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レクサスIS新車情報・購入ガイド専用装備と安全装備がプラスされた特別仕様車「F SPORT Mode Plus」【ニュース・トピックス:レクサス】

CORISM / 2016年2月13日 12時12分

レクサスIS 特別仕様車「F SPORT Mode Plus」

プレミアムブランドとしては、物足りない安全装備

 レクサス は、人気セダン であるレクサスIS300h/IS200t特別仕様車 「F SPORT Mode Plus」を設定し3月1日に発売を開始しする。

 レクサスISは、2013年にフルモデルチェンジし現行モデルは3代目となっている。基本的にレクサスは、北米志向のモデル。もはや日本や欧州では完全に古くなり、アイドリングストップ機能さえ装備されていないV6の3.5Lと2.5Lも用意されている。このエンジンは、燃費も悪く北米でしか売れない。そのため、日本マーケットでは、2.5Lのハイブリッド車 がメインとなっている。ハイブリッド車の燃費は、23.2㎞/Lという圧倒的な低燃費性能を誇る。また、クラウン などと同様のハイブリッドシステムを搭載していることから、燃料もレギュラーガソリン仕様。そのため、ハイオク仕様のエンジンに比べ燃料費面でも大きな差となった。

 そんなレクサスISだったが、2015年7月に2.0Lダウンサイジングターボエンジンを新たに投入する。このパワーユニットは、 ハイブリッド車のフィーリングを嫌う欧州向けのエンジン。燃費面では、BMW3シリーズメルセデス・ベンツCクラス などと同等レベルとなったが、あくまで欧州向けのパワーユニットなので、燃料はハイオク仕様となっている。そのため、ハイブリッド車とは燃料費視点では大きな差となった。

 また、この2.0Lターボエンジンの最大トルクは350Nm。V6 3.5L並みの最大トルクを持ちながら、相変わらずの排気量重視の古い考え方をもつレクサスの考えにより、2.0Lターボの200tはエントリグレードとなる価格帯となった。もはや、日本や欧州では競争力の無い3.5Lエンジンンの方が高価という微妙な価格設定となっている。そうした微妙な判断が功を奏し、200tはなかなか買い得感あるモデルとなった。

 今回投入された特別仕様車「F SPORT Mode Plus」は、そうしたマーケットを反映してIS300h/IS200tのみに設定されている。この特別仕様車は、F SPORTをベースに、専用オート電動格納式ドアミラー(メタル調)を採用。インテリアには、グレーをアクセントとして利かせた専用カラーブラック&ホワイトを施した“F SPORT”専用L texスポーツシートが装備される。L tex (エルテックス) は、本革に近い風合いと手触りを追求した合成皮革だ。モノトーンでまとめることで、派手さを抑えながらも特別感を上手く表現している。モノトーン系で派手さを嫌う日本マーケットに合った内装といえるだろう。ボディカラーは“F SPORT”専用色の2色を含む、全5色を設定している。

 こうした装備以外に、衝突の回避や被害の軽減を支援するプリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)、対向車や先行車を判別し、ライトを自動的にハイビームとロービームに切り替えることにより、夜間の歩行者の早期発見に寄与するオートマチックハイビームなどを特別装備し、安全安心に一層配慮したとしている。

 しかし、ISのこうした安全装備は、ライバルとなる輸入セダンと比べると大きく遅れている。メルセデス・ベンツCクラスなどは、6つのミリ波レーダーを車両周辺に配置し360度で監視している。その上、前方車両に追従するだけでなく、車線からはみ出さないようにステアリング操作のアシストまでしてくれる部分自動運転まで可能となっているのだ。こうした装備が、エントリーグレードのC180系を除き標準装備化されている。もちろん、自動ブレーキは歩行者検知式だ。それに対してISの安全装備は、歩行者検知式ですらない。特別仕様車でこうした安全装備を標準装備化しても、世界レベルの安全性能水準には届いていない。また、他のグレードではオプション設定であることも含め、レクサスの考える安全思想は少々微妙だ。

 欧州の自動車アセスメントEURO NCAPでは、こうした安全装備が標準装備化されていないと高評価されない仕組みへと進んでいる。それに対して、日本のJNCAPは標準装備化されていなくても高評価される。もちろん、歩行者検知式かどうかも評価されていない。そのため、一世代古い機能しかない安全装備でも高評価されている現状がある。JNCAPも、もっと現実的な評価をする必要になっている。

 レクサスISもいずれ欧州の厳しい基準で評価されるようになると、今後、イッキに安全装備がグレードアップする可能性もある。すでに、レクサスには歩行者検知式自動ブレーキ機能をもったレクサス セーフティシステム+がある。レクサスISの購入を考えているのなら、まずレクサスセーフティシステム+が装備されてからがお勧めだ。プレミアムブランドと言われるクルマは、より社会的地位の高い顧客が乗る。そうしたクルマこそ、先進装備をいち早く装備し、交通事故軽減する社会的役割を担う責任がある。

 このIS300h特別仕様車「F SPORT Mode Plus」の価格は5,680,000円。ベースの300h F SPORTの価格が5,572,000円なので、約11万円のアップとなっている。

レクサスIS F SPORT Mode Plus価格、特別仕様車装備など

■レクサスIS F SPORTモードプラス価格
・IS300h特別仕様車“F SPORT Mode Plus” 2WD(FR) 5,680,000円/AWD 6,070,000円
・IS200t特別仕様車“F SPORT Mode Plus” 2WD(FR) 5,200,000円

<IS300h/IS200t 特別仕様車 特別装備>
専用オート電動格納式ドアミラー(メタル調)
専用インテリアカラー(ブラック&ホワイト)
“F SPORT”専用L texスポーツシート(運転席ポジションメモリー/運転席・助手席ベンチレーション機能付)
電動チルト&テレスコピック(オートアウェイ&オートリターン&メモリー機構付)ステアリングコラム
パワーイージーアクセスシステム(運転席オートスライドアウェイ&リターンメモリー機能)
プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)
レーンディパーチャーアラート(LDA)
オートマチックハイビーム(AHB)
レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)
後席SRSサイドエアバッグ

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