トヨタ プリウスα新車情報・購入ガイド 高級感ある内外装となった特別仕様車「S“tune BLACK Ⅱ”」。下降気味の販売台数をアップさせるカンフル剤になるか?【ニュース・トピックス:トヨタ】
CORISM / 2016年6月6日 19時19分
デビュー時は、長期の納期待ちになった人気モデルプリウスα。モデル末期に入ってきたこともあり、販売面では右肩下がり
トヨタは、プリウスαに特別仕様車 S“tune BLACK Ⅱ”を設定し発売を開始した。
トヨタ プリウスαは、2011年に登場した。すでに、モデル後期に突入したモデルだ。デビュー時には、ハイブリッド車初となる7人乗りも用意されており、ミニバン的に使えるモデルとして話題になった。また、技術面では、ハイブリッド車初となるリチウムイオン電池を搭載したグレードも設定されていた。発売から約1ヶ月後の受注台数は5.2万台。この数値は、トヨタの予想を超えていて、月販販売目標を3,000台としていたことから、長期間の納期待ちモデルとなった。
プリウスαは、1.8Lのハイブリッドシステムを搭載。デビュー時の燃費は26.2㎞/L。現在も燃費値に関しては、とくに進化はない。
ボディサイズは、全長4,630mm×全幅1,775mm×全高1,575mm。比較的コンパクトなサイズでありながら、7人乗りを実現している。とはいえ、実際には3列目シートのスペースは、広いとは言えず、あくまでエマージェンシー用といったところ。小さい子供であれば問題なく使えるといった印象だ。3列目シートを使っている時でも200Lの積載スペースを確保。3列目シートを収納した場合には、505Lもの積載スペースを確保している。5人乗りは、より広い荷室となるものの荷室スペースは535Lと差は微妙。これくらいなら、フレキシブルに使える7人乗りが良いように感じるものの、人気は5人乗り。価格差が20万円前後あることが影響しているとみられる。
プリウスαの7人乗りは、すべてリチウムイオン電池を搭載。デッキボード下に収納されている5人乗り用のニッケル水素電池を取り外し7人乗りを可能としている。リチウムイオン電池は小型化されているので、センターコンソール内に移設された。高価なリチウムイオン電池を使用していることや、こうした変更点が価格アップの主要因になっている。
その後、プリウスαは2014年にマイナーチェンジ。外観デザインは、より精悍でスポーティなものとなった。さらに、レーンディパーチャーアラート(LDA)、オートマチックハイビーム(AHB)のほか、世界初のBi-Beam(バイビーム)LEDヘッドランプを採用するなど、先進装備を充実させている。
そんなプリウスαだが、最近ではモデル末期に入ってきたこともあり販売台数は伸び悩み中。300万円前後という高級車なのに、やはり未だ歩行者検知式自動ブレーキが設定もされていないというのであれば、設定されている新型プリウスを買った方が満足度は高い。
高級感が増した内外装。価格アップなりの装備向上なので、お買い得感はなし・・・
今回投入された特別仕様車プリウスα S tune BLACK Ⅱは、エントリグレード「S」をベースに、黒を基調とした内外装デザインとしている。インテリアは、ステアリングスイッチベースやコンソールスイッチプレートなど随所にラメ入りピアノブラック塗装を施し、上質な印象を一層高めた。また、ステアリングホイールやシート表皮などにアクセントとしてホワイトステッチを施すなど、スタイリッシュな印象をプラスした。よりスポーティで高級感あるインテリアになった。
エクステリアでは、ブラックエクステンション加飾を施したプロジェクター式ハロゲンヘッドランプやクローム調アルミホイールキャップなどを特別装備。さらに、快適温熱シート(運転席・助手席)やスーパーUV・IRカットグリーンガラス(フロントドア/撥水機能付)を設定した。
また、ベース車には、プリクラッシュセーフティ(ミリ波レーダー方式)などの安全装備をセットにしたオプションを、「S」、S“ツーリングセレクション”に設定拡大した。こうした安全装備の拡充は評価できるが、今となっては歩行者検知式自動ブレーキが主流。せめて、顧客の安全を望むのなら、旧タイプの安全装備なのだし、価格アップを抑えながら標準装備化してほしい。
この特別仕様車プリウスα S“tune BLACK Ⅱ”5人乗りの価格は2,697,055円。ベース車のSに比べ、約7.5万円価格がアップしている。この価格アップ分は、装備アップや特別装備分相当といったところで、お買い得感はない。モデル末期に入っているのだから、もう少し買い得感があってもいいだろう。
プリウスαの選び方で注意したいグレードは、ツーリングセレクション。今回の特別装備はSグレードベースなので16インチタイヤとなっているが、ツーリングセレクションは17インチタイヤになる。16インチでも最小回転半径は5.5mと5ナンバーミニバン並みとやや大きい。さらに、これがツーリングセレクションの17インチタイヤになると、最小回転は5.8m! もはや、大型ミニバン以上。狭いところでの使い勝手は良いとは言えないので選択時には注意が必要だ。
5人乗りのプリウスαにお勧めのオプションは、AC100V 1500Wに対応したアクセサリーコンセントだ。7人乗りのモデルには標準装備されている。この装備を装着することで、家電製品が車内で使えるようになる。アウトドアレジャーにも便利なだけでなく、災害時に電源車としての役割も果たしてくれる。価格は63,720円となっている。
トヨタ プリウスα特別仕様車 S“tune BLACK Ⅱ”価格
■特別仕様車S“tune BLACK Ⅱ”価格
・5人乗り 2,697,055円
・7人乗り 2,903,237円
【関連記事】
- トヨタ プリウスα G's新車情報・購入ガイド ファミリカーのプリウスαが、スポーツカーに? トヨタ、人気グレードG's拡大へ?
