トヨタ ポルテ/スペイド新車情報・購入ガイド 洗えるシートが装備されたオシャレな特別仕様車デビュー!【ニュース・トピックス:トヨタ】
CORISM / 2016年7月12日 7時5分
左側にスライドドアをもち、使い勝手のよいコンパクトカーがポルテ/スペイド
トヨタ は、スライドドアをもつコンパクトカー 「ポルテ /スペイド 」を一部改良すると同時に特別仕様車を設定し発売を開始した。
トヨタ ポルテ/スペイドは、2012年7月にデビュー。左側にスライドドアをもつコンパクトカーということもあり、デビュー時は自らプチバンと呼んでいた。ポルテ/スペイドの魅力は、開口幅1,020mm×開口高1,250mmという大開口の電動スライドドアを助手席側に標準装備している点だ。また、300mmと低いフロア地上高と段差のないフラットなフロア(2WD車)により、優れた乗降性を実現している。スライドドアと低いフロア高という組み合わせは、小さな子供をもつファミリーだけでなく、高齢者も乗り降りがしやすいことから、非常に乗員に優しいクルマに仕上がっていた。
さらに、室内長2,160mm×室内高1,380mmと室内空間は広く、前後に700mm(2WD車)もスライドする助手席シートや、クッションチップアップ機構が付いた6:4分割可倒式リヤシートなど多彩なシートアレンジが可能となっている。
ハイブリッド 車は投入されなかったが、デビュー当初は、1.3Lと1.5Lの2タイプのエンジンを用意。メインの1.5L車は、2WDアイドリングストップ機能付で20.6km/Lという低燃費を誇った。使い勝手の良さと低燃費性能が評価され、ポルテ/スペイドは人気モデルとなる。
モデル途中で、新1.5Lエンジンが搭載され燃費性22.2㎞/Lまで引き上げた。また、1.3L車が無くなり1.5L車のみとなっている。
ポルテとスペイドは、デザインが異なる姉妹車。ファミリー層向けのポルテに対して、スペイドはポルテに対してやや若年層や個性的なデザインを好む顧客向けとなっている。人気の差はそれほどないが、販売台数ではスペイドが若干多く売れている。
全車にトヨタの自動ブレーキであるトヨタセーフティセンスCが標準装備
今回の改良では、ようやく自動ブレーキであるトヨタ セーフティセンスCが全車標準装備された。グレードによって安全性能に差を付けずに、全車標準装備化したのは高く評価したい。トヨタ セーフティセンスCは、プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにしたものだ。全車標準装備化は評価できるものの、残念ながらトヨタ セーフティセンスCは歩行者検知式の自動ブレーキではない。もはや、歩行者検知式の自動ブレーキが当たり前の時代なので、少々物足りない装備といえる。トヨタは、こうした自動ブレーキ関連の安全装備が遅れている。「もっといいクルマづくり」を推奨し「交通死亡事故ゼロ」を目指すとしているが、歩行者検知式の自動ブレーキ「トヨタ セーフティセンスP」があるのに装備しないというのでは、トヨタの本音が透けて見えてしまっている。
快適装備類では、IR(赤外線)カット機能付ウインドシールドガラスの標準装備、センターメーターをデジタル表示化するなど、快適性や視認性を向上している。
外板色については、ポルテは新規設定色シトラスオレンジマイカメタリック、ブラッキッシュアゲハガラスフレークを含む全9色、スペイドは新規設定色ブラッキッシュアゲハガラスフレークを含む全9色を設定した。
オシャレなウォッシャブルカバーシートを装備した特別仕様車
ポルテの特別仕様車はFグレードをベースとした“a la mode Trois”(ア・ラ・モード・トロワ)が用意された。ファスナー式で簡単に脱着でき、丸洗いが繰り返し可能なウォッシャブルカバーシートを特別装備。室内天井とウォッシャブルカバーシートは、内装色フロマージュにあわせて水玉模様をあしらった専用デザイン。ベースシート表皮をフロマージュ、インストルメントパネル上部とドアトリムオーナメントのさし色をプラムとした内装色を特別設定している。
