「東京モーターショーの見どころを私的視点で、ざっくりとレポート!」東京モーターショー 【ニュース・トピックス:event】
CORISM / 2015年11月6日 19時19分
期待したい分だけ、私はトヨタに厳しい!?
ついに2年に一回のお祭り、東京モーターショーが始まった。1954年に第一回全日本自動車ショーが始まり、今年で第44回目である。会場は今回も東京ビックサイト。幕張に比較するとコンパクトの会場になったが、私のような地方に住んでいるものにとって、都心からのアクセスが良く嬉しい。さて、そんな東京モーターショー を、私の好みや独断と偏見で各ブースを斜めに紹介しよう。
会場は大きく分けて「東」展示棟と「西」展示棟に別れている。「東」展示棟はトヨタを始め、ホンダなどの国産メーカーとBMW ・ミニ 、メルセデス・ベンツ など海外メーカー、スズキ、ヤマハなどの二輪メーカー、いすゞなどのトラックメーカーが集まっている。
まずは、トヨタ ブース。トヨタは小型スポーツカー のS-FRが展示、しかし、私にはこのカワイイ系のスタイルは好きになれない。狙いは分かるが・・・。また、レトロスタイルのボディにハイブリッドシステム をミッドシップに搭載したKIKAI も心を打たれない。新しい事をやろうとしているのは感じるが、無難にまとめてしまうのが面白くない。レクサスも良い車とは思うが、私はトヨタに期待するので、厳しく見てしまう。
ピンとこないNSXにシビック タイプR。滅多に見れないマクラーレン・ホンダMP4-30に興味津々
ホンダ も期待値が高いので、普通では納得できない。シビック・タイプR は昔のタイプRを知っている私としては、大きくなり過ぎてシビックの名前では違和感を感じる。速い事は認めるが、従来のシビックの良さは速いだけではなかった。注目の3モーターハイブリッドシステムを搭載した新型NSX。カッコは良いが、何処かで見た事のあるスポーツカースタイル。ホンダDNAである独創性があまり感じられない。
私が気になったのはF1のマクラーレン・ホンダMP4-30。隣のブースに展示されているメルセデスのF1 W05ハイブリッドと比較して見ると面白い。F1って大きいのを再確認。見所は小さな空力パーツや構造物が沢山使われているところ。両車の似ているようで似てないのも面白い。
完成度の高いヤマハSPORTS RIDE CONCEPTにドキドキ
メルセデス・ベンツ は日本初上陸のGLEなどの各モデルとAMG GTなど普段触れる事が出来ないモデルも出展。
BMWファンには、M4 GTSが気になるだろう。M4をベースに更に空力パーツ追加し迫力あるエクステリア、バケットシートやロールゲージを採用。日本にも導入されるようだが、台数が少なくお金があっても手に入れるのは難しいだろう。
ヤマハ もスポーツカー(SPORTS RIDE CONCEPT)を展示。奇才ゴードン・マーレーの息のかかったスタイルは、このまま発売されてもおかしくない程、完成度が高い。車だけなく電動アシスト自転車のコンセプトモデルも欲しくなった。
アルピナ の車種をこれだけ一度に見られるのはモーターショーだけ。オリジナルのBMWと比較するのも面白いだろう。
トヨタ車体がアルファード をモチーフにコンセプトモデルを展示。押し出しの強さはトヨタ本体より凄い。自由の発想を持ったモデルの発売を期待したい。
古典的だが、ポルシェファンの憧れとなることが確実なポルシェ911GT3RS
「西」展示棟は日産、マツダの国内メーカーとフォルクス・ワーゲングループ 、FCA、ルノー 、プジョー ・シトロエン の国外メーカーが出展。
アトリウムにはFCA(フィアット ・クライスラー ・オートモービルズ)が各ブランド車を展示。ジープ・レネゲードやアバルト などもあるが、やっぱりアルファロメオ 4Cスパイダー が目玉だ。イエローのボディが映えている。
今、話題になってしまっているフォルクス・ワーゲンは17台もの車を出品したが何処か元気が無い。問題はあったとしても、ゴルフ などクルマそのものは良いので残念だ。
同じグループの中ではあるが、ポルシェ のブランド力は強い。新エンジンを搭載した911 カレラ4S 、そしてオレンジのカラーが存在感を増している911GT3RSなど、見慣れたスタイルでありながら憧れてしまう。
マツダRX-VISIONは絶対見る価値あり!
日産 日産は人気ゲームから派出した「日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ」を出展。バーチャルの文字通り、仮想で実感の無いモデルである。
隣のルノーはトゥインゴ を出品。私のような高齢の男性が乗るには勇気のいるデザインだ。
真打ちはマツダ 。RX-VISION にはやられた。文句なく今回のショーのコンセプトカーでは一番カッコイイ。マツダのデザイン力、そして今一番乗りに乗っているメーカーだろう。展示の仕方も微妙な造形ラインが浮き出る照明で多くの人を魅了する。このモデルだけは絶対に見て欲しい。
週末は大混雑が予測される。全部を見るのは一日では無理だろう。今回は時間が無く、見ることが出来なかったのが部品・機械器具・自動車関連サービスのブース。新しい発見があるのは間違いないので混雑していたら、展示車両を見るのは絞って、こちらのブースを散策するのがお勧めである。
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