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トヨタ プリウスPHV新車情報・購入ガイドフルモデルチェンジ直前に、PHVが最大約14万円の価格引き下げで勝負に出た!【ニュース・トピックス:トヨタ】

CORISM / 2015年7月14日 7時7分

トヨタ プリウスPHV

価格は引き下げられたものの、まだまだ高価なプリウスPHV

 トヨタ は、PHV車 であるトヨタ プリウスPHV を一部改良。同時に、価格を引き下げ発売を開始した。

 トヨタ プリウスPHVは、2011年11月にデビューした。ハイブリッド車 のプリウスには、ニッケル水素電池が搭載されているが、プリウスPHVは、その電池をより高性能なリチウムイオン電池に変えて搭載した。高性能なリチウムイオン電池とはいえ、総電力量は少なく4.4kWh。同じPHVである三菱アウトランダーPHEV の電池容量が12kWhなので、EV として走れる距離は短い。カタログ上のEV走行距離は26.4㎞となっている。

 わずか26.4㎞しかEVで走れないのか、と思うのだが、人によって違うにせよ近隣の送り迎えや通勤などでは1日の走行距離が30㎞に満たないケースが多いという。そうした顧客にとっては、26.4㎞EVで走れれば十分という考え方なのだ。また、むやみに総電力量を増やせば、価格も高くなり車重も重くなって効率も悪くなる。

 確かにそうした考え方もあったが、プリウスPHVがあまり売れなかった理由はまだある。その理由のひとつは価格。デビュー当時のプリウスPHV Sグレードの価格は320万円。通常のプリウスSグレードの価格が220万円だったので、なんと100万円も高価だった。PHVは補助金が出ていたとはいえ、あまりにも高額すぎた。

 そして、もうひとつの理由が充電設備の設置だ。プリウスPHVは、自宅で充電する。まず、充電設備が設置できる家でなくてはならない。マンションなどの集合住宅では、なかなか購入が難しい。仮に戸建ての家でも、車両代の他に充電設備設置コストもかかる。また、営業マンも充電設備の設置手配や補助金の申請と手間がかかる。それだけ手間をかけてもインセンティブは同じ。そうなると、手間のかかるプリウスPHVではなく、普通のプリウスを勧めてしまうなどの例もあった。

 今回は、まず価格の見直しが行われている。エントリグレードの「S」は約14万円、「G」では約8万円の値下げを実施した。これにより、プリウスPHV Sグレードは2,945,314円となっている。クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金が最大12万円適用された場合の参考価格は、およそ283万円からとなった。

 現行のプリウスSグレードの価格は2,386,286円。プリウスPHV Sグレードとの価格差は約56万円となった。補助金を差し引いても、その価格差は44万円。まだまだ、高価な価格設定なのは変わりない。プリウスPHVの充電は1回70円程度と言われている。ガソリンよりも安くEVで走れることに間違いはないが、その燃料費差で車両費を埋めるのはかなり難しい。

 一部改良では、上級グレード「G」に、シート表皮を合成皮革へ変更。さらに、LEDヘッドランプ(ロービーム・オートレベリング/ポップアップ式ヘッドランプクリーナー付)を標準装備し、上質感・先進性を高めている。プリウスPHV Gグレードの価格は3,210,429円。

トヨタ プリウスPHV価格

■トヨタ プリウスPHV価格
・S 2,945,314円
・G 3,210,429円

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