日産ジューク新車情報・購入ガイド 高評価! 全車に歩行者検知式自動ブレーキが標準装備! ややお買い得感が増した特別仕様車「Vセレクション」と、ずいぶんお買い得な「ニスモ」が登場!【ニュース・トピックス:日産】
CORISM / 2015年12月12日 21時21分
このクラスで、歩行者検知式自動ブレーキ付は希少! それも全車に標準装備!
日産 は人気コンパクトSUV であるジューク を一部改良。同時に特別仕様車を追加し発売を開始した。
日産ジュークは2010年6月にデビュー。そのユニークな存在でデビュー当時から話題になる。しかし、SUVなのにFFのみの割り切った設定。さらに、好き嫌いがハッキリするデザインを採用したため、日産側もニッチなモデルとして考えていた。だが、デビュー直後からイッキに人気モデルとなる。多い時には7,000台/月弱の販売台数を記録する。その後も、コンスタントに2~3,000台/月を販売し、国内日産販売を支えるモデルとなった。また、コンパクトSUVというマーケットを切り開いモデルとなり、その後、多くのコンパクトSUVモデルが投入されていく。
その後、1.6Lターボの4WD車 16GT FOURなどが追加。2013年1月には、ニスモブランド復活、そして今後のニスモバージョンの第一弾となるジューク ニスモが登場し、ラインアップを増やしていった。
しかし、2013年に入るとホンダからハイブリッドシステム を搭載したコンパクトSUVであるヴェゼル が登場。こうしたライバルの登場と、目新しさに欠けてきたこともあり、ジュークの販売台数はジリジリと落ちていく。2015年に入り、デビューから6年目が経過しモデル末期になって来たこともあり販売は1,000台/月を割り続けている。
ジュークは、1.5Lエンジンを搭載し燃費は18.0㎞/L。1.5L車にはAWDの設定も無い。また、ハイブリッドやクリーンディーゼル も無いので、ライバルと比べると非常に選択肢が無いのだ。また、ライバルがいないマーケットでは良かったが、強敵が登場してしまった以上、ユニークな部分はデザイン性のみになってきている。
そこで、今回の一部改良では、まず歩行者検知式自動ブレーキである「エマージェンシーブレーキ」が全車標準装備された。このクラスでは、歩行者検知式自動ブレーキを標準装備しているモデルはほとんど無いので、ジュークを選ぶ理由が増えたことになる。
とくに注目したいのは、ジュークのエマージェンシーブレーキが歩行者検知式自動ブレーキであることだ。国産車の多くの自動ブレーキの場合、未だ30㎞/h以下の低速域に限られる。CX-3 などは、より高い速度から自動ブレーキが作動するが、歩行者検知式ではない。
国内交通死亡事故の多くは、クルマと歩行者の衝突によるもの。こうした事故の被害者や加害者には、できる限りなりたくはないものだ。そう考えるのであれば、こうした歩行者検知式自動ブレーキの装着はクルマ選びにおいて非常に重要。そして、さらに評価したいのは、ジューク全車に標準装備されていることだ。標準化されることで、より高い安全性をもつクルマが増えることになり、我々が被害者になる確率が下がることになる。未だこうした装備を顧客任せ、金任せのオプションとしているメーカーが多い中、標準装備化は日産の英断といえる。
こうした安全装備の向上の他に、特別仕様車「15RX Vセレクション」を設定。ジュークの人気グレード「15RX」をベースにフォグランプ、インテリジェントキー、プッシュエンジンスターター、エンジンイモビライザー、17インチアルミホイールを標準装備。装備を充実させたモデルだ。
また、専用2トーンカラーの特別仕様車「ドレスアップ」は、「15RX Vセレクション」「16GT」「16GT FOUR」をベースにアズライトブルーとブリリアントシルバーを組み合わせ、ジュークの個性的なスタイリングを更に刺激的に仕上げた1台。インテリアでは、ライトシルバーの専用内装カラーをセンターコンソール、ウィンドウスイッチフィニッシャーに採用。より個性的なジュークに仕上げている。最近は、軽自動車 を中心にルーフの色を変える2トーンカラーが流行っているが、ジュークは大胆にもボンネットまで塗り替えた。これは、かなり目立つ。
