レクサスIS新車情報・購入ガイド 小規模なマイナーチェンジながら、歩行者検知式自動ブレーキが標準装備化され安全性能は大幅向上!【ニュース・トピックス:レクサス】
CORISM / 2016年11月17日 17時0分
レクサスを支える人気セダンがIS
レクサス は、FR(後輪駆動)のスポーティセダン であるIS をマイナーチェンジし発売を開始した。
レクサスISは、2013年5月にフルモデルチェンジし2代目となった。この2代目ISから、クラウンと同じ2.5Lのハイブリッド システムを搭載し23.2㎞/Lという低燃費を実現している。
当時、用意されたパワーユニットは、V6 3.5Lと2.5Lのガソリンと2.5Lハイブリッドの3タイプ。
デビュー当時のISは、大型のスピンドルグリルを装備し迫力あるフェイスとなった。また、全体的にシャープな印象で、スポーティセダンらしいシルエットをもったことから、今ひとつ売れないレクサスのセダンモデルの中で人気モデルとなる、レクサスの基幹車種ともいえる存在になった。これは、やはりハイブリッドモデルである300hが追加されたことも大きな要因の一つだ。
そして、2015年7月には、SUV のNX に搭載された直4 2.0LターボがISにも搭載されIS200tがデビューする。このIS200tには、8速ATが組み合わされた。このIS200tの登場で、従来のV6 2.5Lを搭載したIS250は姿を消した。同時に、ハイブリッドの300hにはAWD が新たに追加。ISは、従来FR(後輪駆動)しかなかった。そのため、降雪地域の顧客には敬遠されがちだったが、AWDが追加されたことで、降雪地域の顧客も安心してISを選ぶことができるようになった。
よりワイルド&スポーティなデザインになったレクサスIS
マイナーチェンジでは、まずフロントフェイスのデザインが大きく変更された。まず、スピンドルグリルは、さらに大きくなった。グリル下部がより大きく広がり、低重心でスポーティな印象を与える造形としている。また、両下端サイドのエアダクトは、より大きく存在感を主張。ブレーキダクトへ空気を導く機能性も表現することで、スポーティセダンであることを明確にしている。
そして、最もスポーティなグレードであるF SPORTには、スピンドルグリルに漆黒メッキのモールを採用。グリル両端のブレーキダクト開口部と関連を持たせたバンパーサイドガーニッシュで、よりワイド&ローな迫力あるスタイリングを強調する。
リヤデザインは、それほど大きな変化は感じない。しかし、リヤコンビネーションランプは、多灯LEDに変更。内部に大胆な造形のL字を層状に重ねたデザインとし、きらびやかさと奥行感を表現している。
走行性能面では、サスペンションのストローク速度が極めて低い状態から十分な減衰力を発揮する改良型ショックアブソーバーを採用。フロントサスペンションロアアームをアルミ製に変更し、剛性アップと軽量化を両立。さらにスプリング・ブッシュの特性や、AVS・EPSの制御など、細部に至るまでチューニングを施し、操縦安定性と乗り心地をより高次元で両立。運転の気持ちよさを追求した。さらに、CUSTOMIZEモード搭載のドライブモードセレクトを設定。CUSTOMIZEモード選択時には、パワートレーン、シャシー、空調の各制御の組み合わせを自由に選択することで、よりドライバーの嗜好に応じた走行モードを実現している。フロントサスペンションロアアームをアルミ製にしたのは、大幅な変更といえる部分。足回りの軽量化は、より上質な走りの質へ貢献する。この走りの進化は試乗して確認したいポイントだ。
ようやく歩行者検知式自動ブレーキである「レクサスセーフティ システム+」が標準装備化されたものの
インテリアは、基本的に従来通りだが、細部の素材にこだわった。水平基調のデザインはそのままに、ナビディスプレイを10.3インチに拡大し視認性を向上。ナビゲーションやオーディオの情報をより大きく鮮明に表示するとともに、リモートタッチ側面にENTERボタンを設置し、利便性・操作性を向上した。
また、素材関連では、ヒーターコントロールパネルとオーディオパネルを質感の高いヘアライン調に変更。大型化した二―パッドで両端から挟み込む構成とすることにより車格感を向上させた。さらにパームレストの革巻き部を拡大し、ステッチを追加することで質感をアップした。
装備関連では、標準設定のレクサスISプレミアムサウンドシステムをスピーカー10個に増設。よりクリアな音質で広がりと奥行き感を伴う臨場感を実現。また、オプション設定の“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステムにもチューニングを施し、全席でより正確かつ立体的なサウンドを味わうことが可能となった。