- トヨタ プリウスα(アルファ)新車試乗評価 高価だが価値がある! プリウスよりも走りの質感大幅アップ!
- トヨタ プリウスα新車情報・試乗評価一覧
- トヨタ プリウスPHV新車情報・購入ガイド もはや、プリウスとは別物となったPHV! 米国名プリウス プライム、2016年秋日本デビュー! ニューヨークショー出展車
- トヨタ プリウス試乗記・評価 燃焼効率40%で燃費40.0㎞/L! TNGA採用で走りの質が大幅アップ! 価格もアップし243万円からか?
- トヨタ プリウス新車情報・試乗評価一覧
- トヨタ ノア&ヴォクシー、エスクァイア新車情報・購入ガイド 売れすぎ3姉妹ミニバンが、さらに新グレード&特別仕様車追加で商品力強化! しかし、相変わらず自動ブレーキ関連は消極的
- トヨタ ノア&ヴォクシー新車情報・試乗評価一覧
- ホンダ シャトル(SHUTTLE)/ シャトルハイブリッド新車情報・購入ガイド もう、フィットの派生車とは言わせない! 燃費は34.0㎞/L! 価格は169万円から! 新型シャトルの売れ行きは?
- ホンダ シャトル新車情報・試乗評価一覧
- ハイブリッド新車情報・試乗評価一覧
この記事に関連するニュース
-
アンダー200万円から! トヨタ新型「最小ミニバン」登場! 「“新”シエンタ」一体何が変わった?
くるまのニュース / 2024年7月3日 18時10分
-
トヨタ「プリウスα」なぜ消滅? 「復活」の可能性はある? “ちょうどイイサイズ”に3列シート装備で「画期的」だったのに… 1世代限りで生産終了した理由は
くるまのニュース / 2024年6月28日 20時10分
-
日産「定番ミニバン」何がスゴい? e-POWER搭載の「セレナ」が大好評! 発売1年超のSNSでの反響は?
くるまのニュース / 2024年6月20日 10時10分
-
ほぼ200万円! イチバン安い「国産ミニバン」はどんなモデル? 国産車では“ダントツの安さ”でも「十分すぎる装備」のクルマとは
くるまのニュース / 2024年6月18日 14時50分
-
トヨタ新型「シエンタ」発表で反響多数!?「めっちゃ好き」「早く実車見たい」 人気の“コンパクトミニバン”に誕生した「オシャ新色」に称賛の声!
くるまのニュース / 2024年6月11日 10時10分
ランキング
-
1【ダイソー】人気爆発で品薄だけど…「スイカバー」が作れるシロップはコスパ最高! 作って食べてみた
オールアバウト / 2024年7月4日 21時15分
-
2なぜ免許証とマイナカード「24年度末」までに一体化? 紛失したら運転できない? 国民にメリットあるのか
くるまのニュース / 2024年7月4日 9時10分
-
3寝るときにエアコンが欠かせません。電気代が安いのは「冷房」と「ドライ」どちらでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月4日 2時0分
-
4ミラノ風ドリア「480円→290円」で売上数3倍…創業者が「サイゼリヤの料理は、まずくて高い」と語る深い理由
プレジデントオンライン / 2024年7月4日 8時15分
-
5「手取りはほぼゼロに」定年後、再雇用を選んだ64歳の苦い思い出。現在は田舎に移住して「大満足」
日刊SPA! / 2024年7月4日 8時52分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください