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「クルマはアートだ!」 マツダ、「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015」に出展【ニュース・トピックス:マツダ】

CORISM / 2015年10月27日 11時30分

マツダ ロードスター

分かりやすいデザインを切り口にクルマの魅力をアピールするマツダ

 マツダ は、10月16日から東京ミッドタウンで開催されている「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015」に出展。『This is Mazda Design. CAR as ART』を開催中だ。

 マツダは、4月にイタリア ミラノで開催された「ミラノデザインウィーク2015」に出展。好評を得た独自にデザインしたトラックレーサー「Bike by KODO concept」とソファ「Sofa by KODO concept」の他、玉川堂作の鎚起銅器「魂銅器(こどうき)」や、金城一国斎作の卵殻彫漆箱「白糸(しらいと)」といった、マツダのデザインテーマ「魂動」に共感して創作された日本の伝統工芸を展示している。

 こうしたアートワークは、「CAR as ART(クルマはアート)」ととらえ、研ぎ澄まされた品格である「凛(りん)」、人の情念に訴えかける「艶(えん)」という日本の美意識に根ざした感性を大切にしているマツダが、その表現を試みる過程で生まれた。

 マツダの国内販売は、なかなか好調。コンパクトカーデミオ は、2015年4~9月で約36,000台を売り自販連の車名別販売台数で8位にランクされている。デミオは、コストが高いクリーンディーゼルを搭載することもあり、価格はやや高価。さらに、店舗数で圧倒するトヨタのヴィッツに次ぎ8位の座を維持できている。

 こうした販売台数を維持でいているのは、マツダのブランド力向上が上げられる。新世代商品群になり、クリーンディーゼルやデザインでイッキに注目された。それは、今までの国産車には無いこだわりが多くの顧客に共感されたからだ。

 今までマツダ車にまったく興味のなかった人まで「マツダはカッコいい」と言うようになった。結果的に、ブランド力は急上昇。その昔、値引きのマツダと呼ばれていたが、今では最も値引きが厳しいメーカーになっている。

 そんなマツダのブランドイメージをけん引しているのが「デザイン」。クルマ離れが叫ばれている昨今、クリーンディーゼル 技術を含んだスカイアクティブ技術をいくら叫んでも、一部のクルマ好きを除き、ほとんど理解されない現状がある。

 しかし、デザインは違う。ひと目で、誰にでも分かる。好き嫌いはあるにせよ、根本的に美しいと感じるものは共通だ。だからこそ、マツダはデザインにこだわる。クルマ好き意外にクルマをカッコいいと感じさせ、クルマに興味を感じてもらおうという戦略でもある。テレビCMで多くのタレントを起用し、タレントの好感度でクルマを売るという仕組みをもつメーカーとは、まったく違うスタンスだ。

 ただし、本当にカッコいいクルマを生み出すのは至難の業。過去のマツダ車も、かなり苦戦していたクルマがたくさんあった。

 そこでマツダはデザインに係わるデザイナーはもとより、デザイン画を具体的なカタチにするモデラーなどの職人に「全員がアーティストになれ!」と指示をを出す。アーティストと言う言葉が正しいかどうかは別として、アーティストのように、自分は何がやりたいか全力で自分の仕事で表現し、こだわり抜けということだ。つまりそれは「クルマに魂を込めること」。魂動デザインは、見る人の魂を動かすことでもある。作り手が魂を込めなければ、人の心を動かすことはできない。そういう意味だろう。

 もちろん、営業的にはカッコいい言葉が並び都合がよい。クルマの技術があまりフォーカスされない悲しい時代。マツダは、そんな時代にデザイン力でクルマの魅力を伝える。

「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015」では、そんなマツダのこだわりが少しだけ展示されている。場所は六本木の東京ミッドタウン。会社帰りにでも、ちょっと寄り道したくなる展示だ。

■「This is Mazda Design. CAR as ART」概要
日程: 10月16日(金)~25日(日)
場所: 東京ミッドタウン プラザ1F キャノピー・スクエア
(東京都港区赤坂9丁目7-1)

URL: http://www2.mazda.co.jp/beadriver/de...

展示内容:
●「Bike by KODO concept」
自転車本来の美しさを追求したトラックレーサー。「マツダ ロードスター」と同じくシンプルで艶やかなフレームは、マツダの職人が1枚の鉄板からたたき出し丁寧に成形され、「ロードスター」と同じ意匠の赤色ステッチを施した手縫いの黒革サドルを採用。

●「Sofa by KODO concept」
マツダのデザイナーとイタリアの家具職人の共同作業により生まれたアートワーク。マツダ車に共通する力強いスタンスを表現しながら、「マツダ CX-3」に特長的な研ぎ澄まされ凛とした造形をもつソファ。

●「魂銅器」(玉川堂作 鎚起銅器)
玉川堂が長年培った創作精神と魂動哲学が限りなく近いものと受け止め、銅の塊を数人がかりで叩きに叩いて分厚い銅板に打ち延ばすという、銅の板材がなかった時代の技術を再現。独特の着色技法と鎚目のパターンが、ダイナミックな美を完成。

●「白糸」(金城一国斎作 卵殻彫漆箱)
金城一国斎が魂動に感銘を受けて作成したのは「白糸の滝」を表現した彫漆箱。外箱の漆上に、細かく砕かれた卵の殻を一つずつ丁寧に貼りその上に漆を塗り重ねてから表面を研ぎ出し卵殻の模様を再び浮び現す彫漆技法を採用。精緻なディテールによる凛とした雰囲気と磨き上げられた漆の艶やかさを表現。

●展示車両:「マツダ CX-3 XD Touring L Package」、「マツダロードスター S Leather Package」
今日のマツダデザインの到達点であり、日本のエレガンスを体現するクルマ。CX-3には知的でクールな品格を、マツダの走りを象徴するロードスターには思わず手を触れたくなるような色気を表現。いずれも「凜」、「艶」を表現しながら、深い奥行きのあるデザインに創り上げた。

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