今、一番売れている人気クルマ ランキング?【2016年4月国内新車販売台数分析】 プリウス&アクア人気にかげり無し!? 【特集・コラム:ビジネス・経済】
CORISM / 2016年5月21日 11時30分
圧倒的な人気を誇るプリウス。ハイブリッドモデル投入で、好調なオデッセイ
■2016年4月の新車販売台数(自販連、全軽協調べ)
1)プリウス系 20,770台(236.9%)
2)アクア 13,099台( 84.2%)
3)N-BOX系 11,691台(114.4%)
4)タント 10,996台(136.7%)
5)シエンタ 9,639台(1053.4%)
6)アルト 8,076台(109.8%)
7)フィット 7,116台( 85.0%)
8)スペーシア 6,838台(113.2%)
9)ハスラー 6,681台( 66.7%)
10)カローラ 6,336台( 86.4%)
11)ヴォクシー 5,990台( 97.6%)
12)ヴィッツ 5,968台(106.2%)
13)ノート 5,544台( 97.1%)
14)ワゴンR 5,541台( 74.3%)
15)N-WGN 5,356台(127.4%)
16)ミラ系 4,789台( 76.9%)
17)ヴェゼル 4,635台(139.3%)
18)ムーヴ系 4,622台( 56.1%)
19)キャスト 4,492台(---)
20)パッソ 4,020台(133.2%)
21)ソリオ 3,749台(193.7%)
22)ノア 3,590台(132.2%)
23)デミオ 3,504台( 78.6%)
24)セレナ 3,411台( 99.5%)
25)エスクァイア 3,308台( 44.1%)
26)ステップワゴン 3,214台( 79.7%)
27)クラウン 3,126台(102.5%)
28)ヴェルファイア 3,009台( 58.9%)
29)エクストレイル 2,947台(124.7%)
30)オデッセイ 2,800台(271.3%)
31)イグニス 2,778台(---)
32)シャトル 2,674台(---)
33)インプレッサ 2,668台(121.2%)
34)ハリアー 2,528台( 61.7%)
35)デイズ系 2,453台( 33.0%)
36)アルファード 2,392台( 61.9%)
37)フリード 2,339台(105.1%)
38)フォレスター 1,846台(191.7%)
39)ウェイク 1,667台( 56.1%)
40)スペイド 1,653台( 88.3%)
41)レヴォーグ 1,561台( 73.9%)
42)エブリイワゴン 1,397台( 78.4%)
43)ピクシス系 1,380台(140.8%)
44)ランドクルーザー 1,335台(117.9%)
※)eKワゴン系 616台( 35.8%)
なかなか復活しない軽自動車マーケット。繁忙期明けの疲れか、スズキは11.0%のマイナス
日本自動車販売協会連合会が発表した2016年4月の新車登録台数は21万2713台となり、前年に比べて7.2%増加しました。軽自動車を除いた登録車に関しては、まずまず順調な結果といえます。
注目の三菱 は2110台で、台数規模は小さいですが、前年に比べて39.7%の大幅な増加になりました。主要な軽自動車 の販売を中止することになったため、登録車を売るしかなくなった結果なのでしょうか。結果的には、大幅な伸びとなりました。5月以降の販売を見る必要があります。
日産 の登録車は2万44台で、こちら前年比が7%減になりました。日産は2年近くにわたって新型車らしい新型車の投入がなく、車種ラインナップが全体に古くなって陳腐化が進んでいますから、販売面で伸び悩みのも仕方ないところです。このラインナップの中で7%減に抑えているのは、逆に立派と言っても良いくらいです。
一方、全国軽自動車協会連合会が発表した軽自動車の新車販売台数は、全体が11万2035台とあり、前年に比べて7.5%の減少でした。軽自動車は前年に軽自動車税の増税が実施されて販売が落ち込んだことから、今年の4月からは回復するのではと見られていましたが、4月の段階ではまだ回復基調に乗れませんでした。
