今、一番売れている人気クルマ ランキング【2016年8月国内新車販売台数分析】 トヨタ売れているクルマベスト10内に5車種も! スズキは軽依存から脱却を狙う!?【特集・コラム:ビジネス・経済】
CORISM / 2016年9月27日 19時45分
明暗ハッキリ! 好調メルセデス・ベンツ&BMW。不調フォルクスワーゲン&アウディ
■2016年8月の新車販売台数(自販連、全軽自協調べ)
1)プリウス系 ・・・・・17,504台(265.4%)
2)N-BOX系 ・・・・・・ 13,276台(127.7%)
3)アクア ・・・・・・・11,220台( 90.6%)
4)タント ・・・・・・・10,677台(104.8%)
5)シエンタ ・・・・・・ 9,518台(123.0%)
6)デイズ系 ・・・・・・ 7,268台( 78.8%)
7)フィット ・・・・・・ 7,034台(104.0%)
8)パッソ ・・・・・・・ 6,476台(243.4%)
9)ヴォクシー ・・・・・ 6,412台(109.6%)
10)アルト ・・・・・・・ 6,297台( 83.9%)
11)カローラ系 ・・・・・ 5,944台( 77.0%)
12)スペーシア ・・・・・ 5,787台(132.1%)
13)ノート ・・・・・・・ 5,606台( 99.5%)
14)ハスラー ・・・・・・ 5,637台(107.9%)
15)ワゴンR ・・・・・・・5,396台( 70.8%)
16)N-WGN ・・・・・・・・5,332台( 95.8%)
17)ヴィッツ ・・・・・・ 5,204台(106.5%)
18)ヴェゼル ・・・・・・ 5,066台( 99.5%)
19)ムーヴ系 ・・・・・・ 4,892台( 66.4%)
20)ミラ系 ・・・・・・・ 4,718台( 72.3%)
21)キャスト ・・・・・・ 4,525台(-------)
22)セレナ ・・・・・・・ 4,392台(110.5%)
23)ノア ・・・・・・・・ 3,964台(108.4%)
24)デミオ ・・・・・・・ 3,961台( 74.4%)
25)ヴェルファイア ・・・ 3,634台(102.9%)
26)ソリオ ・・・・・・・ 3,601台(130.8%)
27)エクストレイル ・・・ 3,331台( 80.4%)
28)エスクァイア ・・・・ 3,210台(107.9%)
29)シャトル ・・・・・・ 3,189台( 66.8%)
30)ステップワゴン ・・・ 3,159台( 76.2%)
31)インプレッサ ・・・・ 3,089台(114.4%)
32)ハリアー ・・・・・・ 2,855台( 68.3%)
33)アルファード ・・・・ 2,814台( 82.6%)
34)アクセラ ・・・・・・ 2,711台(243.8%)
35)エスティマ ・・・・・ 2,586台(295.9%)
36)ウェイク ・・・・・・ 2,512台( 98.5%)
37)eKワゴン系 ・・・・・ 2,454台(118.0%)
38)クラウン ・・・・・・ 2,155台( 89.3%)
39)オデッセイ ・・・・・ 2,134台(211.9%)
40)フォレスター ・・・・ 2,006台(136.6%)
41)レヴォーグ ・・・・・ 1,970台( 93.9%)
42)ピクシス系 ・・・・・ 1,457台( 79.5%)
43)ランドクルーザー系 ・ 1,705台( 85.8%)
44)スペイド ・・・・・・ 1,619台( 88.1%)
8月もプリウス人気は衰えることをしらずといった印象で、独走状態が続いている。また、新車車種別販売台数のベスト5は、多少順位が入れ替わっているもののプリウス、アクア、シエンタのトヨタ勢に、N-BOXとタントの軽自動車が加わっている。
8月の新車販売台数ベスト10の中に、トヨタ車は5車種もランクインしており、圧倒的な強さを維持。メーカー別の乗用車販売台数では、前年同月比118.1%と非常に好調な売れ行きとなっている。
対して、大きく落としているのがホンダ。前年同月比83.3%となり、不調が続くマツダの84.2%を下回る数値となっている。ただし、ホンダは主力車種であるフリードがフルモデルチェンジ直前だったこともあり、台数を落としている。フリード が9月にフルモデルチェンジしているので、9月以降の販売台数はイッキ伸びる可能性がある。
輸入車では、メーカーフォルクスワーゲン とアウディ を除き各社好調といった状況。メルセデス・ベンツ が今月もトップで1位。2位にはBMWが入った。BMWは好調で115.6%という前年同月比となった。3位となったのは、フォルクスワーゲン。しかし、ディーゼル不正問題がまだ影響しているのか、前年同月比は67.0%と大きく落としている。4位はアウディ 。こちらも前年同比は92.9%といまひとつといった印象。5位にはミニが入っており、前年同月比は120.8%となっている。BMW はミニブランドを加えると、メルセデス・ベンツと同等の販売台数になってきている。
スズキ、軽自動車は不調なままだが、小型車が好調。スバルの販売台数に急接近!
