日産エルグランド新車情報・購入ガイド 装備充実させながら、ライバルに対して同時に割安感も?【ニュース・トピックス:日産】
CORISM / 2016年4月14日 19時19分
背が低いために販売が伸び悩むエルグランド。しかし、パフォーマンスはライバルと同等だけにコストパフォーマンス面でお勧め!
日産 は、大型のミニバン であるエルグランド を一部仕様変更し発売を開始した。
日産エルグランドは、2010年にフルモデルチェンジし3代目となっている。2代目エルグランドは、ミニバンブームということもあり、高い人気を誇ったモデル。発売直後には、年2~4万台前後の販売を誇っていた。この2代目エルグランドは、商用車やRV系のプラットフォームが使われていたこともあり、今では珍しいFR(後輪駆動)だった。
3代目エルグランドは、FF乗用車系のプラットフォームが採用された。先代のFRプラットフォームでは、フロア高が高くなり乗降性も悪く、コストや室内スペース、運動性能面でもあまりメリットが無いからだ。
そこで、3代目エルグランドは、低床・低重心のプラットフォームを得た。デザインは、運動性能や燃費を考慮し全高をやや低めに設定。そのため、2代目エルグランドとは、まったく異なる高い運動性能を手に入れ、横風などにも強くなり、高級ミニバンらしさをより鮮明としていた。
しかし、3代目エルグランドは、販売面で不振となる。乗り心地やカーブでの安定感など、クルマとしての性能は優れていたのだが、マーケットには受け入れられなかったのだ。マーケットでは、乗り降りがしにくく、価格の割には乗り心地が悪くても、カーブで不安定になっても、背が高く大きく威圧感のあるデザインをもつモデルが好まれた。エルグランドや新型オデッセイもライバル車と比べると背が低いため、販売台数は不振となってしまったのだ。とくに、エルグランドは、モデル末期に入ってきたこともあり500台を売るの難しい月も出てきている。
それでも2014年には、ビッグマイナーチェンジを施し室内スペースを拡大し、使い勝手も向上させている。そして、2015年には実質価格を20万円程度実質引き下げた特別仕様車を設定した。
そして、今回の一部仕様変更では、「250ハイウェイスタープレミアム」に人気の装備である運転席側ワンタッチオートスライドドアおよび、リモコンオートバックドアを標準装備とするとともに、「250 ハイウェイスタープレミアム アーバンクロム」にリモコンオートバックドアを標準装備し、利便性を向上させている。
日産エルグランド250ハイウェイスタープレミアムの価格は4,136,400円。仕様変更前より、約14万円価格がアップしている。これは、装備向上分相当といった印象で割安感があるわけではない。250ハイウェイスタープレミアム アーバンクロムも同様だ。お買い得感ということなら、250ハイウェイスター Sの3,395,520円ということになる。
ただ、ライバルをアルファード /ヴェルファイア とすると、250ハイウェイスタープレミアム の価格4,136,400円は割安感がある。アルファード/ヴェルファイアは、250ハイウェイスタープレミアムと同等グレードであるS C パッケージ 7人乗りを250ハイウェイスタープレミアムと同様に本革シートにすると450万円程度になるからだ。装備類はほぼ同等と考えると、エルグランドの割安感が出てくる価格設定と言える。
先代アルファード/ヴェルファイアは、あまりに売れていたため、新型はかなり強気な価格設定とされている。そのため、さらに高額となるハイブリッド車 の比率は約26%程度と低く、人気の中心は価格の安い2.5Lとなっている。エントリグレードで割安感をアピールしたエルグランドだが、今回の仕様変更では上級グレードでも価格の安さをアピールする。
さらに、アルファード/ヴェルファイアは、人気モデルということもあり、値引きもかなり渋い。対して、エルグランドは、ライバルに負けじと大幅値引き中だ。こうなると、エルグランドとの支払総額差は大幅に広がってくる。もちろん、大幅値引きを引き出すためには、まずアルファード/ヴェルファイアの見積りを取り、その後エルグランドの商談に入るといい。アルファード/ヴェルファイアの見積りを取っていることが分かれば、当然、最初から大幅値引きが出てくる可能性が高い。
