日産ノート(NOTE)新車情報・購入ガイド 歩行者を検知する自動ブレーキが標準装備化され、日産車の死亡事故ゼロに向けて大きく貢献【ニュース・トピックス:日産】
CORISM / 2015年7月21日 6時9分
燃費が向上しエコカー減税免税対応となり、自動ブレーキが標準装備化されたことで商品力を大幅に向上したマイナーチェンジ!
日産 は、コンパクトカー のノート をマイナーチェンジし発売を開始した。
日産ノートは、2012年8月にデビュー。ノートは、発売が中止されたやや大きめなサイズのコンパクトカー、ティーダ の顧客をも取り入れるため、広大な室内を誇るコンパクトカーとなった。もちろん、ただ広いだけでなく、急速に進む低燃費性能争いにも対応。ミラーサイクルを採用した1.2Lスーパーチャージャーを搭載。通常時は、1.2Lクラスの低燃費で、いざというときにはスーパーチャージャーにより1.5L並みの力強さをもつ。
室内が広く、燃費も良いコンパクトカーということで、人気モデルとなる。今では、日産の国内販売を支える重要な車種となっている。コンパクトカークラスにハイブリッド車 を持たない日産にとって、まさにノートは生命線といえる存在。そのため、トレンドに敏感で細かなマイナーチェンジが瞬時に行われてきた。
自動ブレーキが話題になると、ノートは敏感に反応。デビュー当時は、横滑り防止装置(VDC)も標準装備されていなかったノートが、2013年12月エマージェンシーブレーキを装備できるようになった。
そうした常に売れるクルマを目指すノートが、マイナーチェンジされたのだが、今回もシッカリと売れるポイントを押さえたものとなった。
まず、高く評価したいのは、自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキが標準装備されたことだ。日産の自動ブレーキは、歩行者を見つけ自動ブレーキをかけることができる。今のところ、歩行者を検知し自動ブレーキをかけるコンパクトカーはノートだけだ。トヨタ のアクア やヴィッツ 、ホンダ フィット 、マツダ デミオ にはそうした機能はない。
当たり前の話になるが、自動ブレーキで重要なのは生身の歩行者に鉄の塊であるクルマが衝突しないことだ。30㎞/h以下だと致死率は約10%程度と言われているが、50㎞/hを超えると、なんと致死率は約80%になるという。重要なのは、クルマが人より先に歩行者に気が付き、自動ブレーキをかけ停止することだ。仮に停止できなくても30㎞/h以下まで減速できれば、致死率はかなり低くなり死亡事故になるケースも低くなる。クルマ対歩行者という悲惨な死亡事故を減らすには、かなり有力なテクノロジーなのだ。
日産を含め、多くの自動車メーカーが安全思想として自社がかかわる死亡事故をゼロにしたいという、とても大きな指標を掲げている。ところが、歩行者を検知する自動ブレーキを持っていても、オプション設定、もしくは設定すらない、というメーカーが多い。これは、お金を出した人だけが安全ということであり、真の意味で死亡事故をゼロにしたいというものとは程遠いものになっている。とくに、販売台数の多いクルマやメーカーほど、こうした安全装備の普及が重要で標準装備化が求められる。これは、もう確率の問題だ。
今回、日産の量販車であるノートがこうした標準装備化に踏み切ったのは、死亡事故をゼロにするという社会的貢献度も高い。今後、すべての車種に標準装備化することに期待したい。
日産ノートの自動ブレーキは、こうした対歩行者検知の他、追突被害軽減ブレーキ、LDW(車線逸脱警報)を装備、踏み間違い衝突防止アシストなども用意される。
また、このクラスはエコカー減税レベルも重要な要素。ハイブリッド 車を持たない日産ノートは、ハイブリッド車に対して、価格優位性を含めた経済性をアピールするしかないからだ。しかし、2015年度のエコカー減税は、かなり厳しいものとなっていて、ガソリン車で免税レベルを達成するのは非常に困難とされている。
そんな中、日産ノートは、1.2L+スーパーチャージャーの「HR12DDR」エンジン搭載車に「停車前アイドリングストップ」を採用。クルマが停止する前からエンジンを停止し、よりアイドリングストップする時間を長くして燃費を向上させるシステム。さらに、2WD の全グレードで、エンジン、トランスミッションのチューニングの最適化を図り燃費を向上させている。ノートX DIG-Sの燃費は、24.0㎞/Lから26.2㎞/Lとなった。こうした低燃費化により、売れ筋グレードの「MEDALIST」および「X DIG-S」は「平成32年度燃費基準+20%」を達成しエコカー減税免税措置が適用された。ライバルとなるヴィッツ、デミオ、フィットのガソリン車は免税対応ではないので、大きなメリットとなる。
その他、ボディカラーでは、シャイニングブルーおよびインペリアルアンバーの車体色に、ブリリアントホワイトパールのルーフ、サイドミラー、アウトサイドドアハンドルを組み合わせたスタイリッシュな2トーンカラーを新規に追加し、12色のカラーバリエーションとした。
グレード体系では、内外装ともにプレミアム感を高めた「MEDALIST」を「HR12DE」搭載車の2WDおよび4WDにも設定。また、スポーティさやスタイリッシュさを強化しながら人気の高いLEDヘッドランプを標準化し、お買い得感ある価格設定とした特別仕様車「エアロスタイル」や、スポーティなデザインと走りを両立した「NISMO」も、ベース車の変更と併せて燃費を向上させた。
日産ノートの選び方。個性派カスタマイズカーのライダーやアクシス、ニスモを含めると、数多くのグレードが存在するノート。基本的には、1.2L+スーパーチャージャーの「HR12DDR」搭載車がお勧め。価格重視というのなら、自然吸気のHR12DEを搭載したモデルがある。
ノートの選び方で、基本としたいのがX DIG-Sで価格は1,694,520円。このクラスでは、それほど安く見える価格ではないが、歩行者を検知機能付きの自動ブレーキも標準装備化されており、そこそこ満足できる装備内容だ。これに好みでLEDヘッドライトやアラウンドビューモニター、踏み間違え防止アシスト、ナビなどをオプションで選択することになる。
より個性的なモデルが欲しいというのであれば、ニスモがお勧めだ。免税対応にはならないものの、スタイリッシュなエアロパーツやスポーティなサスペンションなどが用意されている。価格は1,967,760円と高価だが、自分で後からエアロパーツやサスペンションなどを交換する場合と比較すると、驚くほどリーズナブルなのも魅力のひとつだ。
日産ノート(NOTE)価格
■日産ノート(NOTE)価格
●HR12DEエンジン車
・X 2WD 1,464,480/X FOUR 4WD 1,676,160円
・MEDALIST X 1,594,080円/MEDALIST X FOUR 4WD 1,805,760円
・X エアロスタイル 2WD 1,669,680円/X FOUR エアロスタイル 4WD 1,881,360円
●HR12DDRエンジン車
・X DIG-S 2WD 1,694,520円
・MEDALIST 2WD 1,891,080円
・X DIG-S エアロスタイル 2WD 1,899,720円
・NISMO 2WD 1,967,760円 (HR16DE 2WD NISMO S 2,244,240円)
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