トヨタ クラウン アスリート/クラウン マジェスタ新車情報・購入ガイド 日本専用にこだわった特別仕様車“J-FRONTIER”登場! 歩行者検知式自動ブレーキ「トヨタ セーフティセンスP」も標準装備化【ニュース・トピックス:トヨタ】
CORISM / 2016年9月18日 10時10分
国産セダンで圧倒的な人気を誇るクラウン。その理由は、日本人のための国内専用車だから!
トヨタは、トヨタ店創立70周年を記念し、クラウン“アスリート”シリーズならびに“マジェスタ”シリーズに特別仕様車“J-FRONTIER”を設定し発売を開始した。
トヨタ店は、1946年に設立。トヨタの中でも最も歴史のある販売店だ。「日本の道に日本のクルマを走らせたい」というトヨタの思いに共感。戦後間もない時期に立ち上がって以来、まさにフロンティア精神のもと、自動車産業の発展のために今日まで歩んできた。そして、トヨタブランドにおける高級車を取り扱うチャネルとして、クラウンやランドクルーザーをはじめ、多様なニーズに応えてきた。そんなトヨタ店のフロンティア精神を表現したモデルが特別仕様車“J-FRONTIER”ということになる。
ベースとなるクラウンは、2012年12月にフルモデルチェンジし14代目となった。初代クラウンのデビューは1955年。トヨタ車の中でも、非常に歴史あるモデルと言える。
現行クラウンは、従来のモデルと比べると、かなりアグレッシブな顔つきになった。イナズマ型サイドのグリルフレームデザインが印象的。さらに、そのグリルがフロントのボトム部まで続くという大きなものとなった。このデザインは、ある意味賛否両論。品が無いという印象をもつ人もいれば、迫力があって好きという人もいる。こうした思い切ったデザインを採用することで、従来の顧客よりやや若い顧客が増えたという。中でも、よりスポーティな設定としたアスリートが人気だ。
エンジンラインアップは、V6の2.5Lと3.5L、直4 2.0Lターボのガソリン車と直4 2.5ハイブリッドが用意されている。V6 2.5Lと3.5Lは、古いエンジンということもありアイドリングストップ機能さえ用意されておらず、燃費も悪い。また、2.0Lターボ車も燃費は標準レベルだが、燃料がハイオク仕様となることから、燃料費という視点ではそれほど低燃費となったことの恩恵を得られない。
ガソリン系エンジンが少々物足りないこともあり、クラウンはほとんどがハイブリッド車となる。ハイブリッド車は、23.2㎞/Lという低燃費を誇り、ハイブリッド車らしい高い静粛性ももち高級車らしい仕上がりとなっている。
トヨタ店70周年を記念した特別仕様車“J-FRONTIER”。日本のモノづくり技術を用いた上質感ある仕上がり
今回投入された特別仕様車“J-FRONTIER”は、アスリートのみの設定となっている。また、2.5Lと3.5Lのガソリン車は売れていないことから設定は無い。2.0Lターボと2.5Lハイブリッド車に用意された。
クラウンの魅力は、ほぼ国内専用車であること。それゆえに、日本の道路事情での使いやすさ、日本人の好みを徹底的にこだわって生み出されている。「日本を夢中にするクルマ」を目指した。特別仕様車“J-FRONTIER”は、日本のモノづくりの技術を用いたモデルだ。
特別装備されたレイヤーウッドステアリング(本木目)は、2色のメイプル木材プレートを重ね合わせ、特殊技術によりステアリング形状に曲げたのち、職人による削りだしと塗装と磨き込みで、滑らかな肌触りとともに美しい色合いを醸し出している。
また、ウルトラスエード×本革シート表皮は、超極細繊維で構成されたスエード調人工皮革ウルトラスエードを採用。座り心地や手触りにこだわり、加えて耐久性、ホールド感など、機能性にも配慮している。このシート、なかなか洗練されていてやや若々しさもある。
この“J-FRONTIER”には、マジェスタにも用意されていて、レイヤーウッドステアリングに加え、インテリアはプレミアムナッパ本革シート表皮を装備。傷の少ない良質の原皮を使用し、塗装の膜を薄くし丁寧になめすことにより、皮本来の柔軟性、風合いを引出している。クラウンに対して、マジェスタのシートは、よりラグジュアリー感のある重厚な雰囲気に仕上がっている。
一部改良も施され、ようやく歩行者検知式の自動ブレーキ「トヨタ セーフティセンスP」が標準装備化
また、特別仕様車の投入に合わせて、一部改良が施されている。歩行者検知式自動ブレーキ関連の安全装備「トヨタ セーフティセンスP」が全車標準装備化された。こうした先進予防安全装備が大きく遅れているトヨタだが、これでようやく高級車と呼べるレベルになった。安全装備は、普及させなくては意味がない。全車に標準装備化したのは、高く評価できるポイントだ。
さて、特別仕様車クラウン アスリートS(ハイブリッド車)の価格は5,200,200円。ベースのアスリートSが、5,032,800円なので約17万円高となっている。装備向上分を加味すると、トヨタにしてはなかなかお買い得感のある設定になっている。こうした特別仕様車は値引きできないなどというセンスのないセールスマンがいるが、ベースグレードと同等の値引き額を引き出すことができれば、積極的に選んでいい特別仕様車といえる。
値引きを引き出すためには、ライバル車と競合させることが必要だ。クラウンの場合、国産セダンの中では圧倒的な人気を誇っているため、ライバル車はほぼ無い状態。強いて言うのであれば、日産スカイラインハイブリッドくらいだろう。そうなると、さすがに簡単には値引きが引き出せない。ライバルは、やはり輸入車ということになる。BMW3シリーズやメルセデス・ベンツCクラス、アウディA4、ジャガーXEなどと競合させるのが正攻法。とくに、クラウンハイブリッドは燃費が良いので、ライバル車はクリーンディーゼルを搭載したモデルと比べると良いだろう。
トヨタ クラウン“J-FRONTIER”/クラウン マジェスタ“J-FRONTIER”価格
■トヨタ クラウン“J-FRONTIER”/クラウン マジェスタ“J-FRONTIER”価格
・クラウン特別仕様車アスリート S-T“J-FRONTIER” 4,757,400円
・クラウン特別仕様車アスリート S“J-FRONTIER” 5,200,200円
・クラウン特別仕様車アスリート S Four“J-FRONTIER” 5,416,200円
・クラウン特別仕様車マジェスタ“Fバージョン・J-FRONTIER” 7,149,600円
・クラウン特別仕様車マジェスタ Four“J-FRONTIER” 6,739,200円
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