そんな中、前年同月比145.8%という伸びを見せているのがスズキ 。軽自動車 では、燃費不正問題もあり苦戦しているものの小型乗用車では、かなり好調。フルモデルチェンジのタイミングが遅れているスイフト がランキング外になったものの、ソリオが好調で15位となった。また、ランキング外だが、イグニス も好調。着実に小型乗用車でも、存在感をアピールしている。
そのスズキの1~8月の累計販売台数は、約7.1万台。この数値は、スバルの約7.9万台に迫ってきているほどだ。スバル もこの秋にインプレッサをフルモデルチェンジし、スズキを突き放しにかかる。
ノート先月の6位から13位へ大きくポジションダウン。新型セレナは9月の販売は不透明感あり、10月に期待?
7月のランキングでは、6位という好位置についていた日産ノート。しかし、8月はベスト10内から陥落し13位に順位を落とした。前年同月比も96.5%と低迷。これは、新型セレナが登場したことにより、セールスパワーがセレナに集中したことによるものと思われる。11月頃には、ノートに新モデルが登場する予定なので、こちらも楽しみだ。
新型セレナは、8月後半にデビューしたのにもかかわらず4,392台を売り、前年同月比110.5%となった。新型セレナのスタートは好調のように見えるが、9月の販売台数は不透明な部分がある。新型セレナは、9月に入りアイドリングストップ関連の不具合が発覚し出荷が停止された。この問題がいつ解決するかで9月の登録台数は大きく変動する。バックオーダーは大量にあるだけに、日産にとってスタートダッシュでつまずいた格好だ。
トヨタ ミニバン三姉妹好調! ステップワゴンは一人負けと対照的な状況に
トヨタ のミニバン 三姉妹が、そろって好調だ。ヴォクシーが最も売れ6,412台となり前年同月比は109.6%。ノアは3,964台で108.4%。エスクァイアは、3,210台で107.9%となった。どのモデルも大きく前年同月比を超えたセールスを記録している。
これは、7月末に新型セレナ対策で、ややお買い得な特別仕様車が投入されたことが大きな要因。さらに、8月前半は、セレナが新型に切り替わる直前ということもあり、売るクルマが無かったこともあり、需要がトヨタミニバン三姉妹に流れたと予想できる。また、セレナは新型車ということもあり値引きは基本ゼロ。対して、トヨタミニバン三姉妹は一定の値引きが出るため、支払額で有利になったことも要因のひとつだろう。
そんなトヨタミニバン三姉妹と対照的なのが、ホンダ ステップワゴン。3,159を売り前年同月比は76.2%となった。ステップワゴンは、昨年4月にフルモデルチェンジしたばかり。本来ならば、セレナ不在の時期だったこともり、もう少し販売台数を伸ばしたいところだ。7月は14位だったのに対して、8月は19位と順位を下げた。フリードのフルモデルチェンジを直前に控え、セールスパワーがフリードの先行受注に傾き過ぎたのもステップワゴンが売れなかった理由のひとつと推測できる。対してオデッセイは好調。前年同月比211.9%となり、ハイブリッド 車が追加された効果が持続している。
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