三菱の軽自動車は全体でが1477台で、前年比44.9%の減少で乗用車だけに限ってみると62.1%減でした。日産は軽自動車全体が5574台で前年比51.2%の減少で、乗用車だけで見ると64.3%の減でした。いずれも販売中止の影響がてきめんに出た形です。5月は販売を再開できないと、0台またはそれに近い台数になる可能性があり、大変な状況です。
また、仮に三菱と日産が前年並みの販売を維持したとしても、軽自動車全体の台数はマイナスでした。トヨタ 、ホンダ 、マツダ 、ダイハツ などは伸びましたが、スズキ が11.0%と大きめの減少を記録したのが響きました。
4月の閑散期に2万台越えの1位プリウス! 2位はアクアと圧倒的な人気を誇るハイブリッド車
銘柄別の販売台数は別掲の通りで、プリウス が唯一2万台を超える台数を記録して首位に立ちました。前年比の台数の2倍を超える数字です。熊本地震による生産中止の影響もあるはずですが、まずは順調と見て良い状態です。
2位はアクア で1万3000台を超えました。前年比は15.8%の減少ですが、モデルサイクルが長期化していることを考えると、これも文句のない数字です。3位のN-BOX系 は1万1000台を超え、前年比も14.4%増と好調です。完全に定番商品として定着したといえそうです。4位のタント も1万台の大台に乗せていて、前年比も36.7%と大きく伸びています。
5位のシエンタ は1万台には届きませんでしたが、前年比で見ると10倍を超える大幅な増加でした。まあ前年の数字があまりにも少なかったためですが・・・。6位のアルト はほぼ前年並み、7位のフィット は7000台レベルで前年比が15%のマイナスです。この程度の台数や順位にとなるクルマではないはずなのですが・・・。
8位のスペーシア は、6000台レベルながら13.2%の増加でした。タント も同様ですが、デイズルークス やeKスペース の客を奪った形でしょうか。9位のハスラー は前年のレベルが高かったためか33.3%の減少でした。10位はカローラ で手堅い売れ行きを続けています。
三菱燃費不正問題を受け、トップ10の常連 日産デイズ系がランク外へ
11位から20位の車種では、ヴィッツ 、N-WGN 、ヴェゼル 、パッソ が台数を伸ばしています。ヴェゼルは改良が貢献したのでしょう。パッソは、販売が本格化する5月にはさに台数を伸ばすでしょう。
逆にかつてはトップ10の常連だったワゴンR やムーヴ が10位台の中盤で低迷しています。ムーヴはキャストと食い合いになっているのが分かります。
21位から30位までの車種では、ソリオ 、ノア 、クラウン 、エクストレイル 、オデッセイ などが前年に比べて台数を伸ばしています。オデッセイは、ハイブリッド モデルの効果があり2.7倍以上、ソリオも2倍近い伸びになっています。またヴォクシー はマイナスなのに、ノア が大幅な伸びを記録したのも注目されます。
31位以下の車種では、イグニス がまずまずの売れ行きを見せましたが、代わりにスイフト がランクの圏外に外れました。マイナーチェンジの効果でフォレスター が2倍近い台数になり、モデル末期のフリードも伸びています。
トップ10の常連だったデイズ系 は、67%のマイナスで順位は35位にまで落ちました。日産にとっては、台数を稼いでいた有力車種がなくなるという厳しい状況です。eKワゴン系 は、いずれにしても圏外ですが、わずか616台で64.2%のマイナスでした。
徐々に信用を取り戻して来たフォルクスワーゲン
このほか輸入車は、全体が1万8898台で5.7%の増加、 外国メーカー車だけで見ると1万6071台で6.0%の増加、外国メーカーの乗用車だけで見ると1万5998台で6.0%の増加でした。
ブランド別の順位はメルセデス・ベンツ 、BMW 、フォルクスワーゲン 、アウディ 、BMW ミニ 、トヨタ 、日産 、ボルボ 、ジープ 、スズキ の順でした。以下、ポルシェ 、フィアット 、プジョー などが続いています。
10位までのメーカーではフォルクスワーゲンと日産がマイナスでしたが、フォルクスワーゲンのマイナス幅は8.0%減と比較的小幅なものになってきました。だんだんに回復しつつある状態です。
<レポート:松下 宏>
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