そして、これからの売れ筋グレードとなる期待が高いモデルが「ニスモ(NISMO)」 だ。この新グレードのニスモは、ハイパフォーマンスモデルであるニスモRSのテイストを生かしたモデル。ニスモRSは、エンジンやボディ、足まわりにブレーキなど多岐にわたり専用パーツを装備し超一級のパフォーマンスを誇る。それに対して、ニスモはニスモRSの外観やインテリアパーツでまとめた1台。ニスモ専用の装備として、インテリアに専用スエード調シート(nismoロゴ入り、レッドステッチ付)、専用内装フィニッシャー(シフト周り)を採用。走行性能面では、専用車速感応式電動パワーステアリングや専用サスペンションを搭載。外観通りのスポーティなハンドリング性能と上質な乗り心地、高速安定性を高い次元でまとめている。こうした仕様は、BMW のMスポーツ などと同じ方向性をもっている。
お買い得感が増したジュークシリーズ。お勧めはニスモ!?
さて、日産ジュークの価格。人気グレードの15RX Vセレクションの価格は2,020,680円 。ベースの15RXが1,975,320円なので、約4.5万円高となっている。この価格アップ分で、フォグランプ、インテリジェントキー、プッシュエンジンスターター、エンジンイモビライザー、17インチアルミホイールが追加装備されているので、なかなかお買い得な特別仕様車となっている。お買い得感はあるものの、ジュークの価格はやや高価な価格設定ということもあり、1.5LのFF車が200万円を超えている。ヴェゼルの中間グレードXが207万円。装備がそれぞれ違うが、ヴェゼルよりもやや安めの設定。ヴェゼルには装備されていない歩行者検知式自動ブレーキがある分、ややお買い得感がある。
そして、新規設定されたニスモの価格は2,971,080円。なんとか300万円を切った価格。ベースとなる16GT FOURに対して約27万円高。プラスされた装備を考えると、ニスモはかなりお買い得感がある。ただ、残念なのはニスモが4WDのターボモデルにしかないことだ。1.5LのFFモデルでもニスモが欲しいと思う顧客も多いだろう。
日産ジュークの選び方。ジュークの場合、4WDを選択するとターボ車になり、価格は随分高くなる。そのため、4WDが条件になるのならジュークではないクルマも選択肢にいれたらいいだろう。ただし、ニスモとニスモRSだけは別格。買い得感があるだけでなく、走りの質も別格だ。4WD車を選ぶなら、少々無理をしてもニスモを選んだ方が満足度は圧倒的に高い。ニスモシリーズは、リセールバリューも高くなることも予想できる。
基本的に街乗りが中心で4WDが必要ないのなら、お勧めはやはり15RX Vセレクション。お買い得感もあり、歩行者検知式自動ブレーキも標準装備されているので、少々燃費がライバルと比べて物足りなくても納得がいく。これにサイドエアバックやアラウンドビューモニターを装備すれば十分といえるだろう。
日産ジューク価格
■日産ジューク価格
15RX 1,975,320円
15RX Vセレクション 2,020,680円
15RX Vセレクション パーソナライゼーション 2,090,880円
15RX Vセレクション ドレスアップ 2,130,840円
15RX Vアーバンセレクション 2,204,280円
15RX Vアーバンセレクション パーソナライゼーション 2,274,480円
16GT 2,426,760円
16GT パーソナライゼーション 2,496,960円
16GT ドレスアップ 2,528,280円
16GT FOUR 2,700,000円
16GT FOUR パーソナライゼーション 2,770,200円
16GT FOUR ドレスアップ 2,801,520円
NISMO 2,971,080円
NISMO RS 3,468,960円
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