに質感を向上している。

オーリス選びは、非常に困難? 価格重視なら1.5Lか? 1.2Lターボは、ゴルフも試乗してから選べ!

 そして、少し前にようやく登場したトヨタの自動ブレーキ関連の安全装備「トヨタ セーフティセンスC」が、オーリスにも装備された。トヨタのセーフティセンスCは、単眼カメラとレザーを組み合わせたもので、自動ブレーキは約10~80km/hと比較的高い速度域まで対応してくれる。また、車線の逸脱時に警報を発するレーンディパーチャーアラート、対向車のヘッドランプ、または先行車のテールランプを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替えることで、他の車両のドライバーの眩惑を低減。夜間の前方視界確保を支援するオートマチックハイビームも装備される。ただ、このトヨタセーフティセンスCは、カメラを使っているのだが、スバルのアイサイトのように人間を見分け自動ブレーキをかける機能は無い。

 また、トヨタ セーフティセンスCは、普及型として安全に寄与したいとしているが、1.2Lターボと1.8L車には標準装備されているものの、1.5L車にはオプションとなっていて、少々腰が引けている状態だ。

 さて、オーリスの選び方。新1.2ターボエンジンを搭載した120Tは、約259万円とかなり高価な価格となっている。同じ1.2Lターボを搭載するゴルフ トレンドラインが264万円なので、ほとんど差が無い状態。装備類は、それぞれ一長一短状態。この2車種は、まずは試乗して決めたらいいだろう。

 オーリスは、やはり1.5Lガソリンエンジン車がメインとなる。1.8LやRSも悪くはないが、価格が約238万円からと非常に高価。RSはMT車という価値はあるものの、ハイオク仕様でエンジン出力もそれほど高くなく、良く回るという類のエンジンではないのであえて積極的に選ぶ理由がない。ただし、1.8Lと1.2Lターボのみ、リヤサスが高性能なダブルウイッシュボーン式。細かいところだが、より質の高い走りを求めるのであれば、1.8Lか1.2Lターボという選択になる。

 1.5Lは、1.5Xのみので4WD の設定もある。1.5Xには、さらにCパッケージとSパッケージが用意されている。Cパッケージは、装備をやや簡素化したグレードになる。Sパッケージは、LEDヘッドライトやアルミホイールが装備されている上級仕様となる。ただし、自動ブレーキ関連の安全装備トヨタセーフティセンスCはオプションなので、これは必ず装着したい。安全面以外でも、今後、こうした装備が無いクルマはリセールバリューも低くなると予想できるからだ。

トヨタ オーリス価格

■トヨタ オーリス価格
・150X FF 2WD CVT 1,892,945円/“C Package”1,789,855円/“S Package”2,085,382円
・150X FF 4WD CVT 2,087,345円/“C Package”1,984,255円/“S Package”2,279,782円
・180S FF 2WD CVT 2,376,000円
・RS FF 2WD 6MT 2,460,437円
・120T FF 2WD CVT 2,590,037円

トヨタ オーリス燃費、スペックなど

代表グレード トヨタ オーリス120T
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,330×1,760×1,480mm
ホイールベース[mm] 2,600mm
トレッド前/後[mm] 1,535/1,525mm
車両重量[kg] 1,300kg
総排気量[cc] 1,196cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 85(116)/5,200~5,600
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 185(18.9)/1,500~4,000
ミッション CVT
タイヤサイズ 195/65R15
JC08モード燃費 19.4km/L
定員[人] 5人
税込価格[円] 2,590,037円
発売日 2015/4/6
レポート 編集部
写真 トヨタ

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