日産マイクラ Gen5(日本名:日産マーチ)新車情報・購入ガイド パリショー出展車 ひとクラス上のボディサイズになったマーチ! 日本への導入は? 【ニュース・トピックス:日産】
CORISM / 2016年10月8日 20時20分
新型マイクラ(マーチ)、全長が4mとなりAセグメントからBセグメントへ移行
日産 は、パリショーで5代目となる新型「マイクラ」 を世界初公開した。日産マイクラは、日本名ではマーチ となっていることから、新型日産マーチともいえるモデルだ。
この5代目新型日産マイクラ(マーチ)は、とにかく先代モデルに比べボディサイズが大きくなっている。ボディサイズは全長3,999mm(+174mm)×全幅1,743mm(+77mm)×全高1,455mm(-55mm)、ホイールベース2,525mm(+75mm)となった。()内は、先代モデルに対する差。
なんと、新型マイクラ(マーチ)の全長は約4mとなっている。従来のマイクラ(マーチ)は、Aセグメントと呼ばれるサイズに属していた。しかし、全長が4mということは、ひとクラス上のBセグメントに入ることになる。このクラスの国内モデルは、ノート やアクア 、ヴィッツ などが属し、非常に需要の多いセグメントになる。
国内のBセグメント車は、全幅が1,695㎜といわゆる5ナンバーサイズ枠に収まっているのが特徴だが、新型マイクラ(マーチ)は1,743㎜というかなりワイドになっている。フォード フィエスタの1,720mmよりも大きい。全高1,455㎜とかなり低くなったことから、ワイド&ローなスタイリッシュなフォルムになった。
ノートとマーチ、2台のBセグメント車で勝負するのか? Aセグメント車は、ルノーのトゥインゴが投入される?
これだけ大きくなると、完全にノートと同じクラスに属することになるので、カニバリが発生する可能性が高い。ただ、ノートはこの秋にe-POWERと呼ばれるシリーズハイブリッド 機能を搭載する予定だ。そのため、マーチとは異なるやや高級なBセグメント車としての位置付けになる可能性もあり、カニバリをできるだけ避けながら、1メーカーで2タイプのBセグメント車を売ることを計画しているのかもしれない。
国内マーケットでは、マーチサイズのAセグメント車は、非常に厳しい状況に置かれている。国内のAセグメント車は、ライバルが軽自動車 になる。価格は同程度なのだが、やはり税制上のメリットを重視してか、軽自動車を選ぶ顧客が多い。そのため、マーチの販売は苦戦が続いている。
ならば、いっそのこと、ややボディサイズやパワーユニットが違う2タイプのBセグメント車を用意して、顧客ニーズにより合う方を選択してもらい、日産のBセグメントにおけるシェア拡大を狙うという考え方もあるだろう。そう考えると、新型日産マイクラ(マーチ)が日本に導入される可能性はあるかもしれない。
新型マイクラ(マーチ)がひとクラス上のBセグメントになったことで、Aセグメント車が無くなることになる。この無くなったAセグメント車には、ルノー とのアライアンスでトゥインゴ が投入されることも十分に考えられそうだ。日産、ルノー、スマート でプラットフォームなどの基本骨格部分などを共有できれば、かなりコストダウンが図れ、まさにアライアンスによる効果がハッキリと表れるはずだ。
1.5Lクリーンディーゼル車に期待! 欧州では2017年3月に発売予定
新型マイクラ(マーチ)のデザインは、2015年のジュネーブモーターショーで公開したコンセプトカー「スウェイ」のデザインを忠実に再現。シグネチャーデザインキューとエモーショナルで彫刻的なボディ形状より、日産の最新のデザインランゲージを体現した。デザインキューには、リヤエンドに至るキャラクターラインの出発点となる特徴的なVモーショングリル、ブーメラン型ランプ、開放感を感じさせるフローティングルーフなどがある。全高が低くなったことや、Cピラーに隠れたリヤドアハンドルやスポイラーにまで伸びるルーフラインはクーペのようなサイドビューと高い空力性能を両立している。ハッチバック ではトップレベルのCd値 0.29を達成した。