そのほか内装では、ブラウン塗装したレジスターリング、メッキ加飾のシフトレバーベゼル、インサイドドアハンドル(運転席・助手席)を採用。外装では、ラジエーターグリルと電動格納式リモコンドアミラーにブラウン塗装、バックドアガーニッシュとアウトサイドドアハンドルにメッキ加飾を施すとともに、ホイールにはパールホワイト塗装樹脂フルキャップを特別装備した。外板色に、ホワイトパールクリスタルシャイン、チェリーパールクリスタルシャイン、クリームベージュ、シトラスオレンジマイカメタリックの4色を設定している。
ポルテF“a la mode Trois”のシートカバーは、ホワイト系がベースとなっていることもあり、明るく鮮やかな空間が魅力的だ。汚れが気になるホワイト系だが、洗濯が可能なシートカバーだから安心だ。ちょっとオシャレなインテリアになっている。
特別仕様車ポルテF“a la mode Trois”価格は1,949,400円。ベースのFに対して約12万円のアップとなっている。価格アップなりの装備とえいるが、ベース車に対してインテリアの雰囲気はガラリと変わるので、十分に価値のある特別仕様車といえる。
そして、スペイドの特別仕様車F“Queen Ⅱ”もポルテ同様にウォッシャブルカバーシートを特別装備。インテリアカラーは、特別色ブラックを設定。室内天井には格子柄を採用し、ウォッシャブルカバーシートはストライプをあしらった専用デザインとした。そのほか内装では、レジスターリングをサテン調加飾とし、シフトレバーベゼル、インサイドドアハンドル(運転席・助手席)にメッキ加飾を施すとともに、専用意匠のセンターメーターを採用している。
外装では、フロントグリル、電動格納式リモコンドアミラー、バックドアガーニッシュ、アウトサイドドアハンドルにメッキ加飾を施すとともに、ホイールにはスーパークロームメタリック塗装樹脂フルキャップを特別装備した。
ポルテと同様の手法となった特別仕様車スペイドF“Queen Ⅱ”。カジュアルなポルテに対して、スペイドは、クールな大人っぽい仕上がりだ。価格は1,949,400円で、ポルテと同じく約12万円のアップとなっている。
魅力的な特別仕様車だが、両側スライドドアを装備した7人乗りシエンタの上級グレードが買える価格は・・・
ポルテとスペイドの特別仕様車は、ウォッシャブルカバーシートが特徴的で魅力的だ。しかし、価格は安くなく約195万円にもなる。そうなると、両側スライドドアをもち7名乗車が可能なシエンタ の上級グレードであるGが約198万円なので、ほぼ同等の価格となってしまっているのだ。こうなると、7人乗れて両側スライドドアのシエンタがより魅力的に見えてくる。
同様に、9月にはシエンタのライバルとなる新型ホンダ フリードもデビュー予定。こうなってくると、なかなか魅力的な特別仕様車とはいえ、容易に買うのはむずかしい状況。シエンタは、新車での人気も高くリセールバリュー面でもポルテ/スペイドより高くなる可能性が高い。リセールバリュー面でもシエンタが上回ると尚更ポルテ/スペイドは選びにくくなる。購入時には、少なくともシエンタと比べてから購入するといいだろう。
トヨタ ポルテ/スペイド価格
■トヨタ ポルテ/スペイド価格
・X FF 1,777,680円/4WD 1,937,520円
・Y FF 1,839,240円/4WD 1,990,440円
・F FF 1,828,440円/4WD 1,979,640円
・G FF 1,926,720円/4WD 2,077,920円
・ポルテ特別仕様車F“a la mode Trois”FF 1,949,400円/4WD 2,100,600円
・スペイド特別仕様車F“Queen Ⅱ”FF 1,949,400円/4WD 2,100,600円
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