今、一番売れている人気クルマ ランキング【2016年9月国内新車販売台数分析】 絶対王者「プリウス」まさかのナンバー1から陥落!! 奪取したのはあのクルマ!【特集・コラム:ビジネス・経済】
CORISM / 2016年10月22日 20時30分
プリウスを抑え、ナンバー1の座を奪取したのはホンダN-BOX!
■2016年9月の新車販売台数 *自販連、全軽自協調べ ( )内前年同月比
1)N-BOX系 ・・・・・・ 20,406台(116.9%)
2)プリウス系 ・・・・・20,043台(211.7%)
3)アクア ・・・・・・・15,493台( 84.5%)
4)シエンタ ・・・・・・12,290台(109.0%)
5)タント ・・・・・・・12,034台( 86.8%)
6)デイズ系 ・・・・・・10,939台( 78.9%)
7)フィット ・・・・・・10,226台(119.7%)
8)ヴォクシー ・・・・・ 9,525台(117.3%)
9)アルト ・・・・・・・ 8,632台( 88.7%)
10)スペーシア ・・・・・ 8,396台(105.4%)
11)N-WGN ・・・・・・・・8,361台( 93.4%)
12)ハスラー ・・・・・・ 8,317台(108.9%)
13)ヴェゼル ・・・・・・ 8,296台(131.5%)
14)パッソ ・・・・・・・ 8,164台(213.0%)
15)カローラ ・・・・・・ 8,117台( 82.2%)
16)セレナ ・・・・・・・ 6,488台(105.8%)
17)ワゴンR ・・・・・・・6,379台( 61.7%)
18)ムーヴキャンバス ・・ 6,258台(-------)
19)ミラ系 ・・・・・・・ 6,002台( 73.5%)
20)ステップワゴン ・・・ 6,014台(104.9%)
21)エクストレイル ・・・ 5,959台( 85.8%)
22)ヴィッツ ・・・・・・ 5,398台( 92.0%)
23)デミオ ・・・・・・・ 5,634台( 84.4%)
24)ノート ・・・・・・・ 5,554台( 61.6%)
25)ノア ・・・・・・・・ 5,383台(108.2%)
26)ムーヴ系 ・・・・・・ 5,240台( 61.7%)
27)ソリオ ・・・・・・・ 5,196台(111.3%)
28)キャスト ・・・・・・ 5,058台( 72.6%)
29)ヴェルファイア ・・・ 4,865台(104.6%)
30)エスクァイア ・・・・ 4,749台(100.4%)
31)アクセラ ・・・・・・ 4,694台(151.6%)
32)eKワゴン系 ・・・・・ 4,315台( 82.3%)
33)クラウン ・・・・・・ 4,164台(140.9%)
34)インプレッサ ・・・・ 4,102台(103.0%)
35)シャトル ・・・・・・ 4,079台( 65.0%)
36)アルファード ・・・・ 3,881台( 85.8%)
37)ハリアー ・・・・・・ 3,833台( 64.0%)
38)フリード ・・・・・・ 3,466台( 88.4%)
39)ウェイク ・・・・・・ 3,226台( 82.4%)
40)エスティマ ・・・・・ 3,019台(196.7%)
41)オデッセイ ・・・・・ 2,963台(246.3%)
42)レヴォーグ ・・・・・ 2,604台( 69.9%)
43)ランドクルーザー ・・ 2,513台( 92.3%)
44)フォレスター ・・・・ 2,190台(178.2%)
45)ピクシス系 ・・・・・ 2,188台(129.6%)
圧倒的な販売台数で、しばらくの間トップの座は安泰と思われていたトヨタ プリウスがまさかのナンバー1から陥落した。
プリウスからナンバー1の座を奪取したのは、ホンダN-BOXだ。N-BOXは 20,406台を売り、前年同月比116.9%と好調を維持している。ただし、N-BOXは2011年デビューで、すでにモデル末期に入っている。性能面的にも、25.6㎞/Lという燃費値で、このクラストップのスペーシアの燃費32.0㎞/Lと比べるとやや差が広がっている。こうした状況化の中で、これだけ好調を維持しているのは、値引き額も大きくなっていることもあるが、完全に軽自動車の定番モデルになったということかもしれない。
メーカー別乗用車では、相変わらずトヨタが好調。128,429台を売り前年同月比111.5%となった。アクアの販売台数が落ちてきたこともあり、小型車は96.1%と前年比割れとなった。
前年比80.4%と大きく落としているのが日産。期待された新型セレナが不具合発生で一時出荷停止になったことや、軽自動車のデイズ系が不調のまま。ノートも新型モデルの投入前ということもあり、61.6%と大きく落としたことが要因。10月は新型セレナが通常の販売に戻っているので期待できる。また、11月にはノートにe-POWERと呼ばれるシリーズハイブリッドが投入されるので、年末に向け日産がどこまで販売台数を伸ばせるのか注目したい。
輸入車で好調なのは、BMW グループ。ミニが前年同月比135.6%と絶好調で2,741台を売り、アウディに次ぐ販売台数を確保。ブランド別では5位となった。BMWも好調で6,050台を売り、前年比113.8%。BMWとミニブランドを足すと9,000台に近い販売台数になり、メルセデス・ベンツとスマートと同等の販売台数になってきている。
相変わらずクリーンディーゼル 不正問題の余波から抜け出せないでいるのがフォルクスワーゲン。販売台数は5,046台。前年比84.3%となった。輸入車ナンバー1から陥落後、BMWにも抜かれ3位のメーカーとなってしまった。
隙なしのトヨタ勢。販売台数ベスト10内に4車種がランクイン!
前年同月比111.5%となった好調トヨタ 。販売台数ベスト10内に入った車種は、プリウスにアクア、シエンタ、ヴォクシーと4台がランクイン。ベスト10に入ったモデルの内、軽自動車が5台。つまり、登録車でベスト10に入った5台の内4台がトヨタ車という圧倒的な人気を誇っている。残りの1台はホンダ フィットが意地のランクインといったところ。
10月からの下半期に入るが、トヨタの独走状態が続きそうだ。年末年式かけ、新型車やマイナーチェンジ、改良モデルが相次いで投入される。とくに注目されるのが、プリウスをベースにしたSUV である新型トヨタC-HR。すでに話題となっていて、発売直後からイッキにベスト10内に入ってきそうなモデルだ。また、プリウスにPHV モデルも投入される。トヨタは盤石な体制で下期を迎える。
一時不具合が発生した新型セレナ。10月は期待大。そして、11月にはノートにハイブリッド車が投入される!
本来新型セレナでイッキに販売台数を伸ばしたかった日産 だが、セレナの不具合で一時出荷停止になり、前年比80.4%と大きく落としてしまった。だが、すでに不具合は解消。10月の販売台数は期待できるはずだ。
三菱eKシリーズと姉妹車関係にあるデイズシリーズは、三菱の燃費不正問題の影響が続いており、未だ販売台数は大きく落ち込んだまま。販売台数という面では、かなりボリュームのあるモデルなので、しばらくは厳しい状況が続きそうだ。
11月以降は、日産もノートがベスト10内を狙えるクルマが登場する。コンパクトカー のノートが一部改良するのと同時に、e-POWERと呼ばれるシリーズハイブリッド車が投入される。圧倒的な人気を誇るアクアと対等に勝負ができるハイブリッド車 が登場することで、日産としてはフィットを抑えベスト5内には入りたいところだ。このノートのハイブリッド車とセレナで日産は年末年始にかけ販売台数を伸ばしていくはずだ。
オデッセイ好調維持! 10月以降、フリードの販売台数に期待
前年比105.8%と好調なホンダ。この好調を支えているのは、N-BOXなどの軽自動車 とヴェゼル、オデッセイだ。オデッセイは、ハイブリッドモデルが登場してから好調が続いており、前年比246.3%という数値となった。また、ステップワゴンも持ち直してきた。
ただし、小型車は苦戦中。前年比で119.7%という数値を出したフィットだが、販売台数は10,226台。アクアがハイブリッド車だけで1.5万台を売るのだから、ガソリン車も含んだフィットなら、もう少し販売台数を伸ばしておきたいところだろう。
また、フリードがフルモデルチェンジ時期ということもあり、販売台数を落としている。ただし、10月は新型に切り替わったことで、大きく販売台数を伸ばすことは確実だ。
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