車体色は、「エナジーオレンジ」など、10色を設定。さらに、エクステリアおよびインテリアのパーソナライゼーション用オプションにより、125種類のバリエーションの選択が可能となっていて、より自分好みの新型「マイクラ Gen5」に仕上げることができる。
新型マイクラ(マーチ)は、欧州Bセグメントでトップになるというメッセージを出している。そのため、安全装備も高いレベルとなっている。自動ブレーキを含む安全装備「ニッサン インテリジェント ドライビング」が用意された。欧州のBセグメントで初採用となる「車線逸脱防止支援システム(LDP)」や日産ブランド車としては欧州初となる「歩行者認識機能付きインテリジェントエマージェンシーブレーキ」を搭載。さらに、上級セグメントに搭載されている「インテリジェントアラウンドビューモニター」、「標識検知機能」、「ハイビームアシスト」、「ブラインドスポットワーニング」などの技術も採用されている。欧州のの安全アセスメントであるユーロNCAPでは、今後、歩行者検知式の自動ブレーキなどが標準装備化されていないと、高い評価が得られない。そうした予防安全性能を重視した方向性に合わせたものでもある。
また、新型マイクラ(マーチ)には、7インチフルカラーセンターディスプレイが搭載され、オーディオシステム、カーナビゲーション、携帯電話、Apple CarPlayを経由してダウンロードしたアプリケーションやSiriの音声コントロールを利用することができる。
新型マイクラ(マーチ)のシャシーとドライブトレインでは、快適な乗り心地を実現する「アクティブライドコントロール」と、アンダーステアを低減し軽快なハンドリングをサポートする「アクティブトレースコントロール」を搭載。両システムは、欧州の「キャシュカイ」と「エクストレイル」にも採用されている運転の楽しさと安心を両立する技術。また、ブラシレス電動パワーステアリングシステムを搭載し、ステアリングフィールとレスポンスを向上させた。
新型マイクラ(マーチ)には3タイプのエンジンが用意された。90馬力を発生する0.9Lターボチャージャー付3気筒ガソリンエンジンと1.5Lディーゼルエンジンの2タイプを用意。ディーゼル車 は220Nmという大トルクを発揮。この最大トルクは、デミオ のディーゼル車と同じだ。そして、最もベーシックなエンジンとして、73馬力の1.0L自然吸気ガソリンエンジンも用意されている。
この新型日産マイクラ(マーチ)は、ルノー・日産アライアンス戦略の一環として、フランスにあるルノーのフラン工場で生産。2017年3月に欧州で発売予定だ。とくに、ディーゼルエンジン車などは、日本への導入して欲しい。この新型日産マイクラ(マーチ)のディーゼル車が導入されれば、日産はBセグメントクラスにおいて、ノートのシリーズハイブリッドを含めると、ガソリンとディーゼル、ハイブリッドと3つのパワーユニットを顧客に提示できることになる。この国内Bセグメントで、3つのパワーユニットを顧客に提示できているメーカーは今のところ1社もないだけに期待したいところだ。
日産マイクラ Gen5(日本名:日産マーチ)スペック
■主要諸元 (現行モデルとの比較)
全長:3,999mm (+174mm)
全幅:1,743mm (+77mm)
全高:1,455mm (-55mm)
ホイールベース:2,525mm (+75mm)
■エンジン主要諸元
●型式 HR09DET 0.9リッター ターボチャージャー付ガソリンエンジン
・シリンダー数 3気筒
・最高出力(kW/hp) 66/90
・最大トルク(Nm) 140 +10 オーバーブースト時
・トランスミッション 5MT
●型式 K9K 1.5リッター ディーゼルエンジン
・シリンダー数 4気筒
・最高出力(kW/hp) 66/90
・最大トルク(Nm) 220
・トランスミッション 5MT
●型式 BR10DE 1.0リッター 自然吸気 ガソリンエンジン
・シリンダー数 3気筒
・最高出力(kW/hp) 54/73
・最大トルク(Nm) 95
・トランスミッション 5MT
*仕様は仕向地によって異なる可能性があります。また、数値は社内測定値です。
日産マイクラ Gen5(日本名:日産マーチ)画像集
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