また、オデッセイ とも競合させれば、より有利に商談が進められる。どうしてもアルファード/ヴェルファイアという人でなければ、日産エルグランドは、走行性能や装備面などで大きく負けている部分はない。値引き前提となるものの、コストパフォーマンスで考えれば日産エルグランドという選択もいいだろう。
日産エルグランド価格
■2WD
・250ハイウェイスタープレミアム 4,136,400円
・250ハイウェイスタープレミアムアーバンクロム 4,341,600円
■4WD
・250ハイウェイスタープレミアム 4,428,000円
・250ハイウェイスタープレミアムアーバンクロム 4,633,200円
【関連記事】
- 日産エルグランド新車情報・購入ガイド ヴェルファイア/アルファードの独走は許さない! 価格を引き下げたお買い得なグレードを新設定
- 日産エルグランド試乗記・評価 ライバル、トヨタ ヴェルファイア/アルファードと比較する
- 日産エルグランド 対 トヨタ アルファード/ヴェルファイア比較評価試乗 ROUND1 ファーストインプレッション
- 18歳女子、初心者マークがレビューする! よりゴージャスで便利に! 自分で運転というよりは「後ろに乗せて?」 日産エルグランド新車試乗評価・購入ガイド
- 日産エルグランド新車情報・試乗評価一覧
- ホンダ オデッセイハイブリッド新車情報・購入ガイド 絶対王者「アルファード/ヴェルファイア」の牙城を崩した!? 売れ行き好調! パワーアップした進化型ハイブリッドシステムを搭載! オデッセイハイブリッドの価格は356万円から!燃費は26.0㎞/L!
- ホンダ オデッセイ新車情報・試乗評価一覧
- トヨタ アルファード/ヴェルファイア(ハイブリッド車)試乗記・評価 ガソリン車に比べ上質なハイブリッド車。しかし、やや高めの価格設定が難点
- トヨタ アルファード/ヴェルファイア試乗記・評価 徹底したマーケットイン視点で作り込まれた究極の日本人的視点のミニバン
- トヨタ アルファード/ヴェルファイア新車情報・試乗評価一覧
- 日産セレナ新車情報・試乗評価一覧
- トヨタ ヴォクシー&ノア新車情報・試乗評価一覧
- ホンダ ステップワゴン新車情報・試乗評価一覧
- トヨタ エスクァイア新車情報・試乗評価一覧
- ミニバン新車情報・試乗評価一覧
この記事に関連するニュース
-
660ccの新型「小さな高級車」公開! 日産の“軽”に「ラグジュアリーすぎ」の声も!? 新型「セレナ“ミニ”」なルークス「アーバンクロム」発売に反響集まる
くるまのニュース / 2024年7月3日 17時10分
-
【2024年】新型アルファードの価格や買い得グレードを解説! サイズ・納期・使い勝手は?
MōTA / 2024年7月3日 17時0分
-
トヨタ 新型アルファードの内装を写真で紹介! 高級感のある内装の特徴や荷室サイズなども解説
MōTA / 2024年7月2日 13時0分
-
日産「“次期型”エルグランド」いつ登場? 「今後3年間」で全面刷新か!? デビュー14年で「元祖キングオブミニバン」デビューの可能性はあるのか
くるまのニュース / 2024年6月26日 14時50分
-
660ccの新型「小さな高級車」公開! ラグジュアリーすぎる「日産の軽」! 新型「アーバンクロム」発売 約201万円から
くるまのニュース / 2024年6月18日 8時10分
ランキング
-
1【ダイソー】人気爆発で品薄だけど…「スイカバー」が作れるシロップはコスパ最高! 作って食べてみた
オールアバウト / 2024年7月4日 21時15分
-
2なぜ免許証とマイナカード「24年度末」までに一体化? 紛失したら運転できない? 国民にメリットあるのか
くるまのニュース / 2024年7月4日 9時10分
-
3寝るときにエアコンが欠かせません。電気代が安いのは「冷房」と「ドライ」どちらでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月4日 2時0分
-
4ミラノ風ドリア「480円→290円」で売上数3倍…創業者が「サイゼリヤの料理は、まずくて高い」と語る深い理由
プレジデントオンライン / 2024年7月4日 8時15分
-
5「手取りはほぼゼロに」定年後、再雇用を選んだ64歳の苦い思い出。現在は田舎に移住して「大満足」
日刊SPA! / 2024年7月4日 8時52分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください