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トヨタ エスティマ/エスティマハイブリッド新車情報・購入ガイド 異例! デビューから10年超でに大幅マイナーチェンジ!【ニュース・トピックス:トヨタ】

CORISM / 2016年6月16日 11時11分

トヨタ エスティマ/エスティマハイブリッド

爆発的な大ヒットモデルとなった初代、2代目エスティマ。3代目は10年超のロングセラーモデルへ

 トヨタは、ミニバンのエスティマをマイナーチェンジし発売を開始した。

 トヨタ エスティマは、2006年にデビューしており、すでに10年以上が経過したベストセラーモデル。初代エスティマは、1990年にデビュー。アンダーフロア型のミッドシップレイアウトという例をみない設計と、近未来感あるデザインで話題になった。「天才タマゴ」というキャッチフレーズなど、先進性をアピールしあっという間に人気ミニバンとなった。未だこの初代エスティマのイメージが強いという人も多い。2代目は2000年にデビュー。現在の3代目エスティマと共通したスタイリングをもつ。

 初代、2代目と大ヒットとなったエスティマ。3代目も当然のように大ヒットし、デビュー直後は高級ミニバンとしては異例ともいえる1万台/月越えも幾度となく達成。そして、約半年ほど遅れてハイブリッド車が投入され、エスティマ人気は不動のものとなる。

 エスティマには、2.4Lのハイブリッド車も用意されているが、構成比はそれほど高くない。それは、400万円を超えるような高額車になってしまうことや、E-Fourと呼ばれる電気式4輪駆動になるため、降雪地域の顧客に向くが、そうでない顧客にとっては、あまり必要のない機能になってしまうからだ。そうしたこともあり、エスティマはガソリン車が人気の中心だ。

 その後、エスティマ幾度となくマイナーチェンジや改良を繰り返し、デビューから10年が経過した。

主にデザインを一新させたマイナーチェンジ。エスティマらしい先進性を感じるスタイルとなった

 今回のマイナーチェンジでは、デザイン変更の幅が大きい。基本的な丸みを帯びたワンモーションフォルムはそのままだが、フードやグリル、フェンダーを中心にデザインを一新した。アッパーグリルから連続してサイドまで回り込んだ薄型のヘッドランプを採用。LEDクリアランスランプと組み合わせたBi-Beam LEDヘッドランプ、デイライト機能付のLEDアクセサリーランプが、精悍さと先進性を強調。やや睨みの効いた顔つきとなり精悍さが増すとともに、LEDランプ類を駆使することで先進性もアピールしている。また、特徴的な大開口のアンダーグリルと張り出したバンパーコーナーの造形がワイド感とスタンスのよさを強調。背が高く重心が高いミニバンのやや不安定なデザインをやや安定感あるフォルムに見せている。ボディ下部にボリュームがあることから、視覚的に重心が下がったようにも見える。

 リヤビューは、立体的に造形で赤基調のリヤコンビネーションランプを採用。LEDライン発光ストップランプと面発光テールランプとの組み合わせにより、夜間でもひと目でエスティマと分かる先進性をアイコニックに表現した。

 インテリアは、随分と洗練された印象だ。合成皮革にインストルメントパネルにアクセントステッチの加飾を施し、モダンで上質な室内空間を演出。さらに、横長に施したサテン調加飾オーナメントが室内の横方向への広がりを感じさせるとともに、サテン調加飾のステアリングホイールとあいまって、質感の高さを表現した。

 また、メーターのデザインも変更されている。新デザインとなったオプティトロンメーターは、より先進性を追求するとともに、視認性を確保。また、マルチインフォメーションディスプレイ(4.2インチTFTカラー)を標準装備。さらに、大型ナビと一体化したタブレット端末のようなセンタークラスターには、直感的な操作が可能な静電式スイッチを採用した。静電式スイッチは、見栄えは良いのだが、実際の操作性は今ひとつなものが多い。走行中はクルマが揺れるので、指先で確実に操作しにくいのだ。そうなると、指先を注視しなくてはならなくなり、安全上少々微妙。指でつまめるボタンやダイヤル式の方が操作は確実だ。こうした部分は実際にチェックしてみるといいだろう。

 快適装備面では、スーパーUVカットプライバシーガラスをリヤドア・リヤクウォ―ター・バックドアに設定。従来より設定のあるフロントドアガラスとウインドシールドグリーンガラスとあわせて、トヨタ初360度全方位においてUVカットガラスの採用を実現し、快適性を向上させている。

 走行性能面では、コイルスプリングをはじめとしたサスペンションのチューニング最適化。縦安定性の確保に加え、さらなる上質な乗り心地を実現した。空力統制面では、リヤコンビネーションランプにエアロスタビライジングフィンを採用することで空力性能を高め、車両の優れた走行安定性確保した。さらに、フロントパフォーマンスダンパーを装備。走行中のボディに発生する小さなたわみや微振動を速やかに吸収し、よりシャープなハンドリングを実現した。

 エスティマは、すでに10年が経過したモデル。こうしたサスペンション関連のチューニングでどこまで、現代のミニバン並みの走行パフォーマンスが出せているのかというのも重要。エスティマを購入する場合、必ずライバル車も含め試乗して決めたいところだ。

 安全装備面は、ようやく自動ブレーキ関連の安全装備であるトヨタ セーフティセンスCが標準装備された。この機能は、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした衝突回避支援パッケージとなっている。ただ、トヨタ セーフティセンスCは、歩行者検知式ではないのは物足りない。ミニバンのように、大きく重いクルマほど歩行者と衝突した場合、衝撃は大きくなり大事故になりやすい。プリウスには、歩行者検知式のトヨタ セーフティセンスPが装備されているのに、300万円をはるかに超えるエスティマが装備していないのは物足りないと言わざる負えない。

歩行者検知式ではない自動ブレーキは物足りない。価格もややアップ

 グレードは、Xグレードなどが無くなりアエラスのみの設定となった。価格はエスティマ アエラス8人乗りベースで15万円ほど高価な価格設定となった。トヨタ セーフティセンスCが標準装備されたり、装備向上分を考えると、まぁ妥当なところだろう。ただ、10年も経過したモデルであり十分元が取れていることや、パワーユニット関連に変更が無く、燃費性能面では進化していないことを考えると、せめて価格据え置きくらいの太っ腹感を出し、より競争力のある価格設定にしてほしかった。

 エスティマの選び方。まず、すべてのグレードにサイドエアバッグやカーテンエアバッグがオプションとなっている。300万円を超える高級ミニバンでいくらなんでも、と思えるくらいなので、まずはこうしたオプションはどのグレードを選んだとしても必ず選択したい。81,000円か75,000円というオプション価格になっている。

 走行性能面では、やはりパフォーマンスダンパーが装備されているモデルがお勧めとなる。さすがに、10年が経過したモデルなので、設計が古いためライバル車に比べると古さは隠せない。そのため、こうした走行性能を向上させるアイテムは外せない。そうなると、アエラスグレードは除外される。アエラススマートグレードは、オプション設定されているので、このグレードを選択するのならパフォーマンスダンパーを選びたい。その他の装備差は、豪華装備の有無によるものなので、好みで選択すればいいだろう。

トヨタ エスティマ/エスティマハイブリッド価格

■トヨタ エスティマ/エスティマハイブリッド価格
<エスティマ>
・AERAS 8人乗り 2WD 3,271,418円 7人乗り 3,312,655円 “サイドリフトアップシート装着車”7人乗り 3,332,000円
・AERAS PREMIUM 7人乗り 2WD 3,401,018円 “サイドリフトアップシート装着車” 3,414,000円
・AERAS SMART 7人乗り 2WD 3,514,909円
・AERAS PREMIUM-G 7人乗り 2WD 3,700,473円

<エスティマ ハイブリッド>
・AERAS 8人乗り E-Four 4,311,163円 7人乗り 4,352,400円 “サイドリフトアップシート装着車”7人乗り 4,321,000円
・AERAS PREMIUM 7人乗り 4,391,673円 “サイドリフトアップシート装着車”7人乗り 4,357,000円
・AERAS SMART 7人乗り 4,532,073円
・AERAS PREMIUM-G 7人乗り 4,928,727円

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