そして、ようやく安全装備も進化した。歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備「レクサス セーフティ システム+」が全車標準装備化された。この機能は、歩行者に対する自動ブレーキ機能の他、車線逸脱による事故の予防に貢献する「レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)」(LDA)、夜間歩行者の早期発見に寄与しロー・ハイビームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」(AHB)、そして設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できる「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)」をパッケージ化したものだ。
こうした装備が標準装備化されたことは、十分に評価できるが、欧州のライバル車では、随分前から装備済み。とくに、メルセデス・ベンツCクラスに装備されているレーダーセーフティパッケージは、6つのレーダーセンサーとステレオマルチパーパスカメラを搭載している。
しかし、レクサス セーフティ システム+は、1つのミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせ。後発なのに、すでにメルセデス・ベンツのシステムに負けているという状態。プレミアムブランドのクルマとしては、安全装備のスペック的には完全に遅れている。メルセデス・ベンツCクラス は、後方まで監視、ドライバーを保護する機能まである。レクサスは、早急に安全装備の拡充が必要だ。
レクサスISの価格は、300hが5,150,000円から。マイナー前のモデルが4,999,000円なので、約15万円の価格アップとなった。大きなところで歩行者検知式自動ブレーキ関連や大型化されたナビ、フロントサスペンションロアアームのアルミ製化などを考えれば、トヨタ としては控えめの価格アップといえるだろう。
価格アップは装備向上分相応。お勧めは、やはりハイブリッドのIS300h
レクサスISの選び方。まず最初にパワーユニットの選択。まず、V6 3.5Lガソリン車。このモデルは、価格も高く、アイドリングストップ機能も無いので燃費も良くない。速さという面でしか選びにくい。ハイブリッド車が人気の日本マーケットでは、リセールバリューも今後期待できなくなる可能性が高い。
200tは、価格は安めの設定だが、エコカー減税などを含めると、ハイブリッド車の300hとそれほど差がない。燃費値こそ平均値だが、ハイオクガソリンを使う。そのため、レギュラー仕様で燃費に優れるハイブリッド車との燃料費は大幅に変わってくる。200tは、350に比べると当然パワーも無く、燃費も微妙なので、ラインアップ上、少々中途半端な印象だが、言い換えればバランスが良いともいえる。どちらかというと、ハイブリッド車のフィーリングが嫌いという人向けだろう。お勧めは、やはりハイブリッドの300h。日本マーケットでは、ハイブリッド車が好まれる。そのため、リセールバリューなども期待できるだろう。
パワーユニットが決まれば、グレード選び。お勧めは、最もスポーティなF SPORTだ。スポーティな専用の内外装、専用サスペンションなどが装備されている。こうしたスポーティグレードは、日本マーケットで非常に好まれるグレード。リセールバリューも十分に期待できるグレードだ。ISのフェイスをより際立たせ、安全面でも明るく効果のあるフルLEDヘッドランプは、オプション設定なので、この装備は選択したい。高価なグレードだが、後席サイドエアバッグがオプションとなるので、後席乗員の安全を考えるのなら、こちらも選択したい装備のひとつだ。
それほど豪華な装備は必要ないというのであれば、レクサスISは高級車なので装備は充実している。必要が豪華装備、安全装備はオプションで選ぶといいだろう。version Lは、とにかく豪華さを重視する人向け。セミアニリン本革シートが標準装備化されており、ラグジュアリー感あふれる内装になっている。
レクサスIS価格
■レクサスIS価格
・IS350 5,599,000円/“version L” 6,207,000円/“F SPORT” 6,303,000円
・IS300h 2WD 5,150,000円 AWD 5,554,000円
・IS300h “version L” 2WD 5,788,000円 AWD 6,192,000円
・IS300h“F SPORT” 2WD 5,680,000円 AWD 6,385,000円
・IS200t 4,700,000円/“version L” 2WD 5,308,000円/“F SPORT” 5,